hh-style.com/casa

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安藤忠雄設計のhh-style.com/casaに立ち寄ってみました。CASA-Brutusの今月号でも取り上げられていましたが、hh-style本店の渋谷より2軒隣にあって、ARMANI CASAを始めプレステージ性の高いインポートの家具、寝具、雑貨などを取り扱ったショップです。お値段がお値段だけに人は疎らでしたが、明らかに同業者とおぼしき人たちもいらっしゃいました(笑)。最近のインテリア系ショップの流れは完全にアッパーミドルをターゲットにしているというかプレステージ性やブランドバリューを武器にする傾向が強いみたいです。

建築そのものは、スチールを鋭角、鈍角に組み合わせた、建築でいうところの「高さによる制限、斜線制限、日陰制限」の線を組み合わせてそのまま形状になってしまったような建物です。色の質感も「鉄の塊」そのものですが、折り紙のようなシャープなラインを持ち合わせている故か見た目以上に軽やかな印象を受けました。室内はステップフロアー状になっていてシンプルだけどドラマティックな空間に仕上げっています。構造と意匠を兼ね備えている打ち放しコンクリートのコラムの仕上りは完璧です。建築としては個人的にすごく好きなのですが、ショップとしてみるとちょっと物足りなさを感じます。商品点数のせいかもしれませんが、余りに品が良すぎて却って購買意欲を湧かないような気がします。綺麗に陳列されていながら、商品点数も多い本店と比べるとちょっと物足りないです。狙ってやっている節もありますが。。

話題先行の感は拭えませんが、意匠性とシンプルだけど機能的なフロアーレイアウトなど結構見ていて勉強になりました。この手のプレステージ性を兼ね備えたショップの展開に注目していたので、今後のhh-style.com/casaの展開に注目したいなと思っています。

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