– ONE DOW –モビリティ分野で示す、DOWの総合力

化学素材メーカーDOW（ダウ）は、AUTOMOTIVE WORLD 2025に出展し、「ONE DOW」をコンセプトとした展示会ブースデザインを展開。モビリティ領域における多彩な素材ソリューションを通じ、グローバルブランドとしての総合提案力を訴求した事例である。
ブースデザインでは、DOWチャネルサインとイントロダクションエリアを中心にブランドの統合力を象徴。全体構成はフィボナッチ数列を基にゾーニングし、来場者の動線を明確化。ブース内のどの位置からも視認性が確保できるよう、空間設計に工夫を凝らしている。
展示構成は、数値データを可視化したインフォグラフィックスと、素材の実物サンプルを組み合わせ、直感的で理解しやすい体験型空間を演出。情緒的なビジュアルと論理的な導線設計を両立し、ブランドとしてのDOWの革新性とデザイン思考を体現するブースとして高い評価を得た。

デザインインサイト _ Designcafe 平澤 太
ブースデザイン _Designcafe 平澤 太 / 佐久間理恵
グラフィックデザイン _ Hikidashi 方山 純 / 橘 友恵
プロダクトディレクション_ EXTRADREI 山中亮介
プロダクション _ Designcafe / EXTRADREI
クライアント _  ダウケミカルジャパン、ダウ東レ
プロジェクトマネージメント _  ダウ東レ 原田 愛
撮影 _ 木村昂貴
カテゴリー _ 展示会ブースデザイン・イベントブース・展示会装飾・トレードショー
ロケーション _ 東京ビッグサイト

– ONE DOW – Proposing the overall strength of DOW’s mobility products

Chemical materials manufacturer DOW exhibited at AUTOMOTIVE WORLD 2025, presenting a booth design centred on the ‘ONE DOW’ concept. This showcased the company’s comprehensive proposal capabilities as a global brand through diverse material solutions for the mobility sector.

The booth design symbolised the brand’s integrated strength, centred around DOW channel signage and an introduction area. The overall layout employed zoning based on the Fibonacci sequence to clarify visitor flow. The spatial design was carefully crafted to ensure visibility from any position within the booth.

The exhibition layout combined infographics visualising numerical data with physical material samples, creating an intuitive, easy-to-understand experiential space. By balancing emotive visuals with logical visitor flow design, the booth embodied DOW’s innovation and design thinking as a brand, earning high acclaim.

Design insight _ Designcafe Futoshi Hirasawa
Booth design _ Designcafe Futoshi Hirasawa / Rie Sakuma
Graphic design _ Hikidashi Jun Houyama / Yue Tachibana
Product direction _ EXTRADREI Ryosuke Yamanaka
Production _ Designcafe / EXTRADREI
Project Management_ AI HARADA / DOW TORAY
Client _ DOW / DO TORAY
Photography _ Koki Kimura
Category _ Exhibition booth design, event booths, exhibition decoration, trade shows
Location _ Tokyo Big Sight

■ デザインコンセプト

本プロジェクトでは、ブランド統合と体験設計の融合をテーマに、DOWの「ひとつのブランド」としての強さを可視化しました。
シンボリックなチャネルサインとイントロダクションエリアを中心に据え、来場者がブランドの世界観へ自然に引き込まれるようデザイン。
空間全体の構成にはフィボナッチ数列を応用し、流れるような動線とリズミカルな視覚体験を生み出しています。

■ 空間構成と体験設計

来場者の視点に立ち、ブースのどの位置からでもブランド要素を認識できる360°の視認性を確保。展示構成は、データを可視化したインフォグラフィックスと素材の実物サンプル展示を組み合わせ、技術的なメッセージを直感的かつ感覚的に伝える体験型空間を創出しました。感性に訴えるビジュアルと、論理的に設計された導線を両立することで、DOWのデザイン思考と革新性を効果的に伝えています。

■ 成果・評価

来場者からは「DOWらしい一体感」「素材の可能性を感じる展示」との声が多く、
グローバルブランドとしての存在感を高めるブースとして高い評価を獲得。
単なる展示空間を超え、ブランドストーリーを“体験”としてデザインした成功事例となりました。