ポルト歴史地区

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

Porto_2018_Vol.06| Museu Serralves|Ponte Dom Luís I

セラルヴェス現代美術館 アルヴァロ・シザ Museu de serralvess Alvaro Siza

前回のポルト大学建築学部を見学の後、タクシーを拾い10分ほどでセラルヴェス現代美術館に到着。静謐という言葉がよく似合うセラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)は、ポルトガルの巨匠アルヴァロ・シザ(Alvaro Siza)の設計による、現代美術や建築などをテーマに扱った現代美術館で、広大な庭と一見してボリュームがわからない控えめな建築による、庭の規模から見ると比較的コンパクトな建築の美術館です。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)の特徴的なアプローチ。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)アプローチ左手にあるミュージアムショップ。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)のエントランスより庭に向かった時に見えるビュー。このビューでしか全体像がつかめません

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)の庭の作品。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。エントランスゲートから本館へ向かう。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。エントランスゲートから本館へ向かう。振り返って見るとこんな感じ。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。本館の中庭。。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。本館の中庭。別角度にて。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。本館の外部コリドー。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。本館内部の吹き抜けのスカイライト。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。本館内部の吹き抜け。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。本館内部のライムストーン。簡素だけど美しい納まり。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。本館内部の吹き抜け。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。企画展のサイン。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。本館内部の館内サイン。常設展の作品リスト。

セラルベス財団の近代美術館は、財団が運営する広い庭園の中には、邸宅や森、そして牧草地が広がっていて、シザが嫌う権威主義的な建築ではなく、正当なモダニズム作家としてつつましやかな印象の美術館です。作品は常設されている現代アートがメインですが、この日は2020年にポルトで開催される展覧会NORTE2020に出展するセラルベス財団のメインパビリオンの建築コンペの上位入賞者の作品が展示されていました。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。セラルベス財団のメインパビリオンの建築コンペの概要。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。セラルベス財団のメインパビリオンの建築コンペ上位賞作品。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。セラルベス財団のメインパビリオンの建築コンペ上位賞作品。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。セラルベス財団のメインパビリオンの建築コンペ上位賞作品。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。セラルベス財団のメインパビリオンの建築コンペの会場風景。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。セラルベス財団のメインパビリオンの建築コンペ上位賞作品。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。セラルベス財団のメインパビリオンの建築コンペ上位賞作品。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。セラルベス財団のメインパビリオンの建築コンペ上位賞作品。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。常設展示の一部。窓の借景も素敵です。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)。常設展示の一部。

シザの建築は、作風の型(カタ)のようなものは皆無で、その土地土地の条件に対して建築として成し得るものを探求して行くスタイルです。このセラルヴェス現代美術館の場合、なんといっても建築に取り込む光の計画がとても秀逸で、それを楽しみにしていました。ポルトに滞在した二日間は天気があまり良くなく、イベリア半島特有の穏やかなブルースカイの元でこの建築を見てみたかったのですが、それは次の機会に預けようと思います。

セラルヴェス現代美術館 (別名:ポルト近代美術館)
設計:アルヴァロ・シザ
R. de Serralves 124, 4150-702 Porto, ポルトガル
www.serralves.pt
+351 22 615 6500

 

世界遺産、ポルト歴史地区の街並み(Historic Centre of Oporto)2

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)リベイラ広場 。この日は謝肉祭でお祭り騒ぎ

ホテル目の前の路地

セラルヴェス現代美術館から、ホテルに戻り休憩してから歴史地区をドウロ川沿いにドン・ルイス1世橋方面へ散策しました。夕方になり天気はよくなってきたのですが曇りが多く、撮影には不向きな感じ。この辺の風景は日本のカメラメーカーでもテストシューティングで訪れるフォトジェッニックなエリアです。

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)リベイラ広場

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)リベイラ広場

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)リベイラ広場まえのドウロ川のかもめ

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)リベイラ広場

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)リベイラ広場

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)リベイラ広場前のドウロ川。

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)リベイラ広場前のドウロ川。

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)ドンルイス1世のたもとにあるケーブルカー。これに乗って中心部へ

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)ケーブルカーから眺めるドンルイス1世橋

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)ケーブルカーから眺めるドンルイス1世橋方向。二台のケーブルカーで運用。

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)ケーブルカーの終着駅。なかなかかっこいいです。

世界遺産、ポルト歴史地区Historic Centre of Oporto)ケーブルカーの終着駅から乗り換えてさらに中心部へ向かいます

歴史地区内にあるスーパーマーケット。外観からだとわかりません。

歴史地区内にあるスーパーマーケット。スタイルはスペインと全く一緒で、お土産の缶詰やポルトワインもここで買いました。

歴史地区内にあるスーパーマーケットのエッグタルト。色々な種類がありとてもリーズナブル。

お目当はスーパーマーケット。時間があればボリャン市場とか行きたかったのですが、見学で時間が押してしまい、ポルトではお預け。ここでお土産用の缶詰(ポルトガルとスペインは缶詰大国)とポルトーワインを購入。ポルトーワインの種類も素晴らしくて、グレードの高いものも売っているのでとても便利です。このPingo Doceというスーパーマーケットはチェーン店で品揃えも素晴らしくポルトの各所にあります。

Pingo Doce
R. Passos Manuel, 221/223, 4000-385 Porto, ポルトガル
pingodoce.pt
+351 22 207 6260
 

 

ドン・ルイス1世橋|Ponte Dom Luís I

ドン・ルイス1世橋|Ponte Dom Luís I 遠景

ドン・ルイス1世橋|Ponte Dom Luís I 近景

ドン・ルイス1世橋|Ponte Dom Luís I。ケーブルカー中腹での眺め。

ドン・ルイス1世橋|Ponte Dom Luís I 夜景

ポルトのシンボルの一つである、ドン・ルイス1世橋(Ponte Dom Luís I)は、ポルトの中心部のディストリクトエリアとヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を結んでいる道路・鉄道併用橋。 エッフェル塔で有名なギュスターヴ・エッフェルの弟子の一人、テオフィロ・セイリグが設計し、1881年から1886年の間に建設されています。ちなみにエッフェルはポルトにある別の橋、マリア・ピア橋の建設に携わっていました。師弟の競演だったんですね。この橋も世界遺産に指定されています。

ドン・ルイス1世橋|Ponte Dom Luís I
PTE Luiz I, 4000 Porto, ポルトガル

 

Restaurante Portu’s レストランポルツ

ポルト歴史地区、夜のリベイラ広場。まだ賑やかです。

レストランポルツで ポルトワインのFERREIRA(フェレイラ)

レストランポルツのカジキとタコとほうれん草のグリル

レストランポルツのひよこ豆のスープ

上記以外にも何品かいただいたのですが、どれも美味しく安定した美味しさ。ポルトのレストランは基本的に海産中心ですが、特に歴史地区は有数の観光地ということもあって、値段は若干高め。現地でもこの店は少し高級店になるようですが、ホテルのスタッフも勧めていた良店です。

Restaurante Portu’s,
a 12, R. dos Mercadores 6, 4050-373 Porto, ポルトガル

Lisboa / Porto / Madrid 2018 Reported by Futoshi Hirasawa

Porto_ 2018_Vol.05|Historic Centre of Oporto_Casa de Musica

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )。チャンネルサイン。

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )ソウト・デ・モウラの設計

カーサ・デ・ムジカ(Casa de Musica )ソウト・デ・モウラの設計。

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )ソウト・デ・モウラの設計

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)レム・コールハース のホワイエのカフェ。

カフェには、音楽関係者か建築巡礼者のいずれかで、大抵はカメラで見分けがつきます。笑

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)の階段のサイン

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)のエレベーターホール

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)のメインホール

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)のレセプションエリアのサイン

ポルト大学建築学部。設計はこの学部の教授でOBでもあるアルヴァロ・シザ

ホテル近くのリベイラ広場(Praça Ribeira)

歴史地区の街並み

ポルト歴史地区の街並み

世界遺産、ポルト歴史地区の街並み(Historic Centre of Oporto)

ポルトガル3日目は、あいにくの雨でしたがホテルからサンベント駅に向かう道中の歴史地区の散策からスタートしました。世界遺産に指定されているポルト歴史地区(聖グレゴリウス聖堂、大聖堂、ポルサ宮、聖フランシスコ聖堂などを含む旧市街地)とHistoric Centre of Oporto, Luiz I Bridge and Monastery of Serra do Pilarは英文の正式名称の通り、橋、セラ・ド・ピラール修道院を含むエリアを指します。

ドン・ルイス一世とドウロ河

ホテル近くのリベイラ広場(Praça Ribeira)

リベイラ広場(Praça Ribeira)を街側から眺める。

ポルト歴史地区の街並み

ポルト歴史地区の街並み

ポルト歴史地区の街並み

カトリックの教会、Igreja da Misericórdia

ポルト歴史地区の街並み。イスラムに占領されたこともある街だけに、アラベスクっぽいタイルで装飾された建物も散見します。

フローレス通り(Rua das Flores)の標識

ポルト歴史地区の街並み。フローレス通り。

アルメイダガレット広場から、サン・ベント駅舎を眺める。

サン・ベント駅のプラットフォーム

世界でもっとも美しいといわれる駅とも言われるサン・ベント駅。その理由は駅舎内の壁画。

写真の「セウタ攻略」をはじめとするポルトガル史上の名場面が2万枚のアズレージョと呼ばれる装飾タイルによって描かれているため。

サン・ベント駅のピラー。こちらはアラベスクっぽい感じ

サン・ベント駅のプラットフォーム

雨でしたが、このエリア全体が世界遺産に指定されていることもあり、建物は古くアッシュな雰囲気で、快晴の時の風景とはまた異なった街の表情が見れます。街全体はゴシック様式で建てられた建築が後世になってバロック様式にコンバージョンされていたり、ロマネスクの作法も垣間見れて、ポルトがたどった歴史が垣間見れます。

僕が愛用しているカメラ(FUJIFILM X-Pro1とX-E3)でXシリーズの宣材写真でポルトの風景が使われていたこともあり、このカメラを選んだのですが(笑)そのコントラストは、この写真でも伝わるかなと。

メトロ駅、カーサ・ダ・ムジカ。ソウト デ モウラ 設計。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )ソウト・デ・モウラの設計。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )ソウト・デ・モウラの設計

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )は、ポルト出身のプリツカー賞受賞者、ソウト・デ・モウラの設計によります。アルヴァロ・シザの一番弟子でもあるのですが、作風に関してはモダニズムのシザに対して、ソウト・デ・モウラはモダニズムの基本路線を守りつつ多様性があります。ちなみにポルト・メトロの新駅のいくつかをソウト・デ・モウラが手がけており、カーサ・デ・ムジカ駅もその一つ。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )。チャンネルサイン。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )。二つの円筒形のボリュームが天窓になりプラットフォームへ光を誘います。

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )の待合所。カーサ・デ・ムジカの最寄駅+バスターミナルの機能も

メトロ、カーサ・ダ・ムジカ駅(Casa da Musica Station )の入り口とサイン

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )の地階導入エントランス

この駅の場合、レム・コールハース設計のCasa de Musicaの最寄駅と長距離バスのターミナル機能も兼ね備えていて、一つの建物に二つの機能があります。大きな円のトップライトが印象的でシンプルな大屋根のモダンな建築です。

メトロ、カーサ・デ・ムジカ駅(Casa de Musica Station )
設計:ソウト・デ・モウラ
29, Av. da França 256, 4050-256 Porto, ポルトガル
www.metrodoporto.pt
+351 914 667 072

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)レム・コールハース 設計

Casa de Musica カーサ デ ムジカの外観

Casa da Musica (カーサ ダ ムジカ)は、ポルトがEU文化首都(2001年)に定められたことを記念して建設された、ポルトガル初のスタジオや研修施設を兼ね備えた総合音楽施設です。設計は、国際指名コンペを勝ち得たレム・コールハース+OMA。この時の審査員に地元出身のアルヴァロ・シザが務めています。完成当初(2005年)から多くの建築メディアに取り上げられた有名な建築であり、秀逸なアイデアが散りばめらています。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。メトロ駅側から見えてくるビュー

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。反対側から。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 。建物前の広場。オニキスが敷き詰められています

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース。敷地の形状に起伏があり起伏の下に駐輪場などを計画。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。背面側を見上げたビュー

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。反対側のビュー

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース 外観。この面が正面。ボリュームに安定感があり、個人的に一番好きな建築面。

外観はコンクリート打ち放しの多面体で、どのビューから見ても同じ形状が現れません。日本の建築で多い、コンクリートの精密感のようなものは皆無で割と大雑把な仕上げ。この辺は、ザハ設計の香港のジョッキーズクラブインベストタワーのエントランスと同じ印象。同時に建築は何十年使っていく都市の資産ですから、経年後の見え方や街との共生を果たしていくかという命題もあります。そういう意味で、このCasa de Musicaは経年変化も悪くなく、施設的にも上手く機能していて、違和感がありません。建築は新築よりも経年後の方が本質が見えます。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)レム・コールハース のホワイエのカフェ。

カフェには、音楽関係者か建築巡礼者のいずれかで、大抵はカメラで見分けがつきます。笑

Casa de Musica(カーサ デ ムジカ)。壁面の形状がダイナミックに内外を繋げます

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)カフェの天井。軽量下地にポリカーボでスケルトンを覆い隠しています

レセプションカウンターに向かう階段。アルミの踏面と蹴上がシームレスに繋がっています。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)の階段のサイン

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のエレベーターホール

1Fのカフェで休憩してから上層階に上がって見学したのですが、野心的なチャレンジも多く、この頃のコールハースの勢いのようなものを感じます。コールハースも凄いですけどこの施工に関わった施工関係者も大きな情熱を持って取り組んだ感じが伝わってきます。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホール

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールのアルミの階段。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールの階段のディティール。痺れる納まりです。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールのサイン

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールを正面から眺める

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアのサイン。サインがドアの見切りに関係なく設置されていて、余程こだわったのかと。笑

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアの壁面

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアの壁面。別角度

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアの壁面。別角度でさらに。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリア。チケット売り場。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリア。チケット売り場。別角度で。天井はカフェと同じ納まり。

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアから上層階へアクセスするダイナミックな階段

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のレセプションエリアのカーペット。細かいグレーチングの間に起毛されたようなカーペット

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホール

Casa da Musica(カーサ ダ ムジカ)のメインホールのオブジェ

建築のボリュームに呼応する空間の設えは、とてもダイナミックで野心的な造り。CADの断面ビューポートを駆使しないとデザインできないような複雑なプランニングを試みていて、アグレッシブなチャレンジはディティールを見れば一目瞭然です。無機質な素材を多用し、既視感を打ち消す努力が垣間見れる建築を審査員のアルヴァロ・シザがどのように評価したのか審査員評を知りたくなりました。

Casa da Musica カーサ・ダ・ムジカ
設計:レム・コールハース
Av. da Boavista 604-610, 4149-071 Porto, ポルトガル
www.casadamusica.com
+351 22 012 0220

ポルト大学建築学部 アルヴァロ・シザ

ポルト大学建築学部。設計はこの学部の教授でOBでもあるアルヴァロ・シザ

ポルト大学建築学部。白いボリュームが林立するストイックな建築。

ポルト大学建築学部。どの建物も陽光が差し込み明るさが室内に増幅される設計。

ポルト大学建築学部。建築のボリュームと開口部の見え方が連携している巧みな設計

ポルト大学建築学部。ポルトガル最大の大学であり、この大学のOBで教授のアルヴァロ・シザが手がけています。今回の旅で、ポルトガルで二つ目のアルヴァロ・シザ設計の建築物です。シザが標榜する「その土地にないもの、足りないものを建築で補う」建築で、場所も決して便利ではないポルトの郊外にこの施設を建てる上で、起伏に富んだ地形をうまく利用しながら建築と地形が溶け込み、建物はシークエンスで連なる集合体ようなプランニングを試みています。土地の不合理感を建築で解消しているわけです。事前申し込みができなかったので外観のみですが、実直でシザらしい建築群です。

ポルト大学建築学部
Via Panorâmica Edgar Cardoso 215, 4150-564 Porto, ポルトガル
www.fa.up.pt
+351 22 605 7100

 

Lisboa / Porto / Madrid 2018 Reported by Futoshi Hirasawa