デザイン視察旅行

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

Porto_ 2018_Vol.05|Historic Centre of Oporto_Casa de Musica

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )。チャンネルサイン。

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )ソウト・デ・モウラの設計

カーサ・デ・ムジカ(Casa de Musica )ソウト・デ・モウラの設計。

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )ソウト・デ・モウラの設計

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)レム・コールハース のホワイエのカフェ。

カフェには、音楽関係者か建築巡礼者のいずれかで、大抵はカメラで見分けがつきます。笑

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)の階段のサイン

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)のエレベーターホール

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)のメインホール

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)のレセプションエリアのサイン

ポルト大学建築学部。設計はこの学部の教授でOBでもあるアルヴァロ・シザ

ホテル近くのリベイラ広場(Praça Ribeira)

歴史地区の街並み

ポルト歴史地区の街並み

世界遺産、ポルト歴史地区の街並み(Historic Centre of Oporto)

ポルトガル3日目は、あいにくの雨でしたがホテルからサンベント駅に向かう道中の歴史地区の散策からスタートしました。世界遺産に指定されているポルト歴史地区(聖グレゴリウス聖堂、大聖堂、ポルサ宮、聖フランシスコ聖堂などを含む旧市街地)とHistoric Centre of Oporto, Luiz I Bridge and Monastery of Serra do Pilarは英文の正式名称の通り、橋、セラ・ド・ピラール修道院を含むエリアを指します。

ドン・ルイス一世とドウロ河

ホテル近くのリベイラ広場(Praça Ribeira)

リベイラ広場(Praça Ribeira)を街側から眺める。

ポルト歴史地区の街並み

ポルト歴史地区の街並み

ポルト歴史地区の街並み

カトリックの教会、Igreja da Misericórdia

ポルト歴史地区の街並み。イスラムに占領されたこともある街だけに、アラベスクっぽいタイルで装飾された建物も散見します。

フローレス通り(Rua das Flores)の標識

ポルト歴史地区の街並み。フローレス通り。

アルメイダガレット広場から、サン・ベント駅舎を眺める。

サン・ベント駅のプラットフォーム

世界でもっとも美しいといわれる駅とも言われるサン・ベント駅。その理由は駅舎内の壁画。

写真の「セウタ攻略」をはじめとするポルトガル史上の名場面が2万枚のアズレージョと呼ばれる装飾タイルによって描かれているため。

サン・ベント駅のピラー。こちらはアラベスクっぽい感じ

サン・ベント駅のプラットフォーム

雨でしたが、このエリア全体が世界遺産に指定されていることもあり、建物は古くアッシュな雰囲気で、快晴の時の風景とはまた異なった街の表情が見れます。街全体はゴシック様式で建てられた建築が後世になってバロック様式にコンバージョンされていたり、ロマネスクの作法も垣間見れて、ポルトがたどった歴史が垣間見れます。

僕が愛用しているカメラ(FUJIFILM X-Pro1とX-E3)でXシリーズの宣材写真でポルトの風景が使われていたこともあり、このカメラを選んだのですが(笑)そのコントラストは、この写真でも伝わるかなと。

メトロ駅、カーサ・ダ・ムジカ。ソウト デ モウラ 設計。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )ソウト・デ・モウラの設計。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )ソウト・デ・モウラの設計

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )は、ポルト出身のプリツカー賞受賞者、ソウト・デ・モウラの設計によります。アルヴァロ・シザの一番弟子でもあるのですが、作風に関してはモダニズムのシザに対して、ソウト・デ・モウラはモダニズムの基本路線を守りつつ多様性があります。ちなみにポルト・メトロの新駅のいくつかをソウト・デ・モウラが手がけており、カーサ・デ・ムジカ駅もその一つ。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )。チャンネルサイン。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )。二つの円筒形のボリュームが天窓になりプラットフォームへ光を誘います。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )の待合所。カーサ・デ・ムジカの最寄駅+バスターミナルの機能も

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )の入り口とサイン

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )の地階導入エントランス

この駅の場合、レム・コールハース設計のCasa de Musicaの最寄駅と長距離バスのターミナル機能も兼ね備えていて、一つの建物に二つの機能があります。大きな円のトップライトが印象的でシンプルな大屋根のモダンな建築です。

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )
設計:ソウト・デ・モウラ
29, Av. da França 256, 4050-256 Porto, ポルトガル
www.metrodoporto.pt
+351 914 667 072

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)レム・コールハース 設計

Casa de Musica カーサ デ ムジカの外観

Casa da Musica (カーサ ダ ムジカ)は、ポルトがEU文化首都(2001年)に定められたことを記念して建設された、ポルトガル初のスタジオや研修施設を兼ね備えた総合音楽施設です。設計は、国際指名コンペを勝ち得たレム・コールハース+OMA。この時の審査員に地元出身のアルヴァロ・シザが務めています。完成当初(2005年)から多くの建築メディアに取り上げられた有名な建築であり、秀逸なアイデアが散りばめらています。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。メトロ駅側から見えてくるビュー

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。反対側から。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 。建物前の広場。オニキスが敷き詰められています

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース。敷地の形状に起伏があり起伏の下に駐輪場などを計画。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。背面側を見上げたビュー

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。反対側のビュー

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。この面が正面。ボリュームに安定感があり、個人的に一番好きな建築面。

外観はコンクリート打ち放しの多面体で、どのビューから見ても同じ形状が現れません。日本の建築で多い、コンクリートの精密感のようなものは皆無で割と大雑把な仕上げ。この辺は、ザハ設計の香港のジョッキーズクラブインベストタワーのエントランスと同じ印象。同時に建築は何十年使っていく都市の資産ですから、経年後の見え方や街との共生を果たしていくかという命題もあります。そういう意味で、このCasa de Musicaは経年変化も悪くなく、施設的にも上手く機能していて、違和感がありません。建築は新築よりも経年後の方が本質が見えます。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース のホワイエのカフェ。

カフェには、音楽関係者か建築巡礼者のいずれかで、大抵はカメラで見分けがつきます。笑

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)。壁面の形状がダイナミックに内外を繋げます

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)カフェの天井。軽量下地にポリカーボでスケルトンを覆い隠しています

レセプションカウンターに向かう階段。アルミの踏面と蹴上がシームレスに繋がっています。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)の階段のサイン

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のエレベーターホール

1Fのカフェで休憩してから上層階に上がって見学したのですが、野心的なチャレンジも多く、この頃のコールハースの勢いのようなものを感じます。コールハースも凄いですけどこの施工に関わった施工関係者も大きな情熱を持って取り組んだ感じが伝わってきます。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホール

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールのアルミの階段。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールの階段のディティール。痺れる納まりです。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールのサイン

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールを正面から眺める

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアのサイン。サインがドアの見切りに関係なく設置されていて、余程こだわったのかと。笑

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアの壁面

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアの壁面。別角度

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアの壁面。別角度でさらに。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリア。チケット売り場。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリア。チケット売り場。別角度で。天井はカフェと同じ納まり。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアから上層階へアクセスするダイナミックな階段

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアのカーペット。細かいグレーチングの間に起毛されたようなカーペット

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホール

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールのオブジェ

建築のボリュームに呼応する空間の設えは、とてもダイナミックで野心的な造り。CADの断面ビューポートを駆使しないとデザインできないような複雑なプランニングを試みていて、アグレッシブなチャレンジはディティールを見れば一目瞭然です。無機質な素材を多用し、既視感を打ち消す努力が垣間見れる建築を審査員のアルヴァロ・シザがどのように評価したのか審査員評を知りたくなりました。

Casa da Musica カーサ・ダ・ムジカ
設計:レム・コールハース
Av. da Boavista 604-610, 4149-071 Porto, ポルトガル
www.casadamusica.com
+351 22 012 0220

ポルト大学建築学部 アルヴァロ・シザ

ポルト大学建築学部。設計はこの学部の教授でOBでもあるアルヴァロ・シザ

ポルト大学建築学部。白いボリュームが林立するストイックな建築。

ポルト大学建築学部。どの建物も陽光が差し込み明るさが室内に増幅される設計。

ポルト大学建築学部。建築のボリュームと開口部の見え方が連携している巧みな設計

ポルト大学建築学部。ポルトガル最大の大学であり、この大学のOBで教授のアルヴァロ・シザが手がけています。今回の旅で、ポルトガルで二つ目のアルヴァロ・シザ設計の建築物です。シザが標榜する「その土地にないもの、足りないものを建築で補う」建築で、場所も決して便利ではないポルトの郊外にこの施設を建てる上で、起伏に富んだ地形をうまく利用しながら建築と地形が溶け込み、建物はシークエンスで連なる集合体ようなプランニングを試みています。土地の不合理感を建築で解消しているわけです。事前申し込みができなかったので外観のみですが、実直でシザらしい建築群です。

ポルト大学建築学部
Via Panorâmica Edgar Cardoso 215, 4150-564 Porto, ポルトガル
www.fa.up.pt
+351 22 605 7100

 

Lisboa / Porto / Madrid 2018 Reported by Futoshi Hirasawa

Porto_2018_Vol.04|Lisboa to Porto_Restaurante Casa Aleixo_Descobertas Boutique Hotel

ポルトガル二日目。リスボンから古都ポルトへ。Restaurante Casa Aleixoの食事。

特急アルファ・ペンドゥラールでポルトの主要駅カンパーニャ駅への到着が20:00。ホテルにチェックインする前にあらかじめ調べていたレストランCasa Aleixoへ。ようこそポルトガル食堂へで紹介されていてとても気になっていたのですが、海産料理で有名で名物はタコのリゾット。カンパーニャ駅から徒歩で8分。このお店に限らずですが、レストランの夜の開業は20:00前後が多いので、ノーゲストの状態で入店できました。

カンパーニャ駅からCasa Aleixoへ向かうとこんな感じの街並み。

Casa Aleixoのソパ(スープ)。ひよこ豆中心のお豆とお魚のだしが効いています。

Casa Aleixoのタコのカルパッチョ

Casa Aleixoのタコのカルパッチョ。

Casa Aleixo。お肉のようですが、マグロのグリル。これも美味しかった。

Casa Aleixoのチーズとフルーツ。

Casa Aleixoのタコのリゾット。だしがとても効いていて美味しゅうございました。

Casa Aleixoの店内。

とても有名店なのですが、食事は平均以上で美味しく、近所の人も多かったです。日本人や中国人の観光客が多いせいか専用メニューもあり迷いません。ワインリストは食事に合わせてあるので、リーズナブルに選べます。家庭的な良店です。

Restaurante Casa Aleixo
Rua da Estação 216, 4300-030 Porto, ポルトガル
www.restaurantealeixo.com
+351 22 537 0462

ポルトの宿、Descobertas Boutique Hotel

Descobertas Boutique Hotelのファサード。

ポルトの宿はドゥエロ川のほとりにあるリベイラ広場(Praça Ribeira)に面したDescobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。折角なので世界遺産地域であるこのあたり(Historic Centre of Oporto)でということで選びました。エリア全体が世界遺産して区域なので、至る所に車両乗り入れ制限用のオートゲートが設置されていて、住民以外は車の乗り入れも制限されています。路面が痛むのを防ぐためだそうです。

Descobertas Boutique Hotelの目の前の路地。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)のレセプション

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)ラウンジ。古い倉庫をコンバージョンしたコンパクトなホテル。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)ラウンジ。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。3Fから上が部屋に割り当てられていて、このような吹き抜けに。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。3Fのみカスタマー用のラウンジがあります。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。3Fのみカスタマー用のラウンジがあります。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。2Fのレストラン。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。2Fのレストラン。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。2Fのレストラン。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)のビュッフェ。キッシュやナタなども。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。2Fのレストランからラウンジが見下ろせます。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。部屋の設え。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。部屋の設え。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。部屋の設え。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)。部屋の設え。

コンパクトで典型的なバジェットラインのブティックホテルです。ポルトに限らず、ポルトガルはコンパクトなホテルが多い割に設えが徹底していて、ツーリストのこともよく考えてつくられています。このホテルがあるエリア全体が世界遺産のして区域ということで外観に関しては相当の規制があるのですが、その分インテリアの設えに関しては各ホテルとも力を入れていて差別化を図っています。

ここに関していうと、建物のヘリテージ(歴史)をストラクチャーを生かすことで感じられるようになっていて、とても好感が持てます。狭いですが短期間の宿泊であれば十分快適です。

Descobertas Boutique Hotel(デルコベルタス・ブティック・ホテル)

-22,, R. da Fonte Taurina 14, 4050-029 Porto, ポルトガル
+351 22 201 1473

 

Lisboa / Porto / Madrid 2018 Reported by Futoshi Hirasawa

Lisboa_Porto_Madrid 2018_Vol.03|Mercardo da Ribeira_Álvaro Siza_Alfa Pendular

バカリャウ ア ブラス

リベイラ・ノーヴァ市場の

リベイラ・ノーヴァ市場の

リベイラ・ノーヴァ市場の2Fからフードコートを眺める。

リベイラ・ノーヴァ市場の2F

リベイラ・ノーヴァ市場の2Fホリゾンタルから覗くとこんな感じ。

オリエンテ駅

オリエンテ駅

オリエンテ駅

Gare do Oriente

オリエンテ駅

オリエンテ駅

オリエンテ駅

オリエンテ駅

アルファンデガ通り。

アルファンデガ通りを西に

アルファンデガ通りを西に

アルファンデガ通りを西に

アルファンデガ通りを西に

アルファンデガ通りを西に

アルファンデガ通りを西に

アルファンデガ通りを西に

アルファンデガ通りを西に

リベイラ・ノーヴァ市場 Mercardo da Ribeiraのファサード。

2014年にリニューアル・オープンし、

リベイラ・ノーヴァ市場 Mercardo da Ribeiraのファサード

リベイラ・ノーヴァ市場 Mercardo da Ribeiraのファサード

リベイラ・ノーヴァ市場 Mercardo da Ribeiraのファサード

のフードコート。

リベイラ・ノーヴァ市場のフードコート。

リベイラ・ノーヴァ市場のフードコート。

リベイラ・ノーヴァ市場のフードコート。

Pizza a Pezziのキッチン。

ポルトガルの伝統料理をモダンにアレンジしたレストラン、ミゲルカストロシルヴァ。

ポルトガルの伝統料理をモダンにアレンジしたレストラン

アルファンデガ通りを西に。リベイラ市場へ

リスボン二日目は、ホテルから徒歩でリベイラ市場へ。ホテルからコメルシオ広場を通過してアルファンデガ通りを西に向かいます。

アルファンデガ通り

アルファンデガ通り。名所を巡る専用の観光トラム。

アルファンデガ通り。この日は快晴で気持ちの良い朝。

アルファンデガ通り。名所を巡る専用の観光トラム。赤色が目印。

アルファンデガ通りに面しているPraça do Município(市役所広場)とCamara Municipal de Lisboa(市役所)

アルファンデガ通りにあった穀物店。様々な豆を売っています。

アルファンデガ通り沿いの商店。

アルファンデガ通りに面したカトリックの教会、Igreja do Corpo Santo

アルファンデガ通りを西に。ゴシック様式の街並み。

アルファンデガ通り。Duque da Terceira Statueのテルセイラ公爵の銅像。

アルファンデガ通りのDuque da Terceira Statue付近のロココっぽい街並み。

アルファンデガ通りを西に。アレクリン通りを眺める。市場までもう少しです。

リベイラ・ノーヴァ市場 Mercardo da Ribeira

リベイラ・ノーヴァ市場 Mercardo da Ribeiraのファサード。

リベイラ市場(Mercado Da Ribeira)は、1882年開設の市場。リスボン市内の有名レストランを招致して2014年にリニューアル・オープン。フード・コートとして賑わっています。生鮮食品の市場は、営業時間が違うため訪れることはありませんでしたが、フード・コートは、夜遅くまで営業しており、色々な料理が楽しめる食事処として観光客に人気です。

リベイラ・ノーヴァ市場 Mercardo da Ribeiraのファサード。1882年当初のものです。

リベイラ・ノーヴァ市場。Time Outという名のフードコート。

リベイラ・ノーヴァ市場のフードコートTime Out。真ん中にフードコート、取り囲むように市場が配置されています。

リベイラ・ノーヴァ市場のフードコートTime Out。コート内の真ん中は客席で若干のキオスク、取り囲むようにコンパクトな調理室を併設した飲食店が軒を連ねています。

リベイラ・ノーヴァ市場のフードコートTime Out。天高があり開放的です。

リベイラ・ノーヴァ市場のフードコートTime Out。圧巻の広さ。

リベイラ・ノーヴァ市場のフードコートTime Outにあるピザ屋 Pizza a Pezzi。トリュフときのこのピザ。衝撃の美味しさ。

ポルトガルの伝統料理をモダンにアレンジしたレストラン、ミゲル カストロ シルヴァのキッチン

ポルトガルの伝統料理をシンプルにアレンジしたレストラン、ミゲル カストロ シルヴァ。

ポルトガルの伝統料理をモダンにアレンジしたレストラン、ミゲル カストロ シルヴァ。のバカリャウ ア ブラスとパシュテイシュ デ バカリャウ(干しダラのコロッケ)。

このアラームで注文した食事を取りに行きます。

昼食は、ミゲル カストロ シルヴァのバカリャウ ア ブラスとパシュテイシュ デ バカリャウ。そしてPizza a Pezziのトリュフときのこのピザ。炭水化物祭りですが(笑)この後歩く予定があるので気にせず食事を楽しみました。バカリャウ ア ブラスは干しダラとポテトと玉ねぎの卵綴じの料理で、安定の美味しさ。ポルトガルは乾物や缶詰が発達していて、いたるところにバカリャウが登場します。

リベイラ・ノーヴァ市場のフードコート外側にあるマーケットエリア。

リベイラ・ノーヴァ市場の2Fにあるレストランセカンドホーム。

リベイラ・ノーヴァ市場のホリゾンタル。

リベイラ・ノーヴァ市場のメインエントランス。

リベイラ・ノーヴァ市場の2Fからフードコートを眺める。

リベイラ・ノーヴァ市場の2Fの多目的スペース。

リベイラ・ノーヴァ市場の2Fのホリゾンタル。下がエントランスになっています。

リベイラ・ノーヴァ市場の2Fホリゾンタルから覗くとこんな感じ。

リベイラ・ノーヴァ市場のようなリノベーションして生まれ変わる市場は、ポルトガルやスペインにはとても多く、二年前に研修旅行で訪問したバルセロナのサンタ・カタリーナ市場も然りで、観光名所としての期待がたぶんに大きいのですが、トラベラーファーストに作られており、夜遅くまで食事が摂れます。結果、地元の人にも重宝され色が活性されて行くわけで、この辺のお作法は築地や日本の市場も取り入れてほしいし、築地も移転新築ではなく、リノベーションで解決して欲しかったです。

リベイラ・ノーヴァ市場
481,, Av. 24 de Julho, 1200-109 Lisboa, ポルトガル
www.cm-lisboa.pt
+351 21 346 1199

オリエンテ駅 Gare do Oriente

オリエンテ駅 Gare do Orienteのファサードライン

サンタアポローニャ駅。オリエンテ駅とは対照的な、ネオゴシックの駅舎。

サンタアポローニャ駅のコンコース。ここから一駅、オリエンテ駅に向かいます。

オリエンテ駅に向かう車中で。

リベイラ市場からホテルに戻り、荷物をピックアップしてオリエンテ駅へ向かいました。オリエンテ駅は1998年に開催されたリスボン万博の会場、パルケ・ダス・ナソンイス地区に計画されました。開業も万博に合わせた1998年で、駅舎はサンティアゴ・カラトラバとスペインのゼネコンNESCO(現在のAcciona)の手によるもの。オリエンテ駅はリスボンメトロ レッドラインやポルトガル鉄道の近郊列車や長距離列車が乗り入れる起点駅で、ポルトへはここから向かいます。将来、スペインからの高速鉄道も繋がるそうです。

オリエンテ駅。印象的な構造屋根。

オリエンテ駅。エントランスのキャノピー。

オリエンテ駅。キャノピーの中。とんぼの羽のような印象。

オリエンテ駅。コンコースは構造美が美しいですが南北のアクセスが悪く一度は迷います。

オリエンテ駅のコンコース内にあるカフェ屋台

オリエンテ駅。天蓋構造。夜はローケルビンのライトアップで線香花火のような演出がなされます。

オリエンテ駅。天蓋構造。夜はローケルビンのライトアップで線香花火のような演出がなされます。

カラトラバ節炸裂のような彼らしい構造美の駅舎ですが、東西の導線を優先するがあまり、駅の軸線に対して東西のアクセスがとても悪く、インフォメーションセンターや特急アルファ・ペンドゥラールの切符売り場が西側のみにあったりと、ツーリストにはちょっと酷な駅です。それを差し引いて建築的には見所が多く、駅前から見たビューは圧巻です。日本にも緻密で日本の構造美を表現した駅が地方にはたくさんありますが、空港や駅はツーリストにとってその国を感じることができるタッチポイントですから、どんどん増えて欲しいです。

オリエンテ駅 Gare do Oriente
Parque das Nações

EXPO.98  ポルトガル パビリオン

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。設計はアルヴァロ・シザ。

これを見にリスボンにきたと言っても過言ではない、EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。設計はアルヴァロ・シザ。ポルトガル建築界の重鎮です。シザを最も有名にした仕事の一つであるポルトガルパビリオンは、EXPO閉催後に解体せず計画途中から「施設として恒常的に使用する」事を前提に計画されています。この建築を決定づけている幅58m×長さ65mの巨大なケーブル・ルーフ(吊り屋根)に覆われた、セレモニアル・プラザと呼ばれる広場は、セレモニー会場としての機能を求めつつ、厚み20cmのコンクリートの屋根は、素材に似合わない柔らかな印象を与えています。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。シザらしい端正な造り。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。海側から見たビュー。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。絶妙なたるみ加減。笑

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。角度によってたるみ加減が絶妙なのがわかるかと思います。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。ワイヤーを束ねたケーブルがエクステンションになっているんですね。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。筑後20年経つので経年変化はありますが、この大屋根のおかげで、子供達は雨の日でも思いっきり遊べます。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。正面より。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。正面より。角度をつけて撮影。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。正面より。角度をつけて寄ってみる。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。正面より。角度をつけてもっと寄る。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。先ほどと反対側のアングル。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。管理棟。

EXPO.98リスボン万博のポルトガルパビリオン。管理棟。

第2のエリアとしては、14000㎡の建物があり、ギャラリー、レストラン、レセプションホール、事務室などを備えています。外壁とパティオに面した壁に規則的に穿たれた窓から、各部屋に自然光を取り込まれ、河岸には柱廊があります。周辺環境を弁えつつ、軽やかさと重厚さを兼ね備えていてとても美しい建築です。

シザは、お弟子さんともいうべきソウト デ モウラとの協働で2000年に開催されたハノーファー国際博覧会でもポルトガルパビリオンを担当しています。ポルトガルをいかに世界に知ってもらえるかを担うのがパビリオンアーキテクチャーですから、やはりこのリスボン万博での成功がとても大きく、彼の名声を確定したと言えます。

EXPO.98 Portugal Pavilion(リスボン万博 ポルトガルパビリオン)
Esplanada Dom Carlos I s/nº, 1990-005 Lisboa, ポルトガル
www.oceanario.pt
+351 21 891 7000

パルケ・ダス・ナソンイス地区(Parque das Nações)

NOWO (Sede)の社屋

リスボン科学博物館(Pavilhão do conhecimento)

リスボン科学博物館(Pavilhão do conhecimento)

リスボン科学博物館(Pavilhão do conhecimento)

通信会社の社屋。Teleperformance Portugal – Oceanário

リスボン水族館。建築はピーター・シャーメイエフの設計。水槽は水景クリエイター天野尚の手によります。

リスボン水族館。建築はピーター・シャーメイエフの設計。水槽は水景クリエイター天野尚の手によります。

CASINO LISBOA

CASINO LISBOAの行先サイン。

パルケ・ダス・ナソンイス地区は、1998年に開催されたリスボン国際博覧会の跡地を中心に開発されたオフィス街や商業施設、住宅街などから構成された新興エリアで2012年に新しい行政区として誕生しました。

万博開催後の1990年代に大規模な街づくり開始され、商業地区の中心施設としてオリエンテ駅に隣接するヴァスコ・ダ・ガマ ショッピングモールや国際見本市会場などが建てられています。万博当時の施設で残存しているリスボン水族館や既出のポルトガルパビリオンは今でも人気の観光地です。

特急アルファ・ペンドゥラールでポルトへ。

オリエンテ駅。特急アルファ・ペンドゥラール。ジョルジェット・ジウジアーロが設計したイタリアのフィアット(現アルストム)のETR460ペンドリーノがベース車両。

オリエンテ駅に預けていたバゲージをピックアップし、特急アルファ・ペンドゥラールの一等車(グリーン車)でポルトへ向かいます。3時間半の旅。

特急アルファ・ペンドゥラール。LEDサイン。レトロな見せ方ですが、単色でかっこいいです。

ホテル前の売店で購入したポルトーワイン、FERREIRA。紙コップはご愛嬌ですが、これで気分を盛り上げます。

特急アルファ・ペンドゥラールの一等車の車内。2席と1席の配列でシートワイドが広く、テーブルも広いのでビジネストリップでも快適です。

ポルト、カンパーニャ駅。

特急アルファ・ペンドゥラールの先頭車。落書きが切ない感じ。

ポルト、カンパーニャ駅の駅舎。到着が20:00すぎでした。

特急アルファ・ペンドゥラールは、ポルトガルの南北を走る高速列車。一般軌道も流用しているので、高速走行と低速走行があり、イメージとしては山形新幹線のような感じ。新型車両ということもありますが、車内のインテリアはジウジアローらしく洗練されていて、水戸岡鋭治さんの特急つばめを彷彿とさせます。車内はとても快適ですし、これなら一等車(4500円位/1人)という値段もリーズナブルに感じました。

次回からポルト編です。

 

Lisboa / Porto / Madrid 2018 Reported by Futoshi Hirasawa