写真は僕が参画しているプロジェクトの1つで某駅ビルの環境デザインプロジェクトの現場です。週末で完成しますから今が佳境ですね。僕の事務所はお陰様で色々なお仕事の相談を頂くのですが、今年はこの環境系のインテリアデザインのプロジェクトに参加する機会に恵まれたと思っています。この写真のプロジェクトは、設計というよりも環境と接点を持つテナントのデザインディレクションが僕のミッション(環境のデザインも参加していますが)で、テナントサイドのデザイナーとデザイン上の調整や指摘、指導を行っていく仕事です。テナントによっては、グランドルールやSI(ショップアイデンティティー)を持っているテナントもあるので、そのルールとの整合をある程度考えてあげないと旨く纏まりません。
環境デザインは、施設のコンセプト、戦略、ターゲットクラスターを明確にしデザイン言語を確定していくのですが、通常の店舗(路面ショップの建築からテナントショップまで問わず)と異なり、内外要素との折衝や接点が多い故の問題事項が山積することが常です。それをデザインという方法で解決していく訳ですが、自分たち以外の立場の人たち・・営業、運営等のクライアントサイドから構造、設備、施工等の施工サイド、そしてテナントサイドと周辺の方達への理解を持ち合わせないと上手くいきません。
先週、僕の事務所でデザインを手伝わせて頂いた池袋P”Parcoの地下1階の環境リニューアルがオープンしたのですが、同じ環境デザインでもクライアントの考え方やポリシーで進め方は180度違います。そういう意味で高い柔軟性とデザインとしての解決手段の引き出しの多さが必要なのかもしれません。今回、2つの案件を経験して改めて感じました。