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デザインカフェ・ブログ
株式会社デザインカフェの代表・主宰者の
平澤太のブログです。デザインワークの
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071129 建築家の事

僕が商業建築のデザインの仕事を始めてから15年目に入りました。。
14年経っても、変わらない事の一つにリスペクトする建築家が変わらない事
があるのですが、その事を少し書いてみようと思います。

レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)
アルド・ロッシ(Aldo Rossi)
オスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)
ルイス・バラガン(Luis Barragan)

ミーハー的に書くと、この4人は僕のアイドルで(笑)リリースされた本は殆ど読み、
作品集を買い漁り、作品展や写真展があればひょこひょこと出かけ、講演会では質問し、
行動からある種病的な感じもしないでもないのですが(笑)、本当に尊敬しています。

レンゾ・ピアノとアルド・ロッシはイタリアの建築家で、ピアノは関空やメゾンエルメスを
ロッシは門司港ホテルホテル・イルパラッツオで日本国内にも作品が残る建築家です。


↑パウルクレーセンター(スイス)設計:レンゾ・ピアノ

一言で言うなら、ピアノは「孤高の天才」、ロッシは「ロジカルな芸術家」でしょうか。
プログラムに対して、変幻自在のテクニックで引き出しを出しまくるレンゾ・ピアノ。
素朴だけど、優しい質感と配色でイタリア人らしいユーモアをもちつつ、経年劣化を
緻密に計算するロッシ。対照的な部分も多いのですが、僕が今の仕事をしているのも
イタリアに行った事もこの二人の影響が大きいのです。。


↑Berlino 設計:アルド・ロッシ

オスカー・ニーマイヤーはブラジル人の御年100歳(!)の恐らく著名建築家では
最高齢の建築家です。残念ながら、国内に作品はありませんがユニークな外観の建築
が特徴で広告(ニテロイ現代美術館など)で見かけた方も多いかもしれませんね。


↑ニテロイ現代美術館 設計:オスカー・ニーマイヤー

ニーマイヤーは、60年代以降比較的公共建築を手がける事が多いのですが、古今東西、
保守的な要素の強いパブリック・アーキテクチャーで、未来を志向した
フューチャーリスティックなデザインで一世風靡し、世界から驚きと賞賛を浴びた建築家です。
ル・コルビジェと恊働した時期があり、間違いなく世界の建築史に名を刻む一人でしょう。

そして、ルイス・バラガン。メキシコの建築家で、その作品はモダニズムとカリブ海で
観られる土着的な様式(壁を原色でカラフルに仕上げる)の調和が特徴です。
バラガンがユニークなのは、作品だけでなく実業家としても成功を収めている点で、
不動産開発(自身で開発計画した宅地の売買など)やランドスケープデザイナーとして
も際立った業績を残しています。著名な建築家で、私財を投じて礼拝堂を創ったり
自宅が世界遺産に登録されているのはバラガンぐらいでしょう(笑)。
前述の3人が出身の国内外に幅広く作品を残しているのに対し、バラガンの作品は
ローカルエリア(メキシコ国内)に留まっている点も異色です。


↑ルイス・バラガン自邸  設計:ルイス・バラガン

日本の建築家やデザイナーにも人気の高いバラガンですが、その理由は
「なぜあんなに派手な色を使いながら建築や空間に静粛が漂うのか?」 
この一言に尽きます。凛とした風情が日本人の琴線に触れるからなのでしょうね。

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作家の有名無名に問わず、建築や空間(他のデザインでも言えるのですが)を観る時に
なぜこの形になったのか?を考えながら観ると、とても面白いのです。
そこには、必ず設計の意図があり、その意図を守る為に法規や技術的制約やコストと
闘いながら関係者とともに恊働し、完成したプロセスがありますからね。

たとえば、前述のレンゾ・ピアノが設計したメゾン・エルメス(銀座)の場合。


photo by Purple Cloud

特徴は、何といってもあの大判ガラスブロックで建物全体を覆っている事になりますが、
ピアノは、ガラスブロックから透けて見える内部空間の灯りと銀座という街が持つ灯りを
なぞらえ、そこに日本(特に銀座)におけるエルメスのあり方を問いかけたのです。
銀座のきらびやかな、看板や屋内から発光するカオスティックな雰囲気が印象に
残ったのでしょう。

でも、ここから先が大変で(笑)スペイン産のガラスブロックを従来の方法で固定させる
と建築基準法の定める規程の構造強度に満たせなくて、ピアノ自身がかなりの情熱をもって
陣頭指揮したんですね。もちろん日本のゼネコンのエンジニアも相当頑張ったはずですが
ピアノ自身の情熱が伝わらなければ、ここまでの仕事にならなかったと思うんです。

一例ですが、大なり小なり同じ事が建築の場合必ずあります。
これを探りながら観てみると、違った印象を受けるかもしれませんね。。

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+ 平澤 太

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