株式会社ピーオーピーが出版している展示会&イベント関係者向け情報紙「見本市展示会通信 10月15日号」とウェブメディア「展示会とMICE」に平澤のインタビューと寄稿が掲載されました。「展示会とMICE」の寄稿は「ウィズコロナ・展示空間デザイン考 #01 空間デザイナーの未来は?」というタイトルで、今年のコロナ渦で感じた空間デザインの視点を考察しています。
ウィズコロナ・展示空間デザイン考 #01 空間デザイナーの未来は?
展示会とMICE
Designcafe™からのお知らせ
株式会社ピーオーピーが出版している展示会&イベント関係者向け情報紙「見本市展示会通信 10月15日号」とウェブメディア「展示会とMICE」に平澤のインタビューと寄稿が掲載されました。「展示会とMICE」の寄稿は「ウィズコロナ・展示空間デザイン考 #01 空間デザイナーの未来は?」というタイトルで、今年のコロナ渦で感じた空間デザインの視点を考察しています。
ウィズコロナ・展示空間デザイン考 #01 空間デザイナーの未来は?
展示会とMICE
平澤太が理事(デザイン担当)を務める日本フードビジネスコンサルタント協会(FBCJ)にコラムを寄稿しました。フードビジネスにおける展示会の事例として、FOODEXに出展した未来堂(Plesure Wine)の事例として取り上げています。お時間のある方はぜひお読みください。
「desknetsNEO」「Chatluck」などグループウェアを中心にコラボレーションを円滑にするプロダクトをリリースするNEOJAPAN。IT-WEEK 2017では、今までのプロダクト訴求からCI訴求のブースへチェンジしながら、日常の仕事の現場で発生している「めんどくさい」をグループウェアで解決していくかを提示。膨大に起こる「めんどくさい」事象をポップなイラストレーションで表現し、屏風状のパネルに展開。モノクローム・アウトラインで罫書かれたイラストを来場者に塗り絵してもらうことで事象が見える仕様とし、参加型イベント特性と屏風のストーリー性を両立させた。
「desknetsNEO」「Chatluck」という二つのプロダクトの柱を誇張するため、ワイド20Mのボーダーは対角二ヶ所の柱とアームのバランスだけで構造的に完結する仕様とし、二つのプロダクトのバランス感を抽象化している。
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ブースデザイン / ディレクション _ Designcafe
コミュニケーションプランニング _ Concentworks
プロデュース _ ネオジャパン
マネージメント _ ユニコ
オペレーティングディレクション _ ABOK
プロダクトディレクション_ スリーライト
プロダクション _ Designcafe / Threelight
クライアント _ 株式会社ネオジャパン
撮影 _ 小渕喜幸
カテゴリー _ 展示会ブースデザイン・イベントブース・展示会装飾・トレードショー
ロケーション _ 東京ビックサイト
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Category: Exhibition Stand / Exhibition Booth Design
Location: Tokyo/JAPAN
Creative Direction: Designcafe
Design: Designcafe
Produce: NEOJAPAN
Management: UNICO
Operating Direction: ABOK
Product Direction: hreelight
Production: Designcafe / Threelight
Client: NEOJAPAN
Photo: OBUCHI YOSHIYUKI
約20年ぶりにモロッコへ行ってきました。前回は大学院生の時に廻ったのですが、場所もカサブランカ〜マラケシュ〜ワルザザート〜リサニといったモロッコの南側をマラケシュ中心に巡ったので、今回はカサブランカから西側であるフェズ〜シャウエン〜メクネスを巡るプランにしました。ここ数年は、個人的な旅行のほか会社の研修旅行で年数回は海外旅行に出かけていますが、いわゆる「旅」的な旅行‥街から街へと渡り歩く様な事を殆どしていない事に気付き、今回相成りました。また、家族とそういう時間を共有したかった事もあります。
僕の中で旅は、感性を育むのに外せない5つの要素(旅、音楽、映画、写真、読書)の一つです。そして、会話やファインダーを介して普段の自分の生活の中では得られない時間を共有する事ができます。Designcafeで研修と銘打って、仰々しく旅行に出かけているのも(笑)共有知を得る為に他なりません。
モロッコを選んだ理由は、穏健イスラム(スンニ派)の代表的な国であり、遷都することで得られた都市文化があることです。その都市文化はイスラム建築の様式だけでなく、食文化も醸成しました。またイスラム教は日本人にとって少し怖いイメージがあると思いますが、相互扶助関係や一体感を大切にする宗教ですし、モロッコに関して言えば部外者に対してもフレンドリーです。そういう今のイスラム世界の空気感の様なものを感じてきたかった。そして前回の旅の時にとても親切にしてもらった事も大きいかもしれません。
モロッコ王国の経済の中心地、カサブランカ。映画で一躍有名になった街ですが、あの映画の撮影はカサブランカで行われなかったそう。笑)それはさておき、モロッコ国有鉄道(ONCF)のハブである二つの駅(カサ・ポール駅とカサ・ボヤジャール駅)を有し、良港を持つ街です。良港は、美味しいシーフードが期待出来るので食事の方も楽しみな街でもあります。
モロッコの空の玄関口、ムハンマド五世空港(L’Aéroport International Mohammed V – Nouasser)からカサブランカへ向かうと出迎えてくれるのがこの駅、カサ・ボヤジャール駅です。料金は2等席で43DH(1モロッコ・ディルハム=11.8円。2017年2月時)で450円位。空港からは40分ちょっとで着きます。
モロッコの時差は−9時間。ロンドンと同じで、東京から向かうと時間を巻き戻しながら進むため、時差ボケを心配しましたが、エミレーツ航空でドバイ経由のトランジット一回なので、機内で寝て過ごす事ができ向こうに着いた時はすぐ休む事ができました。どちらかと言うと帰るの方が辛いですね。
今回の目的地であるFesやMeknesも、ここから旅立つのですが、後にも先にも駅で僕の持っているカードで切符を買えたのはこの駅のみで、この駅以外(FesやMeknesなど)で使えるのはドメスティックカードかユーロ圏で発行されたカードのみとの事。後でも書きますが、モロッコはキャッシュオンリーの店が多いので現金は少し多めに準備するか、事前にカード提携のATMの有無を調べるかしておいた方が良さそうです。
カサブランカの市街地は、南仏やカタルーニャと共通した感じの建築物・・・伝統建築だけでなく現代的な建築も含め・・・が多く、旧宗主国であるフランスだけでなく、地中海沿岸の交易からの影響を如実に感じさせます。モロッコと言うと砂漠のイメージが強い方も多いかもしれませんが、カサブランカから南東に200km離れたマラケシュよりもさらに下らないと砂漠にならず、マラケシュの南側から北東に伸びるアトラス山脈とさらに北に走るリーフ山脈のお陰で砂漠と断絶されており、この辺りは湿潤な雨が降ります。
とは言っても、建築の様式が空洞レンガの組積造中心なので、全体的に誇りっぽくこの辺は20年前と変わらないなあと感じました。
カサブランカの初日の宿は、ホテル”ディワン・カサブランカ” にしました。中心地にほど近い、バジェットラインの低廉なホテルです。15:00チェックインで翌日朝からFezへ向かう日程でしたから、余りカサブランカに滞在出来ない(最終日に戻っては来るのですが)事もあり、立地の良さで決めました。
アラベスクなインテリアではなく、どちらかと言うとモダンなイタリアのインテリアにイスラミックな様式が折衷している様な不思議な空間。インテリアはそんなに期待していませんでしたが(笑)部屋も広く、中央市場も行きたいレストランも近かったのでバランス的にまずまず。強いて言うともう少し手入れされていると良かったかもしれません。
ちなみに朝食、中国客を意識してか粥などもありますが、ちょっと残念な感じで期待しない方が良いかもしれません。僕らは、ここでの朝食はほどほどにし、早めにやっているスーパーでドーナッツやブレッドを購入して、Fez行きの車内に持ち込みました。
ホテルにチェックインしてから、近所の散策兼ねて立ち寄ったカフェ、Glacier Jbel Hebri。年配のお爺さんがもてなしてくれるカフェです。モロッコのカフェは、オープンテラスやストリートテラスなど外の席に女性が座れません。イスラムのマインドでしょうが、女性が人前に出る事を良しとしません。しかし室内ではOK。この辺の解釈の緩さがモロッコの魅力になっているのかもしれません。
カサブランカには、この手のカフェが多くあり大抵のカフェは5DH(55円)でカフェラテやエスプレッソが頂けます。そして大抵の飲み物には大量の砂糖が添えられ来ますが、お酒が禁じられているイスラムの智恵で、その代わりにスイーツや甘いものを摂取する訳です。砂糖も薄い板状の砂糖で何枚も付いてきます。笑
このカフェに入ったとき、日本人が珍しいのか人の目線が気になりましたが、店のマスターは親切なお爺さんで、色々言葉やメニューを親切に教えてくれました。モロッコは基本的にフランス語なので、コミュニケーションは大変ですが、以外となんとかなるものです。
夜は、トリップアドバイザーで評判の良かった多国籍料理レストランBrasserie La Tourに出かけました。 フレンチ、オリエンタル(タイ、ベトナムなど)モロッカンが店内のシーンの異なる席でもてなすようなレストランです。インテリアにも力を入れており、レストランアワードでも入賞している実力店。確かにインテリアもそれを意識した設えに成っています。
色々な国の料理が食べられるという事で、カサブランカの食通にも愛されているお店との事でしたが、不通にモロッコ料理をチョイスしました。王道のモロッカンですが、全般的に見た目はモダンで味もスパイス押さえ気味。他の国の料理とのバランスを考えてのことなのでしょうね。ポーションも、この後頂くモロッコ料理と比べても若干減らされている感じでしたが、タジンはボリュームがあり美味。
通常、イスラム圏ではお酒は御法度。シーア派のイラクなどは外国人でも強制されますが、モロッコでは大都市の外国客が良く通う様なレストランに限り、お酒が出されています。ここではビールからスピリッツ、ワインまで大抵のお酒がメニューに並びますが、今回はメクネスワインをチョイス。すっきりとした飲み口で、モロッコの料理にもとても合います。モロッコではこの後もワインを楽しみましたが、マルシェで40DHくらい。お店でも60DH~から出されていて、手頃な価格(日本人には)で楽しめます。
このお店、店名そのものが旅を意識していますが、モダンで美味しい事を考慮してもそこそこの値段なのでこの値段払うなら、港近くのモロッカンにいったほうが旅人的には有り難いかもしれませんね。
Brasserie La Tour
Hotel Sofitel Tour Blanche | Rue Sidi Belyout, Casablanca, Morocco
+212 5224-56200
初日のカサブランカは、程々に。カサブランカの物価感ですが・・・
交通:タクシー15DH、トラム初乗り4DH(デポジット有り)
カフェ:カフェラテ、カプチーノ、ハーブティなど4DH~
食事:一人75DH〜。良いレストランは100DH~
Morocco 2017 Reported by Futoshi Hirasawa
皆様、謹んで新春のご祝詞を申し上げます。昨年は、レギュラーで取り組まさせて頂いているプロジェクトを実直に取り組みながら、新しいプロジェクトにチャレンジする事ができ、また旧来の得意先からの案件などで非常に充実した一年でした。またスタジオを日本橋蠣殻町から日本橋浜町へ移転し、よりデザインワークに集中出来る環境が整いました。例年通り、今年もチャレンジすることを恐れず、高い水準でデザインワークやプロジェクトに取り組める様、メンバー全員で取り組む所存です。今年も引き続きご芳情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
今年は、自分たちのデザインワークを鑑みつつ、新しい事や守るべき事を取捨選択していく場面が増えていく様な気がしています。色々なチャレンジをしていく事は、時として自分たちが本来やりたかった事なのか?見誤る可能性も秘めているからです。多様性と一貫性のようなアンビバレント(Ambivalent)=相反する要素は、これから先の未来を見つめた時、頻発するでしょうし、取捨選択して正しいと思う道に進んでいく事こそ幸せになれると思うからです。得意先と私たちにとって難しい仕事も増えていくかもしれませんが、条件や与件に怯まず、しなやかにに立ち廻っていきたいと思います。
2017年は1月5日から始動いたします。本年も一年よろしくお願い申し上げます。
2017年 元旦 平澤 太
国内外の古着を取り扱う原宿シカゴの最新店舗。原宿では神宮前店(2006年完成)以来10年ぶりの新店であり、今回も「LOFT&WEARHOUSE」をテーマに空間デザインを計画した。
カテゴリー ユーズドクローシング・店舗設計デザイン
ロケーション 東京都・渋谷区 Harajuku Cute Cube B1 (342平米)
クライアント 株式会社原宿シカゴ
企画、コンセプト 株式会社原宿シカゴ 島村貴幸
デザインディレクション 株式会社デザインカフェ 平澤太
インテリアデザイン 株式会社デザインカフェ 平澤太、佐久間理恵
設計協力(照明計画) マックスレイ 阿部知子
コンストラクター 株式会社シーエーリーディング 五十嵐翔太、木原祥次
撮影 小渕喜幸
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Category: Store Design @ Used Clothing
Location: Tokyo/JAPAN
Creative Direction: HIRASAWA FUTOSHI / Designcafe
Design: HIRASAWA FUTOSHI & SAKUMA RIE / Designcafe
Produce: SHIMAMURA TAKAYUKI / Harajuku Chicago
Constractor&Direction: IKARASHI SHOTA & KIHARA SHOJI / CA Leading
Client: Harajuku Chicago
Photo: OBUCHI YOSHIYUKI
IT-WEEK2017秋に出展した、ビジネスチャットツール「Chatluck」 の展示ブースデザイン。 Chatluckは、チャットを連絡手段の中心に置いたグループウェアであり、LINEライクなチャットをビジネスのシーンで安心して使う事が出来るツールである。 このシンプルな機能とグループウェアとしての親しみやすさをChatluckのシンボルでもある「うさぎ」とシンプルなコピーに託した。 うさぎは「Rabbit Wall」と「Rabbit Pad」に置き換え、コミュニケーションの「やりとり」を示唆する天蓋のクロスラインと相まって親近感を訴求。 Chatluckを示唆したコピーを必要最小限に散りばめ、わかり易い良質なコミュニケーションを目指した。
DSA Design Award 2017 / DSA 空間デザイン賞 入選
クリエイティブディレクション _ Designcafe 平澤 太
ブースデザイン _ Trim on&off 小川周一郎
コミュニケーションプランニング _ Concentworks
プロデュース _ ネオジャパン
マネージメント _ ユニコ
オペレーティングディレクション _ ABOK
プロダクトディレクション_ スリーライト 山中亮介
プロダクション _ Designcafe / Threelight
クライアント _ 株式会社ネオジャパン
撮影 _ 小渕喜幸
カテゴリー _ 展示会ブースデザイン・イベントブース・展示会装飾・トレードショー
ロケーション _ 東京ビックサイト
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Category: Exhibition Stand / Exhibition Booth Design
Location: Tokyo/JAPAN
Creative Direction: HIRASAWA FUTOSHI / Designcafe
Design: OGAWA SHUICHIRO / Trim on&off
Produce: NEOJAPAN
Management: UNICO
Operating Direction: ABOK
Product Direction: YAMANAKA RYOSUKE / Threelight
Production: Designcafe / Threelight
Client: NEOJAPAN
Photo: OBUCHI YOSHIYUKI
ある写真展に招待出品する作品撮り(写真)と個人的な視察を兼ねて、谷中巡りに行ってきました。天気も良く、撮影日和で時折吹く風が心地よく、撮影&視察日和(笑)。廻った順で、立ち寄ったお店や史跡を自分の記録も兼ねてご紹介。ルートは、ページ最後のグーグルマップを参照。
Monocrome Set : Fujifilm X-Pro1+ LEICA SUMMICRON 35mm/f2.0
Classic Crome Set : Fujifilm X-T10 + Fujifilm XF14mm/f2.8 & XF18mm/f2.0
Photograph @ HIRASAWA FUTOSHI
ぱりっとした皮に甘さ控えめの餡が入ったたい焼き。
160円。人形町の柳家と似た感じのたい焼き屋さんです。
たい焼き・大判焼き、和菓子
TEL・予約 03-5684-8470
住所 東京都台東区谷中7-18-14 カートルセゾン 1F
谷中銀座商店街は日暮里駅から歩いて数分。日暮里駅から歩き出すと最初は寺町の風情、徐々にお店が増えていき急に視界が開けた場所に出ます。「夕やけだんだん」とよばれる夕日の名所があり、眼下には商店街が広がります。初めて訪れた方は「東京にもまだこんな景色が…」と、古き良き時代の懐かしさを感じるはずです。
アントニオ猪木のテーマ曲が流れるお肉屋さんで、TVでもおなじみの谷中名物「谷中メンチ」「谷中コロッケ」を販売。
東京都台東区谷中3-13-2
03-3821-1764
営業時間 10:30~19:30(揚げ物の販売12:00~)
定休日 月曜日
452号線までの通り
総持院
東京都台東区谷中6丁目2−33
あたり(谷中ビヤホール、カヤバベーカリー、OshiOlive (おしおりーぶ)で構成される複合施設)
東京都台東区上野桜木2丁目15
SCAI THE BATH HOUSE (スカイ ザ バス ハウス)
住所:東京都台東区 谷中6丁目1−23
電話:03-3821-1144
個人的な物件探しと、写真展に出品する作品取りも兼ねて廻ってきましたが、情緒があって個性的なお店も多く、大好きになりました。ちょっと前まではお寺とお墓しかないイメージでしたけど、街全体が静かで住みやすい印象です。また夏前に行ってみようと思います。
次に向かったのは仁寺洞(インサドン)。次はwikipediaからの引用ですが
仁寺洞(インサドン、인사동)は、韓国の首都ソウルの鍾路区にある地域である。仁寺洞キルという通り沿いに多数の骨董品店・古美術店・陶磁器店・ギャラリー・喫茶店・伝統工芸品店・土産物店などが並ぶ、ソウルの文化の街として知られている。
いろいろな骨董品や美術品が見て取れ、文化人が多く住んでいる街、仁寺洞。ここにあるレストラン「꽃,밥에 피다(コッ・バベピダ)」は伝統的な韓食をオーガニックの食材のみで調理するお店で、ソウルで流行中の健康食ブームの先陣を切るお店です。オーナーさんは、童話作家で自身が食していたオーガニック料理を多くの人にも食べて欲しいという願いからオープンさせたお店が꽃,밥에 피다(コッ・バベピダ)になります。
ランチはアラカルトは無く、ランチセットとランチコースのみ。僕らはランチコース(23000ウォン=2300円)をオーダーし、オーガニックのビールを頼みました。暑かったので(笑)
ポーションは小さいですが、副食を多く出す韓食のスタイルを踏襲していて、全部いただくとお腹いっぱいになります。美食というよりもカラダに優しい食事といったイメージ。全体的な味付けは薄く、物足りない人もいるかもしれませんが、鯖の煮込みはとても美味しくて、これでご飯二杯はいけます。笑)お茶碗が小さいので二杯いけるという意味なのですけどね。。
野菜を多めにとって、血糖値を下げてからお吸い物、雑穀米、メインの煮込みとてんぷらという流れは、理にかなっていますし、好感がもてます。インテリアも料理同様素朴で、違和感が無く食事を楽しむことができます。14年前くらいだと、この手のお店ってほぼ皆無だったのですが、時代を感じるというか、世界的な健康食の流れ、スモールポーションで多彩という飲食界の潮流はここでも感じることができました。
꽃,밥에 피다(コッ・バベピダ)
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仁寺洞の街並
SEOUL 2016 Reported by Futoshi Hirasawa
Photo / Text : HIRASAWA FUTOSHI
Camera : Fujifilm X-Pro1 & X-T10
Lens : Fujifilm XF14mmF2,8 & XF18mmF2 & XF35mmF1,4
Photo retouch : VSCO & Lightroom
今回の視察の目的地の一つ、三清洞(サムチョンドン)と北村(プッチョン)の韓屋村へ。 安国駅から徒歩五分。昔ながらの韓屋(ハノッ)をリノベーションしたレストランやカフェ、ショップが集まっており、近くには狭い路地に韓屋がぎっしりと並ぶ「北村韓屋マウル」があります。日本でもそうですが、昔のお金持ちは大抵高台に居を構えます。韓国でも然りで、この三清洞の韓屋は比較的裕福な家の家屋の集合で、凝った設えの家が軒を連ねます。
個人的に韓国・ソウルへは、仕事と視察で何度か訪れているものの、三清洞や北村へ脚を運ぶのは、これが初めて。14年前の視察時は、水原にある民俗村へ行き、韓国の建築の様式や素材などを見てきました。こちらの方が伝統的な韓屋の造りが、両班や農民の家と行った具合にカテゴライズされてわかり易いからです。また、民俗村の場合、サムルノリの様な伝統舞踊(音楽)や馬上武芸のような芸事も見学出来ます。三清洞や北村の韓屋の場合、時代背景が異なる家屋が街として連なっている事がポイントで、時代背景が異なっていても、外敵からの侵入を防ぐ為に重厚な外壁と門を構える造りはほぼ一緒と言った感じの特徴が見て取れます。
民俗村を見学した時は、余り感じなかったことですが、三清洞、北村の典型的なの韓屋は押し並べて軒が低く、建物のボリュームを感じさせない造りになっています。韓国の伝統的な住宅建築は、重層にしないイメージがあり(この辺の理由はちょっと調べてみないと解りませんが)路地との関係性なのか、単に狭い土地に対して陽の光を取り入れる工夫からなのか、興味がわきました。
北村韓屋村には、韓屋をリノベーションしたショップが数多くありますが、伝統的な所作を取り入れた器や陶器を扱うショップ&ギャラリーも点在します。今回の視察は器やレストランでの持て成し方もチェックする目的があったので、ソウルの有名レストラン御用達の作陶家イ・ユンシンさんのギャラリーyido(イド)にも立ち寄りました。青磁や白磁と言った韓国の伝統的な作陶技法をモダンに解釈し、使いやすい器に仕立てているのが特徴です。印象的なのは、釉薬の色彩。青磁の青でも釉薬を繊細に扱っていてシンプルな形故に印象に残りました。
食器は、その国の食生活と密接に関わっています。韓国の作法の場合、器を手に取って食べる事はNGで、箸で摘んだり、スプーンよそって食事を取ります。なので器は原則、膳の上に載せっぱなし。また、大勢でシェアする主菜やメインデッシュと御飯、副食などの個々に配食するものを明確に分けていて、陶器でも蓋をつけたり(保温)と日本とは異なる特徴があります。yidoの器もその辺を考えられて創られており、現代ならではの作陶でモダンにつくられています。後述の茶啖 (タダム) モダンコリアンキュイジーヌでは、メニューの内容に即したカタチで提供されていてとても印象に残りました。
SEOUL 2016 Reported by Futoshi Hirasawa
Photo / Text : HIRASAWA FUTOSHI
Camera : Fujifilm X-Pro1 & X-T10
Lens : Fujifilm XF14mmF2,8 & XF18mmF2 & XF35mmF1,4
Photo retouch : VSCO & Lightroom
ある飲食店舗の業態開発と空間設計の参考の為の視察で韓国・ソウルに行ってきました。個人的には5回目の韓国で、そのうち4回はソウル市内。前回訪問したのは昨年なのですが、ソウルではなく水原でソウルには数時間しか滞在しなかった事もあり、記憶的にはその前の訪問(同じクライアントの新店のデザインネタ探し)になる2002年・・ということで14年ぶりと言った感じです。羽田空港から金浦空港という街からのアクセスの良い空港という組み合わせも初めての経験です。
街の雰囲気は昨年の旅行で何となく掴んでいるのですが、明洞や仁寺洞は勿論、アックジョンもかなり雰囲気が替わった印象で、洗練されたお店が増えました。昔ながらの焼肉店もあり、新旧混在している雑多な部分も残っていますが、エリア事の棲み分けが進んでいる印象を受けました。
今回はショートトリップ(三泊四日)で視察がメインでしたが、GW中の強行視察だった事もあり(笑)、ホテルがなかなか取れず苦労しました。最終的に決めたのは、江南エリアの三成駅&COEX近くにある、Ibis styles Ambassador Seoul Gangnam(イビス・スタイルス・アンバサダー江南)。世界中にあるIbisですが、バジェットラインの価格帯で「スタイル」というコンセプトの元、デザインや設えで提供しているホテルです。イビス・スタイルスの場合、明洞にも同じコンセプトのホテルがあるのですが、こちらはあいにく満室でした。ちなみに三清洞や仁寺洞、明洞あたりの観光ならこちらが便利です。
視察する先が、ソウルで流行しているオーガニックやコリアンキュイジーヌの飲食店、作陶家が運営するギャラリー&カフェ、伝統家屋が並ぶ韓屋街、ザハの遺作になってしまったDDPなど、事前に決め打ちしていたので、視察先が多い江北側の明洞辺りを定宿にした方が便利でした。同時に地下鉄とタクシーが便利で、今までの経験でだいたいの場所は地図を見なくても察しがつく事もあり(笑)空港からのアクセスの良いCOEX近くで手を打った感じです。ちなみにCOEXはバスターミナルの機能と空港チェックインの機能が備わっていて、大韓航空やアシアナ航空(とANAのコードシェア便)、JALもチェックイン出来ます。空港で並ばずにすむので、大変便利です。
Ibis styles Ambassador Seoul Gangnamですが、リノベーションして生まれ替わったホテル。設えというよりも若々しいデザインで勝負している感じで、バジェットライン故かホテルの部屋は全般的に狭いです。ショートトリップやビジネストリップなら快適ですが、ロングステイだと厳しいかもしれません。フロアー事にパブリックデザインが変えられていて、何回来ても飽きないように工夫がこらしています。部屋にバスダブは無く、シャワーのみで、トイレはウォシュレット完備(笑)。ソウルに限らず海外のホテルでウォシュレット完備ってまだまだ少ないのです。アメニティは最小限ですが、一通り揃っており男性なら困らないと思います。
2FにBar(ただし21:30閉店。笑)とレストランが併設されていて、ジムやサウナなど一通り揃っています。ちなみに朝食を付けた場合は、大抵のホテル同様ビュッフェスタイル提供されます。フードの種類は多くありませんが、バジェットラインのホテルならこんな感じなのかなと。
このホテルのネガティブな部分を上げるとすればアクセス。COEXに近いと書きましたが歩いて10分程度掛かります。三成駅までが7分程度。地下鉄駅までの歩く距離が中途半端な感じですが、これさえ目をつぶれば価格に見合ったホテルだと思います。
SEOUL 2016 Reported by Futoshi Hirasawa
Photo / Text : HIRASAWA FUTOSHI
Camera : Fujifilm X-Pro1 & X-T10
Lens : Fujifilm XF14mmF2,8 & XF18mmF2 & XF35mmF1,4
Photo retouch : VSCO & Lightroom
広島県・福山市に拠点を置くパウダーコーティングファクトリー「シリウス社」が粉体塗装の可能性に挑戦するブランディング・プロジェクト。独自のカラーシステムを開発し、粉体塗装の可能性に挑戦しながらオリジナルプロダクトを開発した。また、コミュニケーションシステムとして、ロゴ、VI、名刺や封筒、コンセプトリーフレット、コンセプトカードなどのツールから、ウェブサイトまで、包括的で良好なコミュニケーションを目指した。
このプロジェクトでは3年計画で進めており、初年度2015-2016では、オリジナルカラーシステム”EMBELLISH(エンベリッシュ)のメインカラーであり、粉体塗装が繊細な表現をしやすい部分に着目したグラデーションシリーズ「スケープカラー」を始め3種30色の色彩を開発。そしてスケープ・カラーの特性を生かしたメタルプロダクトとして、Origami Stool , Z-Leg , Swing Plannter,Card-Caseをプロトタイプとしてリリースし、JAPANSHOP 2016で発表した。
プロデュース:杉原広昭(SIRIUS co.,ltd)
マネージメント:杉原弥生(SIRIUS co.,ltd)
テクニカルディレクション:高橋佑太(SIRIUS co.,ltd)
ペインター:桒田拓哉(SIRIUS co.,ltd)
ペインター:桒田直哉(SIRIUS co.,ltd)
クリエイティブディレクション・プロダクトデザイン:平澤太(Designcafe-Inc.)
カラーエディトリアルディレクション・プロダクトデザイン・会場構成:田中行(ISSUN)
プランニングディレクション:鈴木晋二(CONCENTWORKS-Inc.)
グラフィックデザイン(CI,VI):佐藤浩二(COSYDESIGN-Inc.)
グラフィックデザイン(ツール):makimo(CONCENTWORKS-Inc.)
コピーライティング:柴崎卓郎
WEBサイトデザイン:小坂直美
制作協力
ORIGAMI-STOOL:株式会社三罡技研
Z-LEG:協和技研株式会社
CARD-CASE:株式会社成和プレス
エキシビションブース製作:山中亮介(Threelight-Inc.)