X-M1

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

2015 人形町の桜並木と浜町公園の夜桜とカメラ

10年前から事務所(と6年前からは住まいも)を人形町に移してから撮影している桜です。定点観測すると同じように見えても微妙に変化があったりします。この間撮影に使用したカメラもRICOH GR-Digital2から始まってCanon EOS7D、Olympus E-P2と代わり、今はFujifilmのX-Pro1とX-M1で撮影していて、カメラの個性がこの微妙な変化を生んでいる事も大きいです。

2013年に7DとE-P2を手放して手に入れたカメラX-Pro1は、Fujifilmが満を持してリリースしたXシリーズの最高機種で独自開発したAPS-Cサイズのセンサーを搭載するミラーレス機です。フィルムメーカーらしく往年のフィルムを再現したフィルムシュミレートが撮影する楽しさを与えてくれます。見た目もレンジファインダーライクなデザインなので所有欲も上がりますし。笑)この後にこのカメラとレンズ共有できるサブカメラ(コンパクト機の代わり)としてX-M1も購入するのですが、こちらは鞄の中に入れっぱなしにしていて、気づいた時にすぐ撮れるようにしています。iPhoneのカメラでも良いのですが、後々の記録とするのであればマニュアルで想いのままに撮れるカメラの方が、断然良いと思うからです。

今回の桜の撮影では、二台を併用しました。無理な体勢で撮影する時はライブビュー付きのX-M1を、じっくり味わって撮影する時はX-Pro1を(笑)それぞれ使い分けています。さらに夜桜で手持ち(ブレ易い)なので解放値の高い明るいレンズ標準レンズXF35mmF1.4と広角なXF18mmF2の二つのレンズを使い分けています。このくらい明るいレンズだと、手持ちでもシャッタースピードを上げられるので背景をぼかしながら手前の花びらをマクロで撮る事ができて楽しいです。

僕くらいの未熟なテクニックだとカメラの能力に負うところが大きくて、如実に結果が出ますね(笑)もっと腕を上げたいです。。

人気ブログランキングへ

Photography X-M1 / Onomichi

尾道は、僕が小学生の頃に夏休みに祖父に連れられて良く訪れた町です。カメラマンだった祖父は、良く写真を撮ってくれたのですが、その原風景に残っているのが千光寺。低い山の山頂に築かれた小さな山寺です。尾道はお寺が多く、その殆どが山の中腹にあるため坂道が非常に多く(尾道は坂の町とか言われています)情緒ある風情が数多く残っています。瀬戸内海と山の間の狭い場所に街並が形成されている尾道は典型的な瀬戸内の小都市ですが、山頂から見る瀬戸内の風景は長閑で時間を忘れます。

Photography X-M1 / Tomonoura

取り組んでいるプロジェクトの工場視察の合間にクライアントに連れて行って頂いた鞆の浦。2008年公開された『崖の上のポニョ』で、宮崎駿監督が構想を練った地としても有名ですが、江戸時代の港湾施設である「常夜燈」、「雁木」、「波止場」、「焚場」、「船番所」が全て揃って残っているのは全国でも鞆港のみだそうです。街並の保存状態や古くからの景勝地として国立公園に制定されたのも早く、そのノスタルジックな漁港の風情と瀬戸内の温暖な気候が織りなすフォトジェニックな風景は、のどかで心が和みます。
撮影日:2014.11.6
撮影者:平澤 太