ここの所プレゼンが立て込んでいてなかなかblogの更新がままならなくなってしまったのですが、ようやく元の生活に戻れそうです。今回は2案件のプレゼンを先週と今週と立て続けであったのですが、そのうちの1件は久しぶりに自分でパース(CG)を起こしました。ここ数年、役割的に僕自身がパースを描くよりも、外注してしまった方が時間が節約できる事もあって自分で書くのは久しぶりだったのですが、良い機会だと思い愛用しているCGソフト「Shade」を Shade 8 professionalにアップデートしました。プレゼンでアップデートするのはかなり勇気が要ることなんですが、こうでもしないと(新機能を)覚える機会を失いそうなので、思い切って実行。結果は散々だったのですが、Radiosity3は、思ったよりもいい感じでした。
僕のCG歴は、1996年頃からなので約9年くらいのキャリアになりますが、Shadeを本格的に使い始めて6年くらい。その前は ModelShopという当時はワイヤーフレームしか組めないCGソフト(・・と呼べるのかな。笑)でモデリングを行って、Photoshopでテクスチャーを貼り込むような事をやっていました。デジタルなんだけど、色付と素材は手動、陰影や照明も手動(笑)なので、手書きの雰囲気も出るんですね。なのでShadeやstrataやFormzがリリースされて、デモ見たときは大感激したものです。今だと選択肢も増えてリアルなパースは当たり前になっていますよね。
今回プレゼンの資料作って思ったのは、資料の作り方はプロジェクトの規模や範囲によって変わるとしても体裁そのものは、ここ10年変わっていないことです。少なくてもアプリケーションは、変わっていない。9年前はデジタルでやること自体が物珍しがられた部分もあって、内容よりも成果物で仕事が決まってしまう事(余り良い事じゃないけど)も度々ありました。今はありえないでしょうけど。それと同時に、「当たり前だから」故に、内容も体裁もより良いものにしておかないと、直ぐ外されてしまうことです。なのでCGや模型と言った「3次元の表現が可能な成果物」のクオリティには凄く神経を使います。
今回のプレゼンでは、外注する際にお願いしているCGパーサーに2件ともお願いしよう思っていたのですが、1件が精一杯との回答だったので、一度は他のパーサーを捜しつつ結局自分で描きました。本当は自分で描かないでその間に企画書の内容を詰める時間に割きたかったのですが、初めて取り組む人ほどコミュニケーションの疎通で時間を費やしてしまうので時間的な余裕が無かった訳です。デザイナーやアーキテクトは自分で検証できる上でもCGそのものは使えるスキルを持っていた方が良いに決まっているのですが、同時に自分と同等以上の分身も探さないといけないのでしょうね。今回身にしみて感じました。。