店舗設計・商空間・インテリアデザインの設計フローと流れ

    
店舗や商業施設の開業にあたって、私たちの所には様々な相談を受けます。一番多いのは、資金も含めて「何から始めたらよいのかわからない」事です。デザインカフェでは、様々な角度からお店作りを手伝えるデザイン事務所でありたいと考えています。このコーナーでは、実際のお店作りにおいて発生する局面を順を追って説明していきたいと思います。またその中でデザイナーが担うべき役割とクライアントで準備しないといけない部分も併せて解説していきたいと思います。

chapter 01ご相談からスタート

まず、無料相談の形でお会いすることになります。日時は双方で連絡を取り合って決めましょう。
メールまたは電話でご連絡してください。

chapter 02 ヒアリング

まず、考えていらっしゃる空間の構想を全て僕たちにぶつけてください。ここで僕たちは、条件面の整理を行います。とはいっても難しいことはありません。「自分たちが作りたいお店や空間はこれ!」的なお話です。初めておつきあいさせて頂くクライアントさんには、始めにお話しすることなのですが一番大切なのは「一番やりたいことをストレートにぶつけて欲しい」事なのです。条件を鑑みすぎて「夢はこれだけど、出来ないだろう」と考える前にご相談ください。その当たりのアイデアを出すこともデザイナーの重要な仕事だと思っていますので。

chapter 03 コスト配置表を一緒に作ります

まず気になるお金のことを整理することから始めます。総事業費をお聞きして、その中で店舗の総工事予算がどれくらいになるのかを算出します。ここで、各分野に発生するであろう予算を分野ごとに割り振ります。(借り入れ申請が必要なケースでは平面図作成を08のリサーチ以降に至急作成します)必要によっては、提携リース会社の斡旋なども可能ですので気軽にご相談ください。

chapter 04 デザイン・設計・設計監理料の算出をします

総工事予算が確定できたら、デザインカフェの設計料率表によってデザイン・設計・設計監理料を算出します。同時に業務内容の説明も行います。

chapter 05 グラフィック・ウェブデザインについて話し合います

同時にグラフィックデザイン、ウェブ制作のご依頼の有無を確認させて頂きます。ご依頼がある場合はデザイン料を提示させて頂きます。デザインカフェでは、それが小さなお店であっても、その中にはビジュアルコントロールされた”ブランド要素”(ブランディング)が大切であると考えています。グラフィックはその顔であり、ウェブは重要なツールとなります。店舗デザインと併せて作ることで統一されたビジュアルイメージの構築が可能になり、その結果、良質なインタラクティブ・コミュニケーションが醸成されます。

chapter 06 次回打ち合わせのアポイント

デザイン・設計・設計監理委託契約の日時を決めさせて頂きます。
初日はここまでです。

chapter 07 デザイン・設計・設計監理委託契約となります

第2回目の打ち合わせです。デザイン・設計・設計監理契約に署名、なつ印して頂きます。→ここからがプランニングのスタートになります。再度、ご要望などの詳細について話し合い、基本プランの作成の為の与件整理を行います。

chapter 08 現地調査にいきます

出店先の現地採寸、調査、設備確認などを行います。現地の廻りを少し歩いてみます。お店の場合、周りの環境面の中からアイデアが湧いたりテナントビルの状況からプランコンセプトを練ることが多いからです。オーナーの立ち会いは必要ありませんが、僕たちが土地勘の無い地域の場合は、ご一緒して頂くと助かります。

chapter 09 設計スタート

クライアントさまのご要望と、僕たちの提案を合わせた平面レイアウトのファーストプランを作成します。同時に開店までのスケジュールを作成します。融資の申請に必要な書類である平面図と03で作成したコスト配置表が出そろいます。融資機関によっては施工会社の見積書の提示を求められる場合もありますが、その場合は、提携施工会社から見積を取り寄せます。
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参照:ゴルフショップのファーストプラン

chapter 10 設計打ち合わせです

いろいろなアイデアを含めた平面レイアウトを元に意見交換しましょう。条件的な部分も盛り込みながら、徐々に的を絞っていきます。ここでの意見交換が店舗デザインの正否を決めると言っても過言ではありません。スケジュール表で日程を鑑みながらデザインしていきます。
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参照:ゴルフショップのメイン什器・初期のエスキース

chapter 11 設備設計を始めます

飲食店の場合は、この段階で厨房業者との打ち合わせを行います。指定がない場合はご紹介いたします。実施設計に必要な容量などのデータ提出を依頼します。物販店やサービス店舗やアミューズメント系施設についても特殊な設備が発生する場合は、それぞれ専門の業者と打ち合わせを行います。

chapter 12 イメージCGを作成します

10で打ち合わせ調整した平面レイアウトを元に立ち上がりのデザインに入ります。私たちのデザインワークはほぼ100%デジタルで行うため、店舗イメージはCG(コンピューターグラフィック)で、ボリューム検討が必要な場合は模型を制作します。仮想現実的な完成予想を見ていただけると思います。イメージCGを描く時には、平行して店名ロゴ案やウェブサイトの構想も練り始めます。

chapter 13 イメージCGをお見せいたします

オーナーはここで初めて自分のショップがどんなイメージになるかをCGで目にすることになります。ここでの反応が一番楽しいのですね、デザイナーにとっては(笑)。でも、なんとなく違うって時は遠慮なく言ってください。また意見交換しましょう。ウェブサイトやロゴデザインも併せてガイドデザインをお見せいたします。
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参照:ゴルフショップのイメージCG(什器とラウンジ)

chapter 14 実施設計を始めます(実施図面とは工事見積を依頼できる設計図面集です)

仕上げ表(どんな材料を使うのかを記入したもの)・平面詳細図・立面図(外観図)・展開図(インテリアの壁面の正面図)・天井伏図(天井の形状を記入)・照明レイアウト図(オリジナル製作時は製作図)・コンセント・スイッチ位置図・設備位置計画(施工図面は施工業者が作成し、チェックを行います)・家具製作図(姿図)・テーブル&チェア提案(オリジナル製作時は製作図)・サイン図(看板や壁面処理)・ロゴ、マーク最終案・最終イメージCG・使用建材料の提示(実際に使用する建材のサンプル)・・とこれだけの図面を作成します(期間はおおよそ2週間〜3週間程度必要です)

厨房図面(飲食店の場合)を最終調整したものを提示いたします。
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参照:ゴルフショップの実施設計平面図

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参照:仕上表

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参照:什器図面

chapter 15 実施設計図の説明

図面に慣れていないのが普通なオーナーに対してゆっくり、わかりやすく説明します。変更がある場合は遠慮なく言ってください、再検討してみます。ロゴ、マークの承認をここでお願いします。
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参照:ゴルフショップのロゴ提案書

chapter 16 役所調整

飲食店の場合は、保健所へ指導伺いに行って頂きます。平面図を保健所に持参して頂いて、担当官からの行政指導を受けて頂きます。この際に申請用紙を受け取って頂き、申請用紙は次回打ち合わせにお持ちください。記入方法などの手助けをします。物件により消防署や建築基準局への申請が必要になりますが、その場合はデザインカフェまたは防災業者などが行政指導伺いに行きます。地下街やショッピングセンターへの出店の場合は施設管理や内装監理室等の調整業務が発生しますが、全てデザインカフェが対応します。

chapter 17 最終承認打ち合わせ

役所調整項目を修正した実施図面集を確認して頂きます。承認後に工事業者へ連絡し、見積を依頼する日程を決定します。見積は工事業者数社の入札も可能です。また、デザインカフェの設計物件の施工経験がある工事業者を紹介することも可能です。また、施工会社を内装施工と設備施工と行った形でセパレートで対応する事も可能です。

chapter 18 見積入札、施工会社の決定

工事業者の見積書より最低価格の業者を確認、決定して頂きます。最低価格が予算オーバーしている場合は、最低価格の業者と減額交渉し、場合に応じてはVEを行い、実施図面に修正を加えます。また見積もり内容のチェック(この場合は設計仕様の仕様漏れ)も併せて行います。

chapter 19 施工会社の契約

工事業者との契約に立ち合います。この時、工事業者より提出される工事日程表の説明を受けます。日程に変更を依頼することもあります。

chapter 20 工事着工

30坪までのショップでは約28日(日曜、祝日を除く実動日数)30坪以上の場合は約35日以上の実動日数が必要です。工事着工の数日前にはオーナー自ら近隣挨拶を行ってほしいと思います。着工にこぎ着けるまでに要する打ち合わせの回数は物件規模にもよりますが、およそ10回〜15回ほどになります。

chapter 21 その他のデザインワーク

広告・宣伝用の印刷物のデザイン(メニュー帳、チラシ、パンプレット、リーフレット、チケット、名刺などのグラフィックデザイン)の提案をします。印刷にかかる費用も業者から見積書を取り、提示します。

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参照:ゴルフショップのショッピングバッグの提案書

chapter 22 ウェブサイトの企画について

レスポンシブなCMSやオンラインショップやEC(電子商取引)タイアップ、クーポンなどの企画を交えてお話をします。ホームページ開設は無理してオープンに間に合わせるよりもオープン後約1ヶ月後くらいにオープンさせる方がオーナーの余裕があって効果のある内容充実がはかれるようです。ただドメイン取得だけは急ぐ必要がありますね。

chapter 23 工事中間検査

内装仕上げに入った頃に現場進行確認をします。オーナーに時間の余裕がある場合は同席してください。現場は結構思い出にもなるし楽しいですよ。実際に工事中の写真をホームページに載せて公開したオーナーさんもいます。

chapter 24 工事完了検査

デザインカフェによる設計検査をします。不備な点や変更についてなどを工事業者に指示します。オーナーが工事業者に直接依頼することは避けてくだ さい。混乱する場合がありますので僕たちに依頼ください。保健所、消防署など諸官庁検査は工事完了検査前に終了しているのが一般的です。

chapter 25 工事完全完了引渡しの立合い、最終工事金額支払の承認

オーナーと僕たちが同時に工事業者からの引き渡し説明を受けます。これで工事は全て完了となります。完了の確認ができれば、工事契約書通りに工事代金の残金の支払いを確認します。

chapter 26 完成写真撮影

広告物やホームページにも使用するために完成写真撮影をします。

chapter 27 印刷物の納品

印刷業者から全ての印刷物の納品があります。不備な点がないか必ず確認してください。

chapter 28 トレーニング

開店準備の本番です、できれば招待客をお呼びしてレセプションを行いましょう。ここで起こる問題点をクリアしてオープン当日に備えます。接客や人材シフトなどを明確に決定しましょう。

chapter 29 オープン前日

仕込みが始まります、接客などのチェックや備品類などの最終購入やオープン当日の姿を完成し、心に少しゆとりを持つように努めましょう。

chapter 30 オープン

どんなお客様に来て頂けるでしょうか。「感じのいいお店」って思ってもらうことが最も大切なことです。オープン当初は、売上げよりも来店客数がポイントになります。

chapter 31 その後のご相談などについて

いつでも無料でご相談に乗っています。作業が発生するような場合は有料になることもありますが早く頑張って次のお店を出店してくださいね。デザインの進め方も物件特性で変化します。特に百貨店、ショッピングセンター、地下街などへの出店には施設側との調整業務や防災上の申請のための諸官庁との調整業務など日数が必要になるケースもあったり、1つ1つのお店毎に違うと言っても過言ではありません。その際のデザインワークや企画はぜひデザインカフェにまたご依頼ください。