ベトナム

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

Da nang/Hoi An 2016 Vol.02|Naman Retreat ナマン・リトリート 2

ハイハイレストラン前の水盤。向こう側の東シナ海と連なったビューが楽しめます。巧みなプランニング。

朝のハイハイレストラン前の水盤。日差しと空の色で変化が楽しめます。

朝のハイハイレストラン前の水盤のアプローチ

朝のハイハイレストラン前の水盤。日差しと空の色で変化が楽しめます。

ハイハイレストランのセンターテーブル。

ハイハイレストランのインテリア。センターテーブル付近。

ハイハイレストラン。ビュッフェでフルーツを。

ハイハイレストランの外観。ファサード面。

ハイハイレストランの外観。バー棟からのビュー。

ハイハイレストランの外観。バー棟からのビュー、構図違い。

ハイハイレストランの外観。水盤面から。

ハイハイレストランのインテリア。夜の表情。

ハイハイレストランのインテリア。夜の表情。周りが漆黒の夜だけにライトアップされたバンブーコラムが竹の森のように見えます。

ハイハイレストランのディナー。ウェルカムカクテル

ハイハイレストランのディナー。魚の香草焼き。

ハイハイレストランのディナー。ポットの煮物。

ハイハイレストランのディナー。チキングリル。

ハイハイレストランのディナー。ラップロール。

ハイハイレストランのディナー。食前時のチキンスープ。

シティニバーをカウンターから眺める。

シティニバーのジン&トニック

シティニバーの昼の様子。プールサイドやビーチまでサーブしてくれます。

シティニバーを反対側のカウンターから眺める。

シティニバーをプールサイドから眺める。

シティニバーのカクテル。名前は忘れました。。

Bラウンジにてランチを。ダナン名物のハンバーガーセット。

Bラウンジにてランチを。ダナン名物のハンバーガーセット

 ハイハイレストラン

夕方のハイハイレストラン前の水盤。向こう側の東シナ海と連なったビューが楽しめます。巧みなプランニング。

昨年完成したばかりのナマンリトリートですが、その中でも最も露出が多いのがナマンリトリート内にある、ハイハイレストラン。レストランアワードも受賞し、ダナンで最も注目されているレストランです。宿泊者は朝食のビュッフェで宿泊中お世話になる施設ですが、昼と夜でインテリアの表情がダイナミックに変化します。

朝のハイハイレストラン前の水盤。日差しと空の色で変化が楽しめます。


朝のハイハイレストラン前の水盤。日差しと空の色で変化が楽しめます。


朝のハイハイレストラン前の水盤のアプローチ


ハイハイレストランのインテリア。センターテーブル付近。


ハイハイレストラン。ビュッフェでフルーツを。

ビュッフェは、リゾートとしては平均的な構成でフォーやラップロールなどのベトナム料理からチャイニーズやアメリカンまでなんでもござれ状態(笑)。マリーナベイサンズもそうでしたが、特筆するのはフルーツが豊富なこと。南国ならでは。

ハイハイレストランの外観。ファサード面。


ハイハイレストランの外観。バー棟からのビュー。


ハイハイレストランの外観。バー棟からのビュー、構図違い。

建築的には、ベトナムの伝統的な建築の様式というよりも素材的な部分と意匠的な解釈に注力されていて、鉄鋼造に竹を意匠的に巻きつけそのまま屋根に連なっていく、シームレスなストラクチャーが特徴的です。日差しが強いダナンということもあり、庇は深く設計しています。路盤から1M程度に水盤があり、この高低差が冒頭の「東シナ海との連なり」を実現しています。非常に巧みなプランニングです。

ハイハイレストランのインテリア。夜の表情。


周りが漆黒の夜だけにライトアップされたバンブーコラムが竹の森のように見えます。


バンブーコラムは、末広がりで天井に連なりボリュームがあります。これがとても効果的。

インテリアは、特に夜が印象的でバンブーコラムが象徴的に見えるようライトアップされています。この辺の手法は Vo trong nghiaの初期の傑作、Wind and Water Café / Cafe Quán Gió và nướcでも散見します。同じ作家が創っている建築ですから当然と言えば当然なのですが、自費制作のWind and Water Café / Cafe Quán Gió và nướcに対し、ナマンリトリートはリゾートなのでショートステイでも満足できるようにインテリアが洗練されている部分が違いなのでしょう。ダイナミックで見ていて飽きません。

ハイハイレストランのディナー。ウェルカムカクテル。


ハイハイレストランのディナー。魚の香草焼き。


ハイハイレストランのディナー。ポットの煮物。


ハイハイレストランのディナー。チキングリル。


ハイハイレストランのディナー。ラップロール。


ハイハイレストランのディナー。食前時のチキンスープ。

ディナーは全く予約せず、全てアラカルトで注文しましたが美食のエリア、ダナンの料理が中心ということもあり、どれも美味しかったです。価格も良心的で5人でワインも4本空けました。笑)香草に包んだ魚料理(名前忘れました)やチキングリルのパクチー添えなど。前回ホーチミンに視察に行った時と今回でパクチーが苦手で無くなりましたが、これも料理の美味しさのおかげ。食わず嫌いだっただけのようです。。

シティニバー / Bラウンジ

シティニバーをカウンターから眺める。


シティニバーを反対側のカウンターから眺める。


シティニバーをプールサイドから眺める。


シティニバーのモヒート


シティニバーのカクテル。名前は忘れました。。


シティニバーの昼の様子。プールサイドやビーチまでサーブしてくれます。

シティニバーは、ハイハイレストランと呼応した建築&インテリアデザインでオープンな設え。見ての通り、屋根のみ掛かっているような建築ですが、このオープンで開放的な雰囲気がこのバーの最大の魅力で、素晴らしい海の眺望が楽しめます。カクテルやハードリキュールからアイスクリーム、ファストフード、ヘルシーなジュース、伝統的なベトナムデザートなどが楽しめるバーです。 

Bラウンジにてランチを。ダナン名物のハンバーガーセット。


Bラウンジにてランチを。ダナン名物のハンバーガーセット

Bラウンジは、 シティニバーよりプールを挟んだ真向かいにあり、とてもモダンな設え。建築的に特筆するべきものは有りませんが、レストランを多目的に使えるように設えれられていて、ランチも利用できます。この日はダナンまで出かけてランチを取る予定でしたが、ここでランチができると知り予定変更しました。

 

Da nang / Hoi An 2016 Reported by Futoshi Hirasawa 

Da nang / Hoi An 2016 Vol.01|Naman Retreat ナマン・リトリート

レジデンス棟の専用プール。

アパートメント棟のアプローチ

アパートメント棟の廊下

アパートメント棟宿泊者用のプール。誰でも使用できます。

ナマンリトリートのコンベンション棟

ホイアンのPhuoc Kien Assembly Hall _ 福建会館の中庭

ダナンの中心部

ナマンリトリートのレセプション棟にて

ナマンリトリートのレセプション棟からコンベンション棟を眺める

ナマンリトリートのレセプション棟の外壁のレリーフ

ナマンリトリートのアパートメント棟。階段のレリーフ

ナマンリトリート。アパートメント棟前のプール。

ナマンリトリート。レジデンス棟の脇道でガーデンの手入れをするスタッフ。

ナマンリトリート。アパートメント棟前のプール。

ナマンリトリート、ハイハイレストラン前の水盤。奥の東シナ海と連なっていて、海が目の前まで迫っているような錯覚をします

ナマンリトリート。ハイハイレストランのバンブーコラム。鉄骨柱を取り囲むようにバンブーのテーパーコラムが森のように林立しています。

ナマンリトリート。ハイハイレストランアネックス。水盤の上に浮かぶように建っています。

ナマンリトリート。ハイハイレストランアネックス。水盤の上に浮かぶように建っています。

ナマンリトリート、ハイハイレストラン前の水盤。奥の東シナ海と連なっていて、海が目の前まで迫っているような錯覚をします

ナマンリトリート。ハイハイレストランのバンブーコラム。鉄骨柱を取り囲むようにバンブーのテーパーコラムが森のように林立しています。

ナマンリトリート。ハイハイレストランの天蓋部。

ナマンリトリート。ハイハイレストランの外観。

アパートメント棟の部屋。ヨーロッパからの観光客は安価なこのタイプの部屋を選んでいることが多かったようです

アパートメント棟のバルコニーから見たプール

レジデンス棟の部屋のインテリア

2016年の定例研修先は、ベトナム中部のダナン、ホイアン。

例年に引き続き、海外の都市に赴き”インプットしながら感じ取ってくる”事と”共有知を高める”為におこなっているDesigncafeの研修旅行。それは写真やインターネットの情報で解ったつもりでも、スケール感やボリューム感、空気感、香りなど、五感を働かせて体感しないと理解出来ない事が事が多いからです。今回のテーマは「リゾート考察」。とは言ってもただプールや海に入って佇むだけでは能がないので(笑)、アジアのリゾートで、今年視察で訪れたホーチミンシティの延長線上にある場所をということで、開発の盛んなダナンホイアンとし、宿もベトナム建築界の若き第一人者であるボーチョン・ギア(Vo Trong Nghia)が設計を担当した、ナマン・リトリート(Naman Retreat)を選びました。

ナマンリトリートのコンベンション棟


ダナンの中心部

ダナンはベトナム中部の港町で要衝として知られ、ベトナム戦争時は激戦地として多数の犠牲者を出したことで知られています。成田からベトナムエアーで約5時間。昨年、直行便が就航し利便性が向上しました。そういう事情もありますが、日本のディベロッパーが開発しているリゾートも散見し、活気があります。北回帰線上の街なので、9月過ぎまでとても暑いですが、海は綺麗で海産物も楽しめる街です。

ホイアンのPhuoc Kien Assembly Hall _ 福建会館の中庭

ホイアンは、ダナンからタクシーで南へ30分。トゥボン川の河口に位置する古い港町で、かつてヨーロッパ人はファイフォ 、フェイフォ(Faifo) と呼んでいました。中国人街を中心に古い建築が残り、1999年に「ホイアンの古い町並み」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。いわゆるベトナムの田舎町の風情を残している典型的な酪農都市ですが、日本との交易を行なっていた歴史があり、その史跡が散見できます。

また、このエリアはベトナムで最も美味しい料理が楽しめるエリアとして、ベトナム人の中では名が通っており、海産物からフォーやLAP&ROLLなどの家庭料理も楽しみにしていました。 

ナマン・リトリート(Naman Retreat)

ダナン行きの飛行機が遅れ、ナマン・リトリートに到着したのが22時過ぎ。エントランスゲートからレセプション棟に案内され入館手続きし、その後カートに乗せられて部屋に向かいます。広大な敷地を有するナマンはほそい路地をカートで移動するようにできていて楽しいです。今回僕らは5人でしたが、アパートメントとレジデンスに分かれて宿泊しました。いわゆる、最近のリゾートスタイル(レジデンシャル)を踏襲していますが、より低廉な価格で宿泊できるアパートメントもあり、欧米からのバジェットラインの旅行者にも配慮されていて、好感が持てます。

ナマンリトリート、ハイハイレストラン前の水盤。奥の東シナ海と連なっていて、海が目の前まで迫っているような錯覚をします


ナマンリトリートのレセプション棟にて


ナマンリトリートのレセプション棟の外壁のレリーフ


ナマンリトリートのレセプション棟からコンベンション棟を眺める


ナマンリトリート。レジデンス棟の脇道でガーデンの手入れをするスタッフ。


ナマンリトリートのアパートメント棟。階段のレリーフ


ナマンリトリート。アパートメント棟前のプール。


ナマンリトリート。アパートメント棟前のプール。

このナマン・リトリートをデザインしたのは、東大出身のベトナム建築家、ヴォ・チョン・ギア氏。http://votrongnghia.com

ギャラリー間での展覧会「アジアの日常から:変容する世界での可能性を求めて」を見て以来、2月のホーチミン視察で見学したジオヴァノックなど、竹を使ったフラジャイルな建築が得意な建築家で、その意欲作がこのナマン・リトリートです。 

ナマンリトリート。ハイハイレストランのバンブーコラム。鉄骨柱を取り囲むようにバンブーのテーパーコラムが森のように林立しています。


ナマンリトリート。ハイハイレストランのバンブーコラム。鉄骨柱を取り囲むようにバンブーのテーパーコラムが森のように林立しています。


ナマンリトリート。ハイハイレストランの天蓋部。


ナマンリトリート。ハイハイレストランアネックス。水盤の上に浮かぶように建っています。


ナマンリトリート。ハイハイレストランアネックス。水盤の上に浮かぶように建っています。


ナマンリトリート、ハイハイレストラン前の水盤。奥の東シナ海と連なっていて、海が目の前まで迫っているような錯覚をします


ナマンリトリート。ハイハイレストランの外観。

このホテルの宿泊者が最も利用するハイハイレストランは、竹を中心としたフラジャイルで土着的な造形美の建築でベトナムらしい設えになっています。この建築は、東シナ海を背景に朝と夜で表情を変え、幻想的な表情を持ちますが、竹をレイヤー状に重ね造形感を生み出すテクニックには脱帽です。

アパートメント棟の部屋。ヨーロッパからの観光客は安価なこのタイプの部屋を選んでいることが多かったようです


アパートメント棟のバルコニーから見たプール


アパートメント棟のアプローチ


アパートメント棟の廊下

 

レジデンス棟の部屋のインテリア


レジデンス棟の専用プール。

 

Da nang / Hoi An 2016 Reported by Futoshi Hirasawa 

夏期休暇・海外研修に伴う休業のお知らせ

クライアントの皆様、取引先の皆様。いつも大変お世話になっております。 Designcafeでは、クリエイティブのインプットの場として、2011年より海外にて研修を行っており、五回目の今年はベトナム・ダナン、ホイアン、フエに5泊6日の日程で行って参ります。アジアのリゾートの中で最も注目されているエリアの一つですが、ベースとなるダナンではリゾートとしての環境デザインを中心に、ベトナムの食の中心地であり温故知新を地でいくホイアンや故宮の風情を残すフエも一緒に巡ろうと企てています。


つきましては、下記の日程をお休みとさせていただきます。皆様には、大変ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解ご配慮頂けますよう宜しく御願い申し上げます。

研修日程:2015年8月23日(火曜日)〜8月28日(日曜日)

また、夏期休暇の方も2015年8月13日(土曜日)〜8月16日(火曜日)の間でお休みを頂きます。

休業期間中にメールにて頂きましたご質問やご意見への回答は、2015年8月29日(月曜日)以降でご連絡させていただきますので、ご了承下さい。 進行中・進捗中のプロジェクトに対してのレスポンスは、可能な限りメールにてお願いいたします。重ねて、宜しくお願い申し上げます。