The Stand / 屋台のデザイン制作 / Designcafe food stall series

W600/D600/H1200〜1000。トップのテーブルは回転式で3枚が回転しながら拡張、収納部分は棚と寸胴鍋とカセットコンロを格納できます。屋根はテント用帆布で取り外しが可能です。収納部分のカスタムも可能。

屋台への着目とデザイン開発の経緯

Designcafeでは、空間デザインの知見を生かしたソーシャルアクティビティーの一環として、屋台に着目し、デザインの見解で制作会社とともに屋台デザインと開発を進めています。屋台はコンパクトで移動が容易であり、飲食業としての参入障壁も低く、テイクアウトから調理提供まで対応できる裾野を持っています。また、遊休地の活用や空きテナントや空き駐車場の対策としても活用ができます。最も大きな転機となったのは、昨年初頭からの新型コロナウイルス感染症に伴う、外食の自粛でした。周知の通り、外食産業は大変な打撃を受けており、積極的な展開はおろか、いかにこの難局を乗り切るかにかかっています。

私たちは、これまで飲食店を多く手掛けてまいりましたが、この経験と並行して手掛けている展示会(こちらも新型コロナウイルス感染症の影響で大変な打撃を受けています)のキャッチアップする技術を掛け合わせて、お役に立てることはできないかと考えた結果が、この屋台のデザイン&計画になります。制作チームは、木工や厨房板金など店舗や展示会制作の会社とアライランスを結び、導入しやすい価格(事業再構築助成金(中小企業庁)業種転換支援助成金(東京都)などが活用可能)を前提に無理のないデザインで提供することに主眼を置いています。

“The Stand” 屋台デザインの種類

現在、オーダーを受けてデザイン開発と制作を進めているHF-101から、用途の異なる104までの4タイプと移動可能な常設型(一定期間常設する前提の屋台デザイン)1タイプ、合計5タイプの屋台デザイン開発を進めています。屋台の用途と業態の想定を示したものが下記のスタイルマトリクスです。

 

HF-101から、用途の異なる104までの4タイプと移動可能な常設型(一定期間常設する前提の屋台デザイン)1タイプ、合計5タイプの屋台デザイン開発を進めています。屋台の用途と業態の想定を示したもの

 

The Stand HF-104 / ファミリーの中で最も小型な可搬型屋台デザイン

HF-104は、ザ・スタンド・ファミリーの中で最も小型でコンパクトなデザインの屋台です。 日本人は皆んな大好きなカレーライスやシチューなどのスープ系の食事を提供するために開発されました。

HF-104は、ザ・スタンド・ファミリーの中で最も小型でコンパクトなデザインの屋台です。 日本人の大好きなカレーライスや豚汁、煮込みなどのスープ系&汁物系の食事を提供するために開発しました。 日本の食品衛生法では、屋台で食事を提供する場合、加熱調理が義務付けられているため、 このスタンドではカセットコンロでの調理(再加熱)を想定しています。 また、クーラーボックスを設置することができるので、簡単な飲み物を提供することもできます。 また、新型コロナウイルス感染症に伴う、テイクアウト&デリバリーへの参入を検討されている飲食店やスタンドスタイルでお弁当などを移動販売されている方向けと考えたとき、まず移動が容易でコンパクトな屋台キットが必要と考え、最も小型なHF-104からリリースした次第です。

The HF-104 is the smallest and most compact stall kit in The Stand family. It has been developed to serve soup-based meals such as curry rice and stew, which all Japanese people love. As Japan’s Food Sanitation Law requires that meals served at a food stall must be cooked over an open fire, This stand is designed to be used with a cassette stove. In addition, a cooler box can be installed so that simple drinks can be served. The HF-104 is the most compact stall kit available, and is designed for restaurants and food stands that are considering entering the take-away and delivery market. Design release date: 10 January 2021

 

デザイン屋台"The Stand" HF-104 パース図。W600/D600/H1200〜1000。トップのテーブルは回転式で3枚が回転しながら拡張、収納部分は棚と寸胴鍋とカセットコンロを格納できカスタムも可能。屋根は取り外しが可能です

筐体のサイズは、W600/D600/H1200〜1000。トップのテーブルは回転式で3枚が回転しながら拡張、収納部分は棚と寸胴鍋とカセットコンロを格納できカスタムも可能です。厨房板金の技術を全面的に採用。屋根は取り外しが可能です。

HF-104’s size of the enclosure is W600/D600/H1200-1000, the table on the top rotates and expands in three pieces, the storage area has shelves and can be customised to hold a skillet and a cassette stove. The roof can be removed.

デザイン屋台:The Stand_HF104のモックアップ。HF-104は、ザ・スタンド・ファミリーの中で最も小型でコンパクトなデザインの屋台です。 日本人は皆んな大好きなカレーライスやシチューなどのスープ系の食事を提供するために開発されました。

デザイン屋台:The Stand_HF104のモックアップ。HF-104は、ザ・スタンド・ファミリーの中で最も小型でコンパクトなデザインの屋台です。 日本人は皆んな大好きなカレーライスやシチューなどのスープ系の食事を提供するために開発されました。

The Standシリーズのお問い合わせは、コンタクトフォームより受け付けております。
Design release date: 10 January 2021

 

The Stand HF-103 / 小型可搬型ながら約100人分の炊き出しが可能な屋台デザイン

デザイン屋台:The Stand_HF103のモックアップ。HF-103は、HF-104の格納量を約二倍にし、小型可搬可能で大人数での炊き出し、加熱調理と販売の二系統の作業が1台で賄えることを念頭におき開発しました。

HF-103は、HF-104の格納量を約二倍にし、小型可搬可能で大人数での炊き出し、加熱調理と販売の二系統の作業が1台で賄えることを念頭におき開発しました。業務用寸胴鍋70Lであれば2台格納でき、業務用寸胴鍋70Lを1台+五徳ガスコンロ+ミニガスボンベと言った本格的な加熱調理も賄える仕様になっています。HF-104より格納量があるため、Barスタイルで飲料を提供してみたり、仕込み済みのお弁当(50~100食分程度)を移動しながら販売するなどのスタイルにも対応でき、汎用性の高いモデルです。

The HF-103 is double the storage capacity of the HF-104 and is compact and portable. The HF-104 can hold 2 x 70 litre pots and pans, or 1 x 70 litre pot + gas stove + mini gas cylinder. The HF-104 has more storage capacity than the HF-104, so it can be used to serve drinks in a bar style, or to sell pre-prepared lunch boxes (50~100 servings) while moving around.

デザイン屋台:The Stand_HF103のスケッチ。HF-103は、HF-104の格納量を約二倍にし、小型可搬可能で大人数での炊き出し、加熱調理と販売の二系統の作業が1台で賄えることを念頭におき開発しました。

筐体のサイズは、W600/D1200/H900〜950。トップのテーブルは蝶番式で前後2枚のトップカウンターが左右に展開しながら拡張、収納部分は棚と70Lの寸胴鍋と五徳コンロ+ミニガスボンベを格納でき、内部の仕様は別途カスタムすることも可能。屋根は取り外しが可能です。

HF-103’s size of the enclosure is W600/D1200/H900-950, the top table is hinged and extends with two top counters at the front and back that expand to the left and right, the storage area has shelves and can hold a 70 litre skillet and a pentode stove + mini gas cylinder, the internal specification can be customised separately. The roof can be removed.

デザイン屋台:The Stand_HF103のモックアップ。HF-103は、HF-104の格納量を約二倍にし、小型可搬可能で大人数での炊き出し、加熱調理と販売の二系統の作業が1台で賄えることを念頭におき開発しました。

デザイン屋台:The Stand_HF103のモックアップ。HF-103は、HF-104の格納量を約二倍にし、小型可搬可能で大人数での炊き出し、加熱調理と販売の二系統の作業が1台で賄えることを念頭におき開発しました。

デザイン屋台:The Stand_HF103のモックアップ。HF-103は、HF-104の格納量を約二倍にし、小型可搬可能で大人数での炊き出し、加熱調理と販売の二系統の作業が1台で賄えることを念頭におき開発しました。

The Standシリーズのお問い合わせは、コンタクトフォームより受け付けております。
Design release date: 10 January 2021

 

The Stand HF-101 / 一定期間の常設性を考慮した可搬式屋台デザイン

2021年近日リリース。調整中。

HF-101は、主に出店屋台(有休地やイベント会場)向けに開発、常設性の高いロケーションでの使用を想定したモデルです。人力での可搬も可能ですが、基本的には会場までユニック付きトラックで可搬するように、主要な骨格はスチール角パイプで制作しています。また、店先でお弁当や惣菜などのテイクアウト販売※ やオフィスの空きスペースを活用してミニキッチンがわりに使用することもできます。

※主に飲食店の店頭でHF-101での調理販売は原則できません。管轄の保健所にご確認ください。

 

The Stand HF-102 / 常設性と可搬性を両立させ、幅広い飲食業種に対応可能なリヤカータイプの大型屋台デザイン

2021年近日リリース。調整中。

HF-102は、リヤカー・カスタマイズタイプの大型可搬屋台です。日本の屋台といえば、リヤカータイプ、ということで基本的な骨格以外は全てカスタマイズ可能。構造用木材とアルミ複合材であるアルポリックを使用し、頑丈さと軽量化のバランスが取れるように設計しています。大工による継手と仕口仕舞いを応用した完全手作り。愛着の湧くモデルです。

The Standシリーズのお問い合わせは、コンタクトフォームより受け付けております。
Design release date: 10 January 2021

 

新型コロナウイルス感染症に対応する食のあり方としての屋台のデザイン

日本で屋台をイメージする場合、縁日やお祭りや元旦の神社に並ぶ屋台を思い浮かべることが多いかもしれません。また、博多・長浜を中心に博多名物になっている屋台をイメージする方もいるでしょう。これらを考察すると、前者は提供して持ち帰りながらいただくケースであり、テイクアウトの一種です。後者の場合は移動店舗に近く、提供の形態は飲食店のそれと大きく変わりません。今回、Designcafeが提案する屋台デザインは、その中間のポジションを目指しています

提供して持ち帰ってもらう「テイクアウト」の形態と屋台近隣や公園でキープディスタンスを保ちながら「外で食事が楽しめる」外食性など、利用する人たちがシーンを選べること。屋台の機動力に着目してデザインを進めています。

現状、日本の屋台を含めた食品の移動販売は、参入障壁的には高くなく比較的商売しやすい反面、販売エリアごとに管轄保健所への申請が必要であったり、公園などはこれとは別に国交相や地方自治体に届出が必要など、非常に煩雑です。そのためエリアを絞ってローカルで展開する屋台が多く、また移動販売は道路使用許可や占有許可を取らない限りストップアンドゴーで販売する決まりがあり、これに対応する屋台のデザインが急務でした。HF-103&104を先行開発したのは、上記のような屋台にまつわる日本ならではの事情があるためです。 現在では、屋台をバックアップする各種サービスが台頭、特にキッチンカーでは車の取得改造、場所の斡旋まで全て手がける会社も出てきており、参入しやすい環境が整ってきています。

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックも、いつかは収束します。同時にこのパンデミックによる混乱を教訓にして、住む場所やリモートワークの定着による働く場所の分散化が進み、外食産業もリスクマネージメントの一環としてテイクアウトや中食、デリバリーなど「導入しやすい食のモビリティ」ジャンルへのチャレンジは今後も続くと予想しています。利用する側も外食への期待、楽しみは普遍ですし、消費者が外食の価値そのものを否定的に捉えていないのはマーケットデーターでも明らかです。食のボーダレス化は進み、デリバリーを前提にした外食と中食を併用のバルやレストランなども近い将来登場してくるでしょう。

Designcafeでは、依頼されたデザインを受注するオーソドックスなデザイン会社の形態を維持しつつも、引き続き今回の試みのような知見を生かした新しい試みも並行してチャレンジしていきたいと考えています。

参考:リサーチした海外の屋台のデザイン