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「沖縄の出身です」
そんなことを聞いたりしたら、ぼくの心はどこか少しだけザワザワします。
沖縄にまだ行ったことの無かった頃もそうでした。
知人に沖縄出身の方は結構います。
その多くは、もう沖縄へ帰っています。
不思議なのは、なぜ東京へ出てきたのか、
どの方も今ひとつはっきりしないのです。
そして、そんなことを質問する気も起こらないのです。
印象的なのは、どの方も笑顔がしみること、
接していてとても柔らかな感じがすることです。
昨年、渡嘉敷島に数日間滞在しました。
この一帯はとくに海が美しいそうで、
ダイビングにやってきた外人さんをたくさん見掛けました。
阿波連は、美しい弧を描く 砂浜にエメラルドの海、小さな島が点在し
「あの世とはこういうところか」と思わずにはいられませんでした。
オフシーズンの砂浜は静かで、近くの宿で働く女性が
ずっと寝そべっていました。
島のあちこちをまわってみると、
随所に美しい景色と出会えるのは勿論ですが、
それと同じくらい戦争の跡も見ました。
なぜ戦争は、軍人同士の戦いから住民も一心同体だというものに
変ったのでしょうか。
それだけ武器が発達したからでしょうか?
いま会社のある両国付近も、すっかり焼け野原だったのは
すぐに感じとることができます。
滞在中に、宿にあった「太陽の子」を読みました。
神戸が舞台で沖縄出身の人たちの物語です。
それとともに「ハイサイおじさん」の由来も知りました。
さて、故岡本太郎さんはかつて、沖縄に縄文時代の日本の原景を見ました。
のっぺりした弥生以降の文化とは異質の、人々の息づかいが
聞こえてきそうな生々しい文化、命の根源的な姿を見ました。
今は当時とかなり違うのでしょうが、久高島を歩いていると、
そんな匂いが残っているような気もしました。
同じ国の中に沖縄があることが、とてもありがたいと感じます。
あれこれ解釈しようとは思いません。感じたまま、そのままを書きました。
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