DESIGNING Dx

Designcafe™からのお知らせ

HiDEOUTLab by Designcafe™️ を金沢に開設します

ライフサイクルアセスメントを考慮したPassive Designによる建築空間とDesigning Dxを軸としたデザインラボ"HiDEOUTLab"

北陸初の拠点、HiDEOUTLab by Designcafe™️について

HiDEOUTLabは、Designcafe™️が北陸・金沢に自社物件として計画中(2022年12月完成)の新たなデザイン拠点です。2004年に日本橋蛎殻町にスタジオを設置し活動を開始、以来日本橋界隈に規模に応じて移転しながら2016年に現在の日本橋浜町に移転し現在に至ります。創業15周年に当たる2019年に次の10年を見据えた”次世代の環境デザインを提供する側のあるべき姿”を模索しはじめ、コロナ禍の2020年にこれらを体系化。持続可能な社会に向けた空間・建築・環境デザインをデジタルツインで実装した環境デザインワークフロー「Designing Dx(環境デザインにおけるデジタルトランスフォーメーション)」を提唱し、その実践の場として構想したものが、HiDEOUTLab(ハイドアウトラボ)です。国の社会政策の一つSociety5.0に基づいたスマートシティを目指し、オープンDx、都市OSの実装を目指す金沢市内に建設します。

ライフサイクルアセスメントを考慮したPassive Designによる建築空間とDesigning Dxを軸としたデザインラボ

環境デザインのプロセスには「着想」「思考」「創造」「伝達」の4つステップがあり、このプロセスをスタジオファシリティとして具現化しています。1階には、”着想” から”創造” する場として、Designcafe™️が標榜する”Designing Dx”を全面的に取り入れ、最先端のデザインワークフローを実践。VR/XR/リアルタイムレンダリングやデジタルファブリケーション(3Dプリンター、CNC)を活用したプロトタイピングで新しい環境提案へ繋げます。

2階と3階には、Designcafe™️が新たに取り組む ”スマート・リノベーション” ”スマート・コンバージョン”を提案するためのモデルルームを開設し、汎用IoTによる安全で快適なスマート・ハウスとして展示、XRも駆使しながら主に住宅や宿泊施設などスマート・リノベーションのメリットを”着想”〜 ”伝達”する場として公開いたします。

ライフサイクルアセスメントを考慮し、持続可能な工法を積極的に採用。北陸の冷涼な気候を利用した自社デザインによるパッシブアーキテクチャーとして150㎡の土地に延床面積120㎡のコンパクトな建築を計画しています。週末は地元クリエイターや学生にスタジオを開放するなど、地域社会と共生できる新しい形のデザインスタジオを模索していきます。

 

施設名称   :HiDEOUTLab (ハイドアウトラボ)
所在地    :石川県金沢市小坂町南187-7(Google Map)
延床面積   :124.2m2(地上三階建て)
構造     :木造プレウォール工法
基本構想+設計:Designcafe™️
スケジュール :2022年12月完成予定。2023年1月より運用開始。

※東京・日本橋浜町のスタジオと金沢・HiDEOUTLabの2拠点体制で活動してまいります。

(さらに…)

3D Printer / Designing Dx for Spatial

Designcafe™️では、2019年から環境デザイン領域におけるDx(デジタルトランスフォーメーション)の一環としてデザインワークフローの見直しを検討してきました。これまで使ってきたツールやデザインワークそのものの進め方を一旦見直し、より生産性の高いデザインワークが可能になるツールやクラウドをトライアルを行い、洞察する時間や創造性に時間を割きたい為です。そして、これらを加速させたのはいうまでもなく、2020年初頭から猛威を振るう新型コロナウイルス感染症でした。

これらの状況を鑑みつつ、デザインワークにおける生産的ワークフローを実現するため、これまで使ってきたデザインツールやクラウドを取捨選択し、新たなツールを追加導入して体系化したものが、Designcafe™️が標榜する”Designing Dx for Spatial”です。

この中で、重要視しているのは一つのデザインデータを出戻りなく活用し、プロトタイピング(モックアップやAR)リアルタイムレンダリング、BIMに繋げ、高い互換性を持たせることで、デザインワークにおけるオペレーション・リードタイムを劇的に省力化させることを目的にしています。その中で主にモックアップを作成、デザインの検討で期待しているのが3Dプリンターです。

今回導入したものはFDM方式(Fused Deposition Modeling = 熱溶解積層方式)のパーソナル3Dプリンターで熱可塑性樹脂を熱で溶融し、ノズルから吐出して層を形成し、その繰り返しで一層ずつ積み重ねて造形する3Dプリンターにおける造形方式です。様々な造形方式が開発されている3Dプリンターですが、この方式を選んだのは、建設の現場で採用されている3Dプリンターはほぼ全て積層による造形方式を採用しているからです。これは、単にモックアップ用として活用するだけでなく、将来的に建築や空間の工事現場に導入されてくる3Dプリンターの知見を得る意味でも、ベースとなる3Dデータの形式特性を理解する意味でも重要になってきます。

現在、空間や建築のモックアップはスチレンボードやプラ板を使うことが多いですが、ラウンド形状が作りづらく、三次曲線になると職人的な技術を持ち得ていないとほぼ不可能でした。これが3Dプリンターであれば三次元のラウンド形状でも3Dデータさえあればそのまま印刷できるため、モックアップ制作の省力化が可能になります。

今秋から本格的に使い始め、既にいくつかのプロジェクトでCGやVRとともにモックアップでの検討&プレゼンテーションを行なっています。ダイレクトモデリングからスライスして3Dプリンターでモックアップ印刷をしている間に、同じモデリングデータをベースにリアルタイムレンダリングでプレゼンテーションの成果物を作成するといったことが短時間で準備できます。

ダイレクトモデリングでの3D検討は、ARや3Dプリントなど可視化する手段を飛躍させましたが、依頼されるプロジェクトは年々多様化しており、プロジェクトの特性に合わせてプレゼンテーションツールを使い分ける必要性が高まっています。また、プロモーション空間におけるプロジェクトの殆どがプレリリース前であるためNDAの見解からも内製化させることが望ましく、これら一連のDesigning Dx の概念は時代に即していると自負しています。

印刷できる素材が選べる一つ上のランクの3Dプリンターの導入も検討しており、次世代3Dプリンター展にも足を運ぶ予定です。

 

Point Cloud / Designing Dx for Spatial

展示会ブースを3D Scannerでスキャニングし、Point Cloudとして細分化したデータ。空間デザインでは空間全体のボリュームをポイントクラウド化し、3DデーターとしてCADに取り込みボリュームやスケールをリノベーション設計に活用したり、複雑な造形を取り込んで造形を付加したりなど様々な活用が可能になります。Designcafeでは、DESIGNING Dxの核心であるBIM、Point Cloud、3D Printの実践を昨年から進めており、その中で最も関心を持っているのが、3D ScannerによるPoint Cloudです。

Exhibition booth scanned with a 3D Scanner and subdivided into Point Cloud data. In spatial design, the volume of the entire space can be converted into a point cloud, which can be imported into CAD as 3D data and used for renovation design, or for adding modeling by importing complex modeling. Designcafe has been working on BIM, Point Cloud and 3D Print, the core of DESIGNING Dx, since last year, and we are most interested in Point Cloud with 3D Scanner.