デザインコンサルティング、デザインストラテジーについて
環境(建築、空間、バーチャル)領域におけるコミュニケーションデザインを手掛けるDesigncafeでは、要請に応じて、通常のデザイン業務とは別に、目標や目的に対し適切なコミュニケーション・ストラテジックデザインマネージメントを実施する包括的なデザインコンサルティングを行なっています。ストラテジックデザインマネージメントは、単に「カッコいいもの」「美しいモノ」といった主観的な判断だけに頼らず、クライアントとクリエイター間の意識の齟齬を無くしていきながら、ビジネスの目的に対して「適切なデザイン」を志向しているかに重きを置きます。
Designcafeが大切にしているデザインの主観は「社会性」「科学性」「審美性」を伴っているか?ということです。臨床的な指標やドリブンデータを活用し、客観的な判断の元で検証調整していくことでコミュニケーション上の視座を維持し、さらにその企業やマーケットニーズのマインドを組み入れ、見た目の美しさを伴いながらも適切にマッチングしたデザインをクライアントの皆さまと共に創り上げていきます。
このコンテンツでは、これまで共創して作り上げてきたプロジェクトの事例とともにDesigncafeのデザインコンサルティング、デザインストラテジーについてご紹介していきます。
これまでコンサルティングとして共創したプロジェクトの事例:01
一般社団法人日本フードビジネスコンサルタント協会
サイトエンゲージメントの向上を目指したVI デザインマネージメント。サイトアクセス(UU/PV)数は5倍に改善。オーガニック検索からの問い合わせで大型案件の受託業務が依頼されるように。
一般社団法人日本フードビジネスコンサルタント協会(FBCJ)は、フードビジネスにおける優秀なコンサルタントの人材の発掘と育成を目的として掲げ、フードサービス市場の更なる活性化に寄与するために設立された職能団体です。2014年の設立から6年たちレストランプロデューサーを育成する認証制度が落ち着き、業界内の課題に対し、協会員の専門性を生かした委託業務受注に向けて本格的にシフトする段階でした。それまでのFBCJの顧客接点の見直す必要に迫られたこともあり、VI(ビジュアルアイデンティティ)の再構築に踏み切りました。真っ先に手掛けたのはウェブサイトの見直し、再構築です。
一般社団法人としての格式を維持しながら、業界の課題に対してFBCJがお役に立てることを主眼においたウェブサイトを企画し、再設計。コンサルティングメニューを掲出しながら、主に理事メンバーの専門性を掲出するコラムを定期的に公開することで、様々な情報を発信し、受託業務につなげています。また、協会主催で行なっているリアル&オンラインのセミナーの内容も抜粋して掲載し、参加できなかった会員や一般閲覧者のフォローも行っています。主に行った施策は下記の通りです。
- 受託業務の依頼を受けやすくするためのコンテンツ構成の見直し。
- サイト動線を見直し、階層の浅い設計。
- CMSを導入し、コラム更新など協会内部でのサイト更新を容易に行える仕組み。
- リッチで品格のあるデザイン。Web標準に準拠。
- PCだけでなくスマートフォンでの閲覧性の向上を目指し、レスポンシブ化。
また、ハンドアウトとして名刺もリデザインし、理事メンバー分作成しました。これらのツールを整備することで理事メンバー各々のビジネスの接点でも協会活動を啓蒙する事が出来ます。これらの取り組みにより、ウェブサイトのポピュラリティが大幅に向上、UU/PV共に再構築前から約5倍のアクセス数に改善し、問い合わせ数が飛躍的に増えました。結果、受託業務の依頼が増えただけでなく、FBCJの専門性が活かされる官庁など大型案件の依頼が増えたとのことです。企画からインサイトを行い、サイト内部の動線とリンク、SNSや外部媒体との連携などを包括的に見直し、適切なデザインを行うことで目標を超えることができた好例です。
CL* 一般社団法人日本フードビジネスコンサルタント協会
CD/ST* 平澤 太(Designcafe™️)
D/AD* 山田隼人(Hikidashi)
プロジェクトの主な施策:VI再構築(Web、名刺、LOGO)
次回、2023年1月更新予定
これまでコンサルティングとして共創したプロジェクトの事例:02
ハートランド・データ株式会社
顧客接点としての展示会の見直しから、自社リリースのプロダクトロゴの開発、さらに増床した本社屋のワークラウンジの設えまで。包括的なデザインプロジェクト。