フェズ

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

Morocco 2017 Vol.08|Moroccan cuisine مطبخ المغرب モロッコの食

 イスラムの影響の中にスペイン&ポルトガルにも通じるモロッコの食について。

地中海に面したモロッコは、アトラス山脈の湿潤な雨が降ることで良質な水が豊富です。大西洋、地中海と海産物も豊富なので、砂漠や山間エリアとの地域差が見えます。今回はカサブランカを除くとフェズ、シャウエン、メクネスとアトラス山脈の麓を巡ったので食の変化はあまり感じられませんでしたが、どこも美味しくて安く、一週間居ても飽きませんでした。

 

 Brasserie La Tour  “Casablanca”

モロッコ・カサブランカの食事

夜は、トリップアドバイザーで評判の良かった多国籍料理レストランBrasserie La Tourに出かけました。 フレンチ、オリエンタル(タイ、ベトナムなど)モロッカンが店内のシーンの異なる席でもてなすようなレストランです。インテリアにも力を入れており、レストランアワードでも入賞している実力店。確かにインテリアもそれを意識した設えに成っています。

モロッコ・カサブランカの食事

モロッコ・カサブランカの食事

モロッコ・カサブランカの食事

モロッコ・カサブランカの食事

モロッコ・カサブランカの食事

 色々な国の料理が食べられるという事で、カサブランカの食通にも愛されているお店との事でしたが、不通にモロッコ料理をチョイスしました。王道のモロッカンですが、全般的に見た目はモダンで味もスパイス押さえ気味。他の国の料理とのバランスを考えてのことなのでしょうね。ポーションも、この後頂くモロッコ料理と比べても若干減らされている感じでしたが、タジンはボリュームがあり美味。

通常、イスラム圏ではお酒は御法度。シーア派のイラクなどは外国人でも強制されますが、モロッコでは大都市の外国客が良く通う様なレストランに限り、お酒が出されています。ここではビールからスピリッツ、ワインまで大抵のお酒がメニューに並びますが、今回はメクネスワインをチョイス。すっきりとした飲み口で、モロッコの料理にもとても合います。モロッコではこの後もワインを楽しみましたが、マルシェで40DHくらい。お店でも60DH~から出されていて、手頃な価格(日本人には)で楽しめます。

このお店、店名そのものが旅を意識していますが、モダンで美味しい事を考慮してもそこそこの値段なのでこの値段払うなら、港近くのモロッカンにいったほうが旅人的には有り難いかもしれませんね。

Brasserie La Tour
Hotel Sofitel Tour Blanche | Rue Sidi Belyout, Casablanca, Morocco
+212 5224-56200

 

Chez Hakim “FES” 

Fes初日の夕食は、トリップアドバイザーで評判の良かったレストラン Chez Hakimにしました。リヤド、ダル・エル・バリから徒歩5分程度。Fesの旧市街では、モロッコ料理以外のレストランを探す方が酷なのですが(笑)僕的には旅行中ずーっとモロッコ料理でも飽きない自信があるので、迷わずこの店へ。 

欲張りすぎて頼んでしまった事もあり、食べきれず少し残してしまったのですが、 どれもこれも安定の美味しさ。モロッコは野菜も豊富で海産物も肉(豚や肉食動物以外)も豊富なので、自ずとレシピのバリエーションも豊富。今回の旅全体で言えますが、食で外す事は無かったです。美味しいものを食べると印象に残るし、良い思い出になりますからね。ちなみにこれだけ食べて180MAD(=2020円。2017年2月)。

 レストラン Chez Hakim
n 12 El Batha, Rue de la Poste | Fes, Fes 30030
+212 5357-40816

 

The Ruined Garden(ルインド・ガーデン)”FES”

 少し遅い昼ご飯は、The Ruined Garden(ルインド・ガーデン)で摂ることにしました。トリップアドバイザーの評価も良く、またFesのど真ん中にあるにもかかわらず、美しいガーデンに囲まれた中で食事ができます。 

ランチはセットメニューでの提供のみの様ですが、スモールポーションのタパスセットでどれも美味しいです。外で食べるタパスは最高。特にひよこ豆(と何とか豆)のスープは絶品でした。このセットとガス入り水込みで125MAD。

WiFiも完備なので、休憩がてら次の行き先のチェックなんかもできます。常時繋がらないだけに、これがとてもありがたく、迷宮のオアシスのように感じました。笑

The Ruined Garden(ルインド・ガーデン
15 Derb Idrissy Sidi Ahmed Chaoui Medina 30110, Siaj, Fes, モロッコ
riadidrissy.com
営業:  13時00分~21時30分 

  

Chez Racid “FES”

Fes最後の晩餐は Chez Racidにしました。Bab Boujloud “The Blue Gate”から徒歩2分くらい、レストランが並んでいる中の一軒。店毎にテーマカラーが決まっているようで(笑)このお店はブルー。ブルーのお皿が目印です。ゲート近くで人通りが賑やかな場所にあるので、非常に混んでいますが店自体の回転率がとても良いのでそんなに待たずに入れます。

モロッコの夜はカサブランカからFesに至るまで、2月の夜間は結構冷え込むので暖かい料理がなによりありがたく、毎日ハリラ(モロッコのスープ)を頂いていました。ひよこ豆を中心とした具沢山スープなので腹持ちもします。

 出てくる料理は、一見Chez Hakimと同じ伝統的なモロッカンなのですが、こちらの方が大味で少しがっかり。トリップアドバイザーではこちらの方が評価が高いのですが、多分にコストパフォーマンスでの評価なのかなと。個人的には昨晩のChez Hakimの方が美味しかったです。オープンエアーで賑わいのある中で食事が楽しめるので、Fezの空気感を味わうという評価なのでしょうね。さくっと入ってお腹を満たす様な感じの(失礼!)レストランです。ボリュームが多い割にお安く一人60MADあればお腹いっぱいになります。

Chez Rachid

Talaa Seghuira, Fes, Morocco
+212 662-577987

 

Restaurant Beldi Bab Ssour “Chefchaouen”

ちょっと遅めのランチは、日本語ぺらぺらのオーナーが居る不思議なレストランBeldi Bab Ssourで。レストランが少ないシャウエンのメディナで最も観光客を集めるレストランだと思います。伝統的なモロッコ料理の他、イタリア(パスタ)なども提供しています。

全般的に素朴だけど、味のメリハリがあって美味しかったです。店員も皆気が効くしフレンドリー。これにミントティー(無糖)を付けて一人70MAD。リーズナブルで美味しいし、トリップアドバイザーでシャウエン一位なのも納得出来ました。

Restaurant Beldi Bab Ssour
No 5 Rue El Kharrazin, Chefchaouen 91000

 

 

Ryad Bahia (リヤド・バヒヤ)”MEKNES”

シャウエンを発ったのが15:00でFes〜メクネスに到着したのが22:00過ぎでしたが、メクネスの宿は、シャウエンで予約した Ryad Bahia(リヤド・バヒヤ)にお世話になりました。ホテルやリヤドに関して、シャウエンまでは日本で予め予約していたのですが、シャウエンへの往復は交通事情が読めない(CTMのバスは乗車数に限りがあるので、ターミナルで空いている時間のバスチケットを手にするまで、到着時間が読めない)事もあり、現地で予約することにしていました。そんな感じでFes~シャウエンのバスからギリギリ列車に乗り込んで来たので夕飯が摂れず、お腹がすいていたのですが、事情を話すとオーナーさんが「タジンとハリラなら直ぐ出せるよ」と。ありがたく頂きました。後で知った事なのですが、ここはレストランもやっていて、オーナーさん自ら料理。モロッコの家庭料理が味わえます。

 

 

Restaurant YA HALA Meknes “MEKNES”

Restaurant YA HALA Meknesで昼ご飯をとりました。トリップアドバイザーでメクネス最高の評価のレストランです。この日の予定は午後にはカサブランカに戻る予定でしたので、このランチがメクネスでの最後の食事。

僕の旅の経験で水が美味しいということは食事も期待出来、実際そうでした。 ここの料理は全ておいしく衝撃的。オリーブとワインの産地だけあって、今回の旅の中でも(昨晩のBahiaの食事も含めて)食事の印象ではMeknesが一番印象に残りました。

Restaurant YA HALA Meknes
住所: 10 Sidi Amar Bouaouada Sebaghine, Meknes 50030, Morocco
電話番号: +212 649-988816

 

Morocco 2017 Reported by Futoshi Hirasawa

Morocco 2017 Vol.06|Chefchaouen شفشاون/الشاون‎ シャウエン

ベルベル人の民族衣装ジェラバを織る機織り工場

シャウエンの典型的な玄関。

壁の全てが青く塗られている訳ではありません

壁の色も褪せてしまう為エリアによってバラツキがあります

左右の建物の色が異なる珍しいエリア

建物の上下階で塗り分けされているエリア

売り出し中の家はこんな感じで。笑

壁画やプランターで個性を発揮している家屋も。笑

シャウエンに限らずモロッコのメディナは猫が多いのです

腰で塗り分けされているエリア

夕暮れ時の街の雰囲気

かなり珍しい、デコラティブな塗り分けを施した家屋

かなり珍しい、デコラティブな塗り分けを施した家屋その2

メディナを取り囲む城壁の北側

メディナを取り囲む城壁の北側その2

露天で売っていた揚げドーナッツ。プレーンで素朴な甘さで病み付きに。4つで5MAD。20個くらい買っていたお爺さんもいました。笑

山岳地帯の街なので、階段が多いのです

素敵なリヤド。中はモダンな設え

シャウエンの街の夜

先ほどとは別のパン屋さん。ここでも揚げドーナッツが売っています。

玄関パターンその1

玄関パターンその1

シャウエンのキオスク

シャウエンの子供たちは、夜の礼拝の後も元気よく遊びます

シャウエンのモスクのミナレット。ライトアップされており美しいです。

シャウエンでは有名なカフェ

シャウエンの夜明け。

シャウエンのメディナを二日掛けて散策 

 歴史や自然の多様さが魅力の一つであるモロッコにおいて独特の雰囲気を放つシャウエン。シャウエンのメディナは既出の通り、とてもコンパクトなので一日で廻れます。シャウエン二日目も散策しながら写真撮影とお店巡りをしていました。

ベルベル人の民族衣装ジェラバを織る機織り工場兼店


シャウエンの典型的な玄関。


壁の全てが青く塗られている訳ではありません


壁の色も褪せてしまう為エリアによってバラツキがあります


左右の建物の色が異なる珍しいエリア


建物の上下階で塗り分けされているエリア


売り出し中の家はこんな感じで。笑


壁画やプランターで個性を発揮している家屋も。笑


シャウエンに限らずモロッコのメディナは猫が多いのです


腰で塗り分けされているエリア

 

夕暮れ時の街の雰囲気


かなり珍しい、デコラティブな塗り分けを施した家屋


かなり珍しい、デコラティブな塗り分けを施した家屋その2


メディナを取り囲む城壁の北側


メディナを取り囲む城壁の北側その2


素敵なリヤド。中はモダンな設え


露天で売っていた揚げドーナッツをカフェに持ち込むことができます。プレーンで素朴な甘さで病み付きに。4つで5MAD。20個くらい買っていたお爺さんもいました。笑


山岳地帯の街なので、階段が多いのです


シャウエンの街の夜


先ほどとは別のパン屋さん。ここでも揚げドーナッツが売っています。


玄関パターンその1


シャウエンのキオスク。あちこちにあります


シャウエンの子供たちは、夜の礼拝の後も元気よく遊びます


シャウエンのモスクのミナレット。ライトアップされており美しいです。

モスクのミナレット(塔)。モロッコは四角い塔が殆どで、この形状は他のイスラムと一線を画します。アザーンとよばれる礼拝を告げる声は、この塔から聞こえてきます。ちなみにこの写真では判らないですが、ミナレットの先端にある少し曲がった棒がついていて、メッカの方向「東」を表しています。中に入らなくてもお祈りが出来る仕組みです。

シャウエンでは有名なカフェ


シャウエンの夜明け。

シャウエンは一泊二日(実質一日)の滞在でしたが、コンパクトな街故に十分堪能出来ました。フォトジェックで人も親切ですし。ちなみにFesやシャウエンのメディナのレストランは、ほぼ100%キャッシュオンリー。実際はカードの取り扱いが出来ても使うのをいやがられたりする事が多いです。なので現地通貨で現金が下ろせるカードを一枚準備して必要に応じて現金を持っておいた方が安心。ちなみにモロッコのATMは全てフランス語なので面食らいますが、なんとかなるものです。。

明日はFes経由でMeknes(メクネス)へ。この度もいよいよ終盤です。

Morocco 2017 Vol.05|Fez~Chefchaouen فـاس ~ شفشاون/الشاون‎ フェズ〜シャウエンへ

家屋の連なり。元々要塞が発祥の街という事もありシャウエンもFes同様、家屋が連なっていて大きなボリュームで見えます。

建築途中の家屋。軽量レンガの組積造。

建築途中?の家屋

イスラミックな玄関。街全体が似た様な雰囲気故に、その個性は玄関に向かいます。

路地には所どころに休憩出来るくぼみの様なベンチがあります。坂道でお年寄りには優しい配慮。

余りに有名な路地。塗り替え間近なのか壁の青味が抜けていました。ちょっと残念。

シャウエンのメディナにて。余りに有名な路地。この路地はRestaurant Beldi Bab Ssourのスタッフの男の子に案内してもらいました。とても親切!

シャウエンのメディナにて

シャウエンのメディナにて。

シャウエンのメディナの子供たち。

ベルベルのおばあちゃん。気さくに写真を撮らせてもらいました。

シャウエンのメディナにて

Restaurant Beldi Bab Ssourの入り口

Restaurant Beldi Bab Ssourの

Restaurant Beldi Bab Ssourのオムレツ。これも美味しかった。

Restaurant Beldi Bab Ssourの窓

Restaurant Beldi Bab Ssourのハリラ。酸味が特徴的で美味しかったです。余りに毎日食し過ぎて中身と特徴を掴めるレベルに達しました。笑

Restaurant Beldi Bab Ssourのアボガドシェーク。余りに美味しくてビックリ。

Restaurant Beldi Bab Ssourの先付

Restaurant Beldi Bab Ssourのテーブルトップのモザイクタイル

Place Outa el Hammam(ハマム広場)の裏路地

Place Outa el Hammam(ハマム広場)の露天

Place Outa el Hammam(ハマム広場)のレストラン

Place Outa el Hammam(ハマム広場)にあるお店にて

シャウエンのメディナ最大の広場、Place Outa el Hammam(ハマム広場)

シャウエンの陽光

街中でヤギを飼育している家も多いです。

シャウエンの人懐っこい子供たち。

シャウエンの

シャウエンの街角には鉱石を顔料にした色素を売っている露店があります。ここからあの壁の色を創っているそうです

シャウエンの午後の陽射し。

シャウエンの午後の陽射し。ブルーの壁は石灰にコバルトを顔料にした色素を混ぜて塗っています

シャウエンの午後の陽射し。全てのエリアがブルーではなく、テラコッタとモルセムダーのような塗り壁が織りなすエリアも散見します。

路地のあちこちに小さなお店があります。売っている物は様々

シャウエンの街並

シャウエンの宿、CASA SAVILAの部屋

シャウエンの宿、CASA SAVILAの部屋の中。水回りの隔壁がメルヘンです。

シャウエンの宿、CASA SAVILAから見下ろした通りの景色

シャウエンの宿、CASA SAVILAの屋上から見た街の風景

シャウエンの宿、CASA SAVILAの窓装飾

シャウエンの宿、CASA SAVILA

シャウエンの宿、CASA SAVILA

シャウエン

シャウエン。メディナの外楼

シャウエンを車窓から

シャウエンを車窓から

シャウエンを車窓から

途中、トイレ休憩で立ち寄るオアシスの様なバスターミナル。休憩中物売りのおじいちゃんがドーナッツを売りに来たりします。

途中、トイレ休憩で立ち寄るオアシスの様なバスターミナル

Fesのバスターミナル(CTM Bus Station)からChefchaouenへ

Bab Boujloud “The Blue Gateからリヤドに戻る通りルー・タラア・スギラ。

Bab Boujloud “The Blue Gateからリヤドに戻る通りルー・タラア・スギラ

Bab Boujloud “The Blue Gate付近のポスト通り

Bab Boujloud “The Blue Gateの目の前はこんな感じです

Bab Boujloud “The Blue Gate”

Bab Boujloud “The Blue Gateの目の前はこんな感じです

Bab Boujloud “The Blue Gateの目の前はこんな感じです

Chez Racidの外観。

Chez Racidのベジタブルタジン。出し方もユニークで美味しかったです。

Chez Racidのチキンケバブ。ちょっと火が通り過ぎていました。焼き鳥好きには残念な感じ。

Chez Racidのチキンケバブ。ちょっと火が通り過ぎていました。焼き鳥好きには残念な感じ。

Chez Racidの先付。スパイシーな味付けのオリーブ

Chez Racidのハリラ。毎日食べています。

Chez Racid。おかみさんが忙しく配膳しています。

Chez Racidのお皿。地元のセラミックブランドの皿で色はブルー。店毎にテーブルセットの色が異なります。

シャウエンの宿、CASA SAVILAのルーフテラス

シャウエンの宿、CASA SAVILAのルーフテラス

シャウエンの宿、CASA SAVILAのコリドール

シャウエンの宿、CASA SAVILAの窓装飾

シャウエンの宿、CASA SAVILAの窓装飾

Fes最後の晩餐:Chez Racid

Fes最後の晩餐は Chez Racidにしました。Bab Boujloud “The Blue Gate”から徒歩2分くらい、レストランが並んでいる中の一軒。店毎にテーマカラーが決まっているようで(笑)このお店はブルー。ブルーのお皿が目印です。ゲート近くで人通りが賑やかな場所にあるので、非常に混んでいますが店自体の回転率がとても良いのでそんなに待たずに入れます。

Chez Racidの看板


Chez Racidの外観。


Chez Racidのお皿。地元のセラミックブランドの皿で色はブルー。店毎にテーブルセットの色が異なります。


Chez Racid。おかみさんが忙しく配膳しています。


Chez Racidのハリラ。毎日食べています。

モロッコの夜はカサブランカからFesに至るまで、2月の夜間は結構冷え込むので暖かい料理がなによりありがたく、毎日ハリラ(モロッコのスープ)を頂いていました。ひよこ豆を中心とした具沢山スープなので腹持ちもします。

Chez Racidの先付。スパイシーな味付けのオリーブ


Chez Racidのチキンケバブ。ちょっと火が通り過ぎていました。焼き鳥好きには残念な感じ。


Chez Racidのチキンケバブ。ちょっと火が通り過ぎていました。焼き鳥好きには残念な感じ。


Chez Racidのベジタブルタジン。出し方もユニークで美味しかったです。

 出てくる料理は、一見Chez Hakimと同じ伝統的なモロッカンなのですが、こちらの方が大味で少しがっかり。トリップアドバイザーではこちらの方が評価が高いのですが、多分にコストパフォーマンスでの評価なのかなと。個人的には昨晩のChez Hakimの方が美味しかったです。オープンエアーで賑わいのある中で食事が楽しめるので、Fezの空気感を味わうという評価なのでしょうね。さくっと入ってお腹を満たす様な感じの(失礼!)レストランです。ボリュームが多い割にお安く一人60MADあればお腹いっぱいになります。

Chez Rachid

Talaa Seghuira, Fes, Morocco
+212 662-577987

 

 Bab Boujloud “The Blue Gate”の界隈

Bab Boujloud “The Blue Gate”

食事の後は、 Fes el baliの正門であるBab Boujloud “The Blue Gate“へ。3つの対称形の馬蹄形のムカルナス(イスラム建築のキャンティレバー構造のアーチ)から構成されたコンパクトなゲートです。幾何学的で、花の装飾とインタレースの多色画でつやを出したタイル装飾美しく、そのタイルがブルーであることからこの名前がついており、ハイケルビンのライトアップがこのゲートを際立たせています。

Bab Boujloud “The Blue Gateの目の前はこんな感じです


Bab Boujloud “The Blue Gateの目の前はこんな感じでちょっとしたタクシープールになっています。


Bab Boujloud “The Blue Gate付近の屋台


Bab Boujloud “The Blue Gate付近のポスト通り


Bab Boujloud “The Blue Gateからリヤドに戻る通りルー・タラア・スギラ。商店が閉まり露天商が閑散と売っています。

Bab Boujloud “The Blue Gateからリヤドに戻る通りルー・タラア・スギラ。

 Fesのバスターミナル(CTM Bus Station)からChefchaouenへ

Fesのバスターミナル(CTM Bus Station)

リヤドDar el baliでフランスパンと果物、オレンジジュースの朝ご飯をテイクアウトさせてもらい、ブルーゲートからタクシーでバスターミナルへ。Fesのバスターミナル(CTM Bus Station)からシャウエン(Chefchaouen)へは、国営のバスCTMで向かいます。シャウエン行きのバスはMeknesや他所からも運行されていますが、観光の人気順でもFesからの訪問が多いようです。一人75MAD+バゲージ預け代が5MAD。4時間のバスの旅。日本でもバスで4時間の移動(乗用車ならいざ知らず)は遠足以来したことがないので、案の定車内では爆睡していました(笑) 

途中、トイレ休憩で立ち寄るオアシスの様なバスターミナル


休憩中物売りのおじいちゃんがドーナッツを売りに来たりします。


シャウエンを車窓から


シャウエンを車窓から


シャウエンを車窓から

 

Chefchaouen(シャウエン)

シャウエン


シャウエン。メディナの城壁

シャウエンは、リーフ地方の山中にありタンジェとテトゥアンから内陸に入ったところに位置する内陸の街です。15世紀にムーレイ アリ ベン ムーサ ベン ラチェッド エル アラミが、モロッコ北部のポルトガルの侵略と戦うための小さな要塞として創建されました。 シャウエンといえば、青い街で有名ですがこれは魔除け・虫除けなど諸説あります。神聖な色として崇められているこの色はプラスター(石膏)とコバルトで生成された顔料を混ぜて壁に塗っているそうで、この作業は女性の仕事だそうです。

シャウエンの宿、CASA SAVILA

シャウエンの宿、CASA SAVILA


シャウエンの宿、CASA SAVILAの階段


シャウエンの宿、CASA SAVILAの窓装飾


シャウエンの宿、CASA SAVILAのコリドール


シャウエンの宿、CASA SAVILAの屋上から見た街の風景


シャウエンの宿、CASA SAVILAから見下ろした通りの景色


シャウエンの宿、CASA SAVILAの窓装飾


シャウエンの宿、CASA SAVILAの部屋の中。水回りの隔壁がメルヘンです。


シャウエンの宿、CASA SAVILAの部屋


シャウエンの宿、CASA SAVILAのルーフテラス


シャウエンの宿、CASA SAVILAのルーフテラス

シャウエンではCASA SAVILAにお世話になりました。今回のモロッコの旅の中では一番コンパクトなリヤドです。シャウエンの建物全体で言える事ですが、スペインの影響化に長らく置かれていた影響もあるのか、茶色のテラコッタで葺かれた屋根は、アンダルシア地方の建物を彷彿とさせます。このSAVILAもベルベル人の様式とスペイン&イスラムが入り交じった様な不思議なメルヘンさがあります。

他のモロッコの都市の家屋同様、庭が無い代わりにルーフテラスがあり、ウェルカムティーで持て成してもらいました。朝食は、ブレッドと目玉焼き、フルーツにモッツァレラのようなヤギのチーズ、コーヒーの素朴ながら美味しかったです。

CASA SAVILA
Rue Ibn Askar Onssar, Chefchaouen 91000, Morocco

 

シャウエンのメディナ

シャウエンの街並。茶色のテラコッタで葺かれた屋根は、アンダルシア地方の建物を彷彿とさせます。


シャウエンの街並


路地のあちこちに小さなお店があります。売っている物は様々


シャウエンの午後の陽射し。全てのエリアがブルーではなく、テラコッタとモルセムダーのような塗り壁が織りなすエリアも散見します。


シャウエンの午後の陽射し。ブルーの壁は石灰にコバルトを顔料にした色素を混ぜて塗っています


シャウエンの午後の陽射し。


シャウエンの街角には鉱石を顔料にした色素を売っている露店があります。ここからあの壁の色を創っているそうです


シャウエンのムカルナス


シャウエンの人懐っこい子供たち。おやつを食べています。


街中でヤギを飼育している家も多いです。何匹も飛び出して来てビックリしました。笑


シャウエンの陽光


シャウエンのメディナ最大の広場、Place Outa el Hammam(ハマム広場)の器屋さん。全部売り物です。笑


Place Outa el Hammam(ハマム広場)にあるお店にて。猫が沢山。


Place Outa el Hammam(ハマム広場)のレストランとカスパ


Place Outa el Hammam(ハマム広場)の露天


Place Outa el Hammam(ハマム広場)の裏路地

Restaurant Beldi Bab Ssour

Restaurant Beldi Bab Ssourの入り口


Restaurant Beldi Bab Ssourのテーブルトップのモザイクタイル


Restaurant Beldi Bab Ssourの先付

ちょっと遅めのランチは、日本語ぺらぺらのオーナーが居る不思議なレストランBeldi Bab Ssourで。レストランが少ないシャウエンのメディナで最も観光客を集めるレストランだと思います。伝統的なモロッコ料理の他、イタリア(パスタ)なども提供しています。

Restaurant Beldi Bab Ssourのアボガドシェーク。余りに美味しくてビックリ。


Restaurant Beldi Bab Ssourのハリラ。タラがベース。余りに毎日食し過ぎて中身と特徴を掴めるレベルに達しました。笑


Restaurant Beldi Bab Ssourの窓


Restaurant Beldi Bab Ssourのシュリンプオムレツ。これも美味しかった。


Restaurant Beldi Bab Ssourのパスティラ。抜群の美味しさ。

全般的に素朴だけど、味のメリハリがあって美味しかったです。店員も皆気が効くしフレンドリー。これにミントティー(無糖)を付けて一人70MAD。リーズナブルで美味しいし、トリップアドバイザーでシャウエン一位なのも納得出来ました。

Restaurant Beldi Bab Ssour
No 5 Rue El Kharrazin, Chefchaouen 91000

シャウエンらしいの街並

シャウエンのメディナにて


ベルベルのおばあちゃん。気さくに写真を撮らせてもらいました。

 

シャウエンのメディナの子供たち。


シャウエンのメディナにて。ブルーの世界。


シャウエンのメディナにて。


シャウエンのメディナにて


シャウエンのメディナにて。余りに有名な路地。この路地はRestaurant Beldi Bab Ssourのスタッフの男の子に案内してもらいました。とても親切!


余りに有名な路地。塗り替え間近なのか壁の青味が抜けていました。ちょっと残念。


路地には所どころに休憩出来るくぼみの様なベンチがあります。坂道でお年寄りには優しい配慮。


イスラミックな玄関。街全体が似た様な雰囲気故に、その個性は玄関に向かいます。


建築途中?の家屋


建築途中の家屋。軽量レンガの組積造。


家屋の連なり。元々要塞が発祥の街という事もありシャウエンもFes同様、家屋が連なっていて大きなボリュームで見えます。

 この日は午後到着、16時頃に遅めの昼食を摂りましたが、シャウエンのメディナはコンパクトなので一泊二日あれば十分に見て廻れます。明日は夕方にFesへ戻って、そのままMeknes(メクネス)へ移動しますが、明日の午前中はここで買い物を楽しみ、もう少し街を見て廻るつもりです。

 

Morocco 2017 Reported by Futoshi Hirasawa

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