高額商材である不動産。その取引にふさわしいインテリアデザインを”所在する街”のコンテクストに解を求めた不動産仲介店舗の空間デザイン。店舗設計&オフィスデザイン事例。
主に中央区・日本橋界隈の不動産仲介を行う拠点として計画された30坪の店舗兼オフィス計画。 街の不動産仲介店舗でみられる汎用な空間ではなく、日本橋、特に人形町の持つ町人文化の佇まいや 風情、情緒を鑑みた「設え」と物件仕入と販売の商談がそれぞれ発生する売買仲介ゆえの「適度な隠密性」が求められた。 設えについては、町人が愛でた色であり、武蔵野に自生する紫草を使って染められた 染料 “江戸むらさき”をキーカラーに設定し、端正な設えの中に異なるマテリアルをコラージュ。 モダンと格式、陰と陽のコントラストから得られる止揚の醸成を企てた。 また隠密性については、セミクローズド&クローズドな二つの商談エリアを設定。 和紙のトンネルを計画しエントランスから一定の距離を保つ事で視覚的&意識的な間合いを設け解決した。 2014年3月完成。103sqm 30坪。
クライアント _ グローバル住販(Theグローバル社)
企画 _ グローバル住販
空間デザイン _ 平澤太・佐久間理恵(Designcafe-Inc.)
照明計画 _ Maxray 戸澤貴志・阿部知子
施工 _ CAリーディング 五十嵐翔太
撮影 _ 小渕喜幸
カテゴリー _ 不動産仲介店舗・店舗設計デザイン・オフィスデザイン
ロケーション _ 中央区・日本橋人形町