展示会ブースデザインの基本ポリシーは目的を明確にし、出展企業と展示商材のポテンシャルを正確に伝える事
私たちが考えるエキシビションデザイン(展示会設計、展示会ブースデザイン)は至ってシンプルです。展示の目的、商材への理解からスタートし、導線から視線の流れ、そこから生まれるコーナー滞留までのトラフィックを計画し、展示全体の背景として商材とブース全体を美しく調和させること。その中には、出展企業のヘリテージやアイデンティティを考慮しなければなりませんし、主催者が設定している会場のレギュレーション(展示造作ルール)に則とらないといけません。これらを駆使して、想定している目的をいかにスムーズに達成するか?これがエキシビションやイベントブースのプランニング&デザインに課せられています。
- 展示会出展の目的を整理し、展示する商材への理解を深める
- 導線から視線の流れを予測し、効果的なグラフィック、パネル、造作計画を立てる
- 導線から視線の流れからコーナー滞留までのトラフィックを予測
- 展示全体の背景として商材とブース全体を美しく調和させる
- 出展企業のヘリテージやアイデンティティを考慮(VI的な視点持つ)
展示会ブースのデザイン&プランニングプロセス
展示会のブースは、非常に有益なユーザー・エクスペリエンス(体験の場)になります。ライバル会社が軒を連ねる中、来場者は各々目的を持って来られますが、その異なる来場者の目的に対して、短時間で多くのタッチポイントを仕掛け、目的に沿ったプログラムを的確に伝えないといけません。特に10小間以上のブースになってくると、造形的な印象が如実に現れます。その印象から興味を惹き商材の魅力やソフトを理解してもらうことは、短時間故に容易な事ではありません。 そのためには、来場者を惹き付ける為の演出やデモンストレーション、コンパニオンの配置計画、解説スタッフのスキルなど、ブースデザイン以外のファンクションとブースデザインが寄り添っていないといけなくなります。 そう考えていくと、ブースのデザインが担っている部分の本質は、出展目的と意図に対して配慮しながら、ブランド背景として、いかに情緒的な価値観を生み出していけるかどうかに帰着します。これは展示面積(出展小間)が大きくなるほど顕在化していきます。なぜなら、来場者は抱えている課題「解決出来るかどうか?」を五感を駆使しながらジャッジしているからです。
また、スタティックブース(商材を展示して来場者に実際にみてもらう”物販店舗”のようなブース構成)とダイナミックブース(商材をデモンストレーションするステージがあり、ステージからタッチ&トライするコーナーへ誘う、動的な要素が多いブース構成)では、プランニングの構成や見せ方が自ずと変わってきます。そして商材のサイズ感や出展品目数でもブースの小間数が変化します。この変化に対応する為には、出展経験が大切でいかに業態の異なるブースを数多く手掛けているかに関わってきます。
Designcafeは、元々商環境や店舗設計、ショールーム設計などを手がけているデザインスタジオということもあり、例えば物販系の店舗では欠かせないVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の概念をスタティックブースに取り入れたり、アミューズメントやステージ演出のテクニックをダイナミックブースに取り入れたりと、我々の持っている知見をフル活用してプランニング&デザインに取り組んでいます。多様な業態の空間を手がける事で展示会独自のルーティンにとらわれない事、常識に縛られずに一歩引いた目線で見れる事が私たちの最大の強みです。
展示会デザイン、展示会設計、展示会装飾、エキシビションスタンド、展示デザインのポイント1
- 来場者を惹き付ける為の演出やデモンストレーションなど仕掛けを組込む
- 演出とブースデザインが一元化した見せ方と導線の流れを念頭に置く(ダイナミックブース)
- 商材の魅力を引き出すためにVMDの概念を取り入れる(スタティックブース)
- 展示会ブースデザインの常識に縛られないこと
デザインスタジオ・デザイン会社に展示会ブースデザインを依頼する意味
Designcafeがご相談受ける展示会ブース案件で最も多いのは「数年間に渡って展示会には出展しているが、デザインが他社より見劣りしているので何とかしたい、マンネリ化しているのでチェンジしたい」というご相談です。10小間前後から20小間位の中規模のサイズで出展されている出展社からの問い合わせが特に目立ちます。恐らくですが、このサイズ感になってくると出展商材のデビューリリースが絡んでいたり、ステージプレゼンテーションによるキャッチアップなどが発生するため、プレゼンや演出のみではアピールが弱く、ブースのデザインからしっかりアプローチしていかないと他の競合出展社に見劣りをしてしまう事が考えられます。また、出展回数を重ねているにも関わらず、自社製品の世界観がうまく伝わっていないと感じられているケースです。
Designcafeは既出の通り、デザインを提案し現実化する事が生業なので、単純なプロモーション・アプローチやステレオタイプ的なロジックではなく、デザインスタジオならではの柔軟な発想で情緒的な観点やCIやVIと言った企業のアイデンティティーの観点など「※デザイン・シンキング」から導いたデザインを徹底的に追求しています。そこにあるのは、来場者の気持ちや感情、視点であり、確実に問題を解決したい人が多くやってくるであろう展示会と言う場所に対しての有効な解決策になるからです。
来場者から見れば、ブースの印象は企業の印象に直結していきます。グローバルブランドであれば、CMや他の媒体の印象などもあるでしょう。同時に、中小企業が他社に負けない商材をメインにした出展であれば、それをパッケージするブースデザインは企業体そのものですから、出展商材に見劣りしないブースデザインが求められて然り、だと思うのです。つまり、出展商材・プレゼンテーション・ブースデザインは三位一体の関係であり、それぞれが融合し補完しているブースこそ良いデザインではないでしょうか。
商材は決まっている。プロモーションの方向性も見当がついている。あとは展示会ブースデザインを何とかしたい。このような状況の出展社みなさま、ぜひ Designcafeにお問い合わせください。
また、Designcafeの展示会ブースデザインでのBI(ブランドアイデンティティ)の考え方はこちらからご覧ください。
※デザイン・シンキング・・・目的の1つとして、デザイナーの発想法やツールを誰でも使えるようにすることで、幅広い問題解決を可能にすることがあげられる。 ここで言及されるデザインとは、見た目の色合いといった表現に限定されるものではなく、現状をよりよいものに変えていくという広義の意味でのデザインである。wikipediaより参照
展示会ブースのデザインプロセス
私たちのデザインは、徹底的にプランニングを行いCGを起こしながら検証を進めます。具体的にはプランニングが出来上がってから3DCGを使い、視線と導線の流れを確認しながら、商材の見栄、ボリューム感、色、照度を検証しながら、3DCG上で完結させ、その後設計図を起こす為、3DCGと図面のフィードバックが殆どなく、その分デザインやプランニングの検証に時間を割く事ができます。CGの良い所は、加筆修正が容易で、テクスチャーを簡単に換えられ、ある程度リアルにつくれること。
一度作ってしまえば、あとは好きな角度でリアルなパースが何カ所もみる事ができます。ボリュームの検証では、模型も製作しますが、模型の場合「照明」の検証が出来ない上、修正が容易ではなく、短期間でデザインを何回も修正する私たちのやり方にマッチしていません。短期間で効果的なデザインプロセスを前提に置くと、3DCGによるデザインワークが最も効率的だと考えています。
展示会デザイン、展示会設計、展示会装飾、エキシビションスタンド、展示デザインのポイント2
- Designcafeでは、プランニングの初期段階から3DCGで検証
- 3DCGでデザイン行う最大のメリットは 見え方や照度などの「検証作業」が容易な事
展示会ブースデザイン& 装飾設営までの流れについて
- ヒアリング・オリエンテーション
第一回目の打合せでは、お客さまの出展目的、展示商材等の把握を中心にお話を伺います。 - 仮契約書・基本プラン作成
第一回目の打合せに基づき基本プランを作成。併せて業務仮契約書を結ばさせて頂きます。 - 修正プラン・CG検証・お見積り
加筆修正を加えたプランとCGを作成。装飾全体のお見積りを作成。初回ご入金。 - プラン・CG修正三回目
三回目の加筆修正を加えたプランとCGを作成。装飾全体のお見積りを修正。 - 詳細調整、各種手続き
詳細部分の調整と主催事務局との各種手続きを行います。 - 各種製作物の製作承認
最終承認を頂いてから、木工や出力経師、サイン等の各種製作物の製作にかかります。 - 現場設営
現場に入り装飾設営を行います。お約束した時間までに装飾設営を完了させます。 - 展示会本番
いよいよ本番です。私たちも初日に立ち会い、人の流れや装飾上の対応などを行います。 - 記念写真、竣工写真撮影
記録保管用の写真と竣工写真を撮影します。本番初日終了後に撮影いたします。 - 撤去
- 記念写真贈呈、最終清算
記録保管用の写真をお渡しして終了です。この時に最終清算のご請求書を発行します。
※3の段階で金額が未確定の場合は、確定した段階でのご入金手続きとなります。
※初回のご入金は、見積額の半金です。
※修正や調整打合せ回数は3回までとなります。それ以降はメールでのやり取りとさせて頂きます。
※よくある質問を展示会デザイン、展示会出展サポート業務に関するQ&Aに纏めました。併せてご覧ください。
展示会ブースデザイン、展示装飾設計費用について
設計期間、小間面積により変動します。出展展示会や業種、小間面積をお知らせ頂ければ概算見積もり致します。Designcafeへのお問い合わせ、初回のご相談は無料です。お気軽にご相談ください。お問い合わせフォームはこちらです。
展示会を取り巻く現状と突破口
昨今の国内の展示会においては、全体来場者減、出展社減、地方からの来場者減の「三減化」が顕著になっていると言われます。しかし「三減化」が顕著な為、 「展示会のブース出展は効果が期待できない」と言い切ってしまうのは少々乱暴かもしれません。私たちは、出展社や来場者が減っているからこそ、ブース出展社は来場者との良質かつ濃密な接点が構築できるのだと考えています。
まず来場者数「減」ですが、これは「何となく来る」人が減っただけで、「課題を解決したい」人は必ず来場しています。出展社数「減」に 関しては、これにより来場者の出展社1社当たりの着目度が従来よりも高まり、ブース滞在時間も長くなることが考えられます。本当に来場して欲しい「意識が高く」「情報を欲しがっている」ターゲットが、時間をかけて課題解決のための製品・ソリューションを求めて会場に来ているわけですから、このような層に確実に自社ブースに訪れていただくための事前の出展告知計画や、ブース内で得た情報を後で確認できるような事後のフォロー計画が必要になります。これらは自社Webサイトやソーシャルメディアを活用し出展前の情報提供や出展後のフォローすることが効果的です。
展示会ブースデザイン、展示会装飾、エキシビションスタンドのポイント3
- 来場者数「減」でも「課題を解決したい」人は必ず来場している
- 出展社「減」だからこそブース出展社は来場者との良質かつ濃密な接点が構築可能
展示会ブースデザインに関するQ&A(問い合わせの多い質問を纏めました)
- Q1 : 1小間でのデザインの対応は可能ですか?
A : 原則として10小間、90平米から承ります。10小間以下での対応はデザイン+装飾の一貫サポート業務では承っておりますので、こちらをご覧ください。 - Q2 : 開催地の異なる2つの展示会(例:東京と大阪、大阪と名古屋)への対応は可能ですか。
A : 同時対応が可能です。東京・名古屋・大阪・福岡の4大都市は実績があります。また、左記以外の出展でも状況に応じて対応できますので、詳しくはお問い合わせください。 - Q3 : 弊社は名古屋にあります。首都圏以外の出展社への対応は可能ですか。
- A : 対応可能です。打ち合わせ時に発生する交通費や出張経費がデザイン費用とは別に必要になってきます。過去の事例では東京・大阪のクライアント対応の実績があります。また、左記以外でも状況に応じて対応できますので、詳しくはお問い合わせください。
- Q4 : Designcafeへ依頼を検討しています。大まかなスケジュール感を教えてください。
A : 出展される展示会の内容と規模によって異なりますが、下記のようなスケジュール感になります。20小間(180㎡)の展示会ブースデザインでの平均的な日数です。・正式依頼→基本デザイン(商材理解と出展施策の決定とMTG)・・・2〜4週間
・実施設計〜クライアント承認・・・2〜4週間
・承認後〜発注〜製作監修・・・・・・・2〜4週間(繁忙期によって異なる)
・現場装飾〜お引き渡し・・・・・・発注前の承認時にアナウンスします。
過去のDesigncafeの実績として平均的には10週間(2ヶ月半)程度の時間を頂いています。私たちは、スピードよりも深度・・出展されるメインの商材への理解と施策とデザインにもっとも時間を掛けています。 - Q5 : コンペ(製作会社選定入札)への対応はして頂けますか。
A : ブースデザインのみのコンペ対応は、原則10小間以上で無償提案は対応しておりません。詳しくはお問い合わせください。 - Q6 : 海外出展の対応は可能ですか?
A : 対応は可能です。装飾製作や施工環境、また税率が異なるため、既出の費用が大きく変わる可能性があります。詳しくはお問い合わせください。 - Q7 : 広告代理店です。デザインパートの対応をお願いしたいのですが?
A : 対応可能です。弊社の取引代理店・得意先との競合状況など簡単な社内チェックがあります。詳しくはお問い合わせください。 - Q8 :デザインと装飾・製作の両方の対応は可能ですか?
A : 対応可能です。詳しくは展示会ブースデザインと装飾施工の一貫サポート業務をご覧ください。
Designcafeへのお問い合わせ、初回のご相談は無料です。お気軽にご相談ください。お問い合わせフォームはこちらです。