デザイン視察

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

Helsinki / Porvoo 2017 Vol.06 | Porvoo / ポルヴォーの街

現地3日目はヘルシンキからリムジンバスでポルヴォーへ向かいました。カンピショッピングセンター(Kamppi Center)にあるバスターミナルへ。長距離バスが発着する地下の窓口でチケットを買ったら、ポルヴォー行きのバスに乗りこみます。

別名、夏の街。ポルヴォーはおよそ800年の歴史を持つ、フィンランドで2番目に古いコンパクトな街です。重厚な木造建築がカラフルな色で彩られ、この街にユニークを与えています。写真を撮り損ねてしまいましたが、このバスの車中から眺める風景が素晴らしく、夏のフィンランドの忙しい気候(1日のうちに晴れ、曇り、雨を何度繰り返します)が体験できます。

ポルヴォーのバスターミナルの売店

露出が悪くて見えにくいですが、ポルヴォーで最も有名な倉庫群。赤くて可愛いです。

ポルヴォーの街並み。左奥の建物が傾いています。笑。何やっているのかとのぞいて見たら

パントマイムをやっていたんですね。

ポルヴォーの街並み。大聖堂に向かう途中の眺め

ポルヴォーの街並み。ロシア様式が随所に残っています。

Vanha raatihuone と呼ばれる博物館と前の広場

Vanha raatihuone と呼ばれる博物館と前の広場

彩度と明度のコントラストが素敵な寄せ植え

Porvoo Cathedralへ向かう途中の路地

Porvoo Cathedralへ向かう道中の家屋。この赤茶色がポルヴォーのシンボルカラーです。

ポルヴォーの街並み。同じ匂いがしたのでのぞいて見たら、左側の建物はデザイン事務所でした。笑

ポルヴォーの街並み。ロシアと北欧の折衷様式の変わった造り

Statue of Johan Ludvig Runebergの像がある公園

Statue of Johan Ludvig Runebergの像がある公園

ポルヴォーのツーリストセンター。針金アートがかわいいです。

ポルヴォーのシンボル、ポルヴォー大聖堂(Porvoon tuomiokirkko)。ゴシック様式ですがだいぶアレンジされています。

ポルヴォーのシンボル、ポルヴォー大聖堂(Porvoon tuomiokirkko)。これまで五回の火事に見舞われたそう

ポルヴォーのシンボル、ポルヴォー大聖堂(Porvoon tuomiokirkko)見る角度によって建築の表情が異なります

ポルヴォーのシンボル、ポルヴォー大聖堂(Porvoon tuomiokirkko)2006年の火事で屋根が焼け落ち、この屋根は吹き替えられた後のもの

目抜き通りのヨキ通り(Jokikatu)。Restaurant Hanna-Maria

ポルヴォーの街並み。路地の隙間から北欧らしい彩度控えめの家の色が覗き合います。

レンガの色も彩度控えめ。

ポルヴォーの街並み。雨が降った後にからっと晴れた時にとった一枚

ポルヴォーの街並み。雨が降った後にからっと晴れた時にとった一枚

見逃しそうになった、タバコペール。真鍮製で一番上の穴に吸い殻を落とします。かっこいいです。

ポルヴォーの街並み。雨上がり後の陽気がとても心地よかった。

ポルヴォーの街並み。目抜き通りのヨキ通り(Jokikatu)

ポルヴォー川。この時は雨が降る直前。

街のいたるところにあるコーヒースタンド

Restaurant Wilhelm Å 付近で見かけたバナー

目抜き通りのヨキ通り(Jokikatu)からは、赤い倉庫をリノベーションしたレストランやカフェが軒を連ね、アンティークショップなどもあります。シンボルである赤壁倉庫の並びに建つ4階建の赤レンガ倉庫は、カフェ&バー ポルヴォーン・パーハティモ(Bar & Cafe Porvoon Paahtimo)になっていて、川沿いの小舟のテラス席があり混雑しています。

ポルヴォーの夏は、1日の天気の変化がとても多く、晴れたと思ったら雨が降り、止んだと思ったら雨が降る。そんな感じですがしっとりとした気候で過ごしやすく、また街全体がアーティスティックで見て回るのが楽しかったです。

Helsinki / Porvoo 2017 Reported by Futoshi Hirasawa 

 

 

Seoul 2016 Vol.05|茶啖 (タダム) モダンコリアンキュイジーヌ

狎鴎亭の外れにある、モダンコリアンキュイジーヌ 茶啖 (タダム)

ソウル視察の最後は、今回の視察の訪問目的の一つで、韓国宮廷料理をモダンにアレンジしながらカジュアルに食事が楽しめるレストラン 茶啖 (タダム)。時間を掛けて熟成させた発酵料理や地域の名人の手によって受け継がれてきた伝統の味を堪能することのできる韓国料理ダイニング。ここのテーブルセットとコースの提供の仕方、空間の設えを見たくて来訪しました。平日で雨だった事もありますが、リザーブ無しで入れました。

茶啖 (タダム)のサイン


茶啖 (タダム)のエントランスから店内を見る


茶啖 (タダム)のエントランスから店内を見る


茶啖 (タダム)のエントランス


茶啖 (タダム)のエントランス


茶啖 (タダム)のドライコートの設え。地下にあるお店ですが開放感があります


茶啖 (タダム)の先付。ドライベジタブルとドライフルーツの盛り合わせ。素朴な味わい。


茶啖 (タダム)のテーブルセット。YIDOの器で設え。


茶啖 (タダム)の先付。ドライベジタブルとドライフルーツの盛り合わせ。素朴な味わい。


茶啖 (タダム) 開城式緑豆こんにゃくの和え物。


茶啖 (タダム) 春のナムル入りイイダコと海鮮のチヂミ。さっぱりしていて美味しかったです。


茶啖 (タダム)の空間の設え。ラウンジ側。


茶啖 (タダム)の空間の設え。ラウンジ側。

 

茶啖 (タダム)の空間の設え。ラウンジ側。

 

茶啖 (タダム)の空間の設え。古道具のディスプレイ


茶啖 (タダム)の空間の設え。山菜の酵素入りきのこ甘酢あん掛け


茶啖 (タダム)の空間の設え。干した葉っぱ入りプルコギ


茶啖 (タダム)の空間の設え。コース全体


茶啖 (タダム)の空間の設え。平壌冷麺


茶啖 (タダム)の空間の設え。栄養石焼御飯


茶啖 (タダム)の空間の設え。茶啖の米粉アイスとお茶

 オーダーのスタイルは幾つかのコースから選ぶ感じでアラカルトはなし。全体的にあっさりとした味付けで、美食というよりはオーガニックな健康食のイメージでした。プルコギはお店の方が目の前で焼いて取り分けてくれるスタイルですが、割と淡白な味付けで個人的には物足りなかったです。最近は韓牛なるブランド牛を取り扱うレストランが増えているそうですが、和牛に比べると肉質が堅い印象(焼き方にもよるのでしょうけど)で和牛の方が正直美味しいです。まだ、過渡期なのでしょうね。栄養御飯は、最後にお湯を掛けるのですが、だし汁ではないので付け合わせが欲しかった。最後のデザートとお茶はとても美味しく、洗練されていました。

見た目の印象(空間・テーブルセット・所作)は韓国の伝統的なスタイルをモダンに解釈していて、これは好感が持てたのですが、提供の仕方はフレンチで、もう少し韓国の食様式(シェアする)を全面に出しても良かったのかなと。食材は、韓国中から取り寄せたものですし、プリミティブな食のスタイルが見れなかったのは少し残念です。

 

 茶啖 (タダム)

ソウル特別市江南区トサンデロ445MビルB1 
+82. 2. 518. 6161

위치 및 예약문의
서울시 강남구 도산대로 445 엠빌딩 B1 
+82. 2. 518. 6161
영업시간점심 12:00 ~ 15:00
저녁 18:00 ~ 22:00
(마감시간 1시간 30분 전 주문 마감)

http://thedadam.co.kr/jpn/index.asp


SEOUL  2016 Reported by Futoshi Hirasawa

Photo / Text : HIRASAWA FUTOSHI 
Camera : Fujifilm X-Pro1 & X-T10 
Lens : Fujifilm XF14mmF2,8 & XF18mmF2 & XF35mmF1,4
Photo retouch : VSCO & Lightroom

 

Seoul 2016 Vol.02|三清洞・北村韓屋村・YIDO

今回の視察の目的地の一つ、三清洞(サムチョンドン)と北村(プッチョン)の韓屋村へ。 安国駅から徒歩五分。昔ながらの韓屋(ハノッ)をリノベーションしたレストランやカフェ、ショップが集まっており、近くには狭い路地に韓屋がぎっしりと並ぶ「北村韓屋マウル」があります。日本でもそうですが、昔のお金持ちは大抵高台に居を構えます。韓国でも然りで、この三清洞の韓屋は比較的裕福な家の家屋の集合で、凝った設えの家が軒を連ねます。

地下鉄3号線安国(アングッ)駅


三清洞の植樹。季節柄、夏紅葉などが点在し、街に彩りを与えます。


三清洞の典型的な路地


三清洞の鬼瓦と外壁のパターン


三清洞のショップサイン


三清洞の典型的な韓屋。重厚な外壁と門で構成されている。


三清洞、北村の典型的な路地


三清洞、北村の韓屋の外壁パターン


三清洞、北村の韓屋の路地と外壁パターン


三清洞の伝統的な家屋


三清洞、北村の路地


三清洞、北村の韓屋の外壁パターン。レンガ造は比較的近世(明治時代くらい)に建てられた韓屋。


三清洞、北村の韓屋の外壁パターン。最近のもの。


三清洞、北村の韓屋の門づくり。最近のもの。


三清洞の鬼瓦と外壁のパターン

 個人的に韓国・ソウルへは、仕事と視察で何度か訪れているものの、三清洞や北村へ脚を運ぶのは、これが初めて。14年前の視察時は、水原にある民俗村へ行き、韓国の建築の様式や素材などを見てきました。こちらの方が伝統的な韓屋の造りが、両班や農民の家と行った具合にカテゴライズされてわかり易いからです。また、民俗村の場合、サムルノリの様な伝統舞踊(音楽)や馬上武芸のような芸事も見学出来ます。三清洞や北村の韓屋の場合、時代背景が異なる家屋が街として連なっている事がポイントで、時代背景が異なっていても、外敵からの侵入を防ぐ為に重厚な外壁と門を構える造りはほぼ一緒と言った感じの特徴が見て取れます。

比較的最近建てた住宅と路地の関係。風致規制故か建築のトーンが揃っていろ


三清洞、北村の韓屋の外壁パターン


三清洞、北村の韓屋の外壁に書かれたハングル・サイン


三清洞、北村の韓屋の典型的な門構え


三清洞、北村の韓屋の典型的な門構え


三清洞、北村の韓屋の典型的な路地

民俗村を見学した時は、余り感じなかったことですが、三清洞、北村の典型的なの韓屋は押し並べて軒が低く、建物のボリュームを感じさせない造りになっています。韓国の伝統的な住宅建築は、重層にしないイメージがあり(この辺の理由はちょっと調べてみないと解りませんが)路地との関係性なのか、単に狭い土地に対して陽の光を取り入れる工夫からなのか、興味がわきました。

青磁や白磁をベースに作陶する女性作家イ・ユンシンのショップギャラリーyido。


yidoの店内。ソウルで気になるレストランの器は、この人が手がけているものが多い


yidoの作品。ソウルで気になるレストランの器は、ここで手がけているものが多い

北村韓屋村には、韓屋をリノベーションしたショップが数多くありますが、伝統的な所作を取り入れた器や陶器を扱うショップ&ギャラリーも点在します。今回の視察は器やレストランでの持て成し方もチェックする目的があったので、ソウルの有名レストラン御用達の作陶家イ・ユンシンさんのギャラリーyido(イド)にも立ち寄りました。青磁や白磁と言った韓国の伝統的な作陶技法をモダンに解釈し、使いやすい器に仕立てているのが特徴です。印象的なのは、釉薬の色彩。青磁の青でも釉薬を繊細に扱っていてシンプルな形故に印象に残りました。

食器は、その国の食生活と密接に関わっています。韓国の作法の場合、器を手に取って食べる事はNGで、箸で摘んだり、スプーンよそって食事を取ります。なので器は原則、膳の上に載せっぱなし。また、大勢でシェアする主菜やメインデッシュと御飯、副食などの個々に配食するものを明確に分けていて、陶器でも蓋をつけたり(保温)と日本とは異なる特徴があります。yidoの器もその辺を考えられて創られており、現代ならではの作陶でモダンにつくられています。後述の茶啖 (タダム) モダンコリアンキュイジーヌでは、メニューの内容に即したカタチで提供されていてとても印象に残りました。

 

SEOUL  2016 Reported by Futoshi Hirasawa

Photo / Text : HIRASAWA FUTOSHI 
Camera : Fujifilm X-Pro1 & X-T10 
Lens : Fujifilm XF14mmF2,8 & XF18mmF2 & XF35mmF1,4
Photo retouch : VSCO & Lightroom

 

Seoul 2016 Vol.01|Ibis styles Ambassador Seoul Gangnam

ibis Styles hotels kangnamの2Fバースペースのパーテーション

ある飲食店舗の業態開発と空間設計の参考の為の視察で韓国・ソウルに行ってきました。個人的には5回目の韓国で、そのうち4回はソウル市内。前回訪問したのは昨年なのですが、ソウルではなく水原でソウルには数時間しか滞在しなかった事もあり、記憶的にはその前の訪問(同じクライアントの新店のデザインネタ探し)になる2002年・・ということで14年ぶりと言った感じです。羽田空港から金浦空港という街からのアクセスの良い空港という組み合わせも初めての経験です。

金浦空港。2016年5月1日


三成駅(サムソン)。2016年5月2日

街の雰囲気は昨年の旅行で何となく掴んでいるのですが、明洞や仁寺洞は勿論、アックジョンもかなり雰囲気が替わった印象で、洗練されたお店が増えました。昔ながらの焼肉店もあり、新旧混在している雑多な部分も残っていますが、エリア事の棲み分けが進んでいる印象を受けました。

ibis Styles hotels。世界中にあるイビスのコンセプトホテル。


ibis Styles hotels kangnamのレセプションカウンター。


ibis Styles hotels kangnamのラウンジスペース。

今回はショートトリップ(三泊四日)で視察がメインでしたが、GW中の強行視察だった事もあり(笑)、ホテルがなかなか取れず苦労しました。最終的に決めたのは、江南エリアの三成駅&COEX近くにある、Ibis styles Ambassador Seoul Gangnam(イビス・スタイルス・アンバサダー江南)。世界中にあるIbisですが、バジェットラインの価格帯で「スタイル」というコンセプトの元、デザインや設えで提供しているホテルです。イビス・スタイルスの場合、明洞にも同じコンセプトのホテルがあるのですが、こちらはあいにく満室でした。ちなみに三清洞や仁寺洞、明洞あたりの観光ならこちらが便利です。

ibis Styles hotels kangnamの9Fエレベーターホール。フロアー事にデザインが異なる。

視察する先が、ソウルで流行しているオーガニックやコリアンキュイジーヌの飲食店、作陶家が運営するギャラリー&カフェ、伝統家屋が並ぶ韓屋街、ザハの遺作になってしまったDDPなど、事前に決め打ちしていたので、視察先が多い江北側の明洞辺りを定宿にした方が便利でした。同時に地下鉄とタクシーが便利で、今までの経験でだいたいの場所は地図を見なくても察しがつく事もあり(笑)空港からのアクセスの良いCOEX近くで手を打った感じです。ちなみにCOEXはバスターミナルの機能と空港チェックインの機能が備わっていて、大韓航空やアシアナ航空(とANAのコードシェア便)、JALもチェックイン出来ます。空港で並ばずにすむので、大変便利です。

ibis Styles hotels kangnamの9Fエレベーターホールサイン。


ibis Styles hotels kangnamの9Fエレベーターホールのカーペットパターン。


ibis Styles hotels kangnamのレセプションエリア。

Ibis styles Ambassador Seoul Gangnamですが、リノベーションして生まれ替わったホテル。設えというよりも若々しいデザインで勝負している感じで、バジェットライン故かホテルの部屋は全般的に狭いです。ショートトリップやビジネストリップなら快適ですが、ロングステイだと厳しいかもしれません。フロアー事にパブリックデザインが変えられていて、何回来ても飽きないように工夫がこらしています。部屋にバスダブは無く、シャワーのみで、トイレはウォシュレット完備(笑)。ソウルに限らず海外のホテルでウォシュレット完備ってまだまだ少ないのです。アメニティは最小限ですが、一通り揃っており男性なら困らないと思います。

ibis Styles hotels kangnamの9Fルーム誘導サイン


ibis Styles hotels kangnamのスタンダードルーム


ibis Styles hotels kangnamの1Fエレベーターホール

2FにBar(ただし21:30閉店。笑)とレストランが併設されていて、ジムやサウナなど一通り揃っています。ちなみに朝食を付けた場合は、大抵のホテル同様ビュッフェスタイル提供されます。フードの種類は多くありませんが、バジェットラインのホテルならこんな感じなのかなと。

ibis Styles hotels kangnamの2Fレストラン


ibis Styles hotels kangnamの2Fレストラン。サラダバーが常設されています。


ibis Styles hotels kangnamの2Fレストラン。カラーガラスの壁面とイラストレーションが楽しい。


ibis Styles hotels kangnamの2Fレストラン。ルーバー状のパーテーション。


ibis Styles hotels kangnamの2Fレストランの朝食ビュッフェ。


ibis Styles hotels kangnamの2Fバースペースのパーテーション

このホテルのネガティブな部分を上げるとすればアクセス。COEXに近いと書きましたが歩いて10分程度掛かります。三成駅までが7分程度。地下鉄駅までの歩く距離が中途半端な感じですが、これさえ目をつぶれば価格に見合ったホテルだと思います。

ibis Styles hotels kangnamの2Fバースペースのパーテーション

 

SEOUL  2016 Reported by Futoshi Hirasawa

Photo / Text : HIRASAWA FUTOSHI 
Camera : Fujifilm X-Pro1 & X-T10
Lens : Fujifilm XF14mmF2,8 & XF18mmF2 & XF35mmF1,4
Photo retouch : VSCO & Lightroom