Designcafeから新年のご挨拶を掲載しました通り、皆様本年もよろしくお願いいたします。年末年始は、実家に戻り家族や友人と過ごしながら、来年の目標の確認とセルフアセスメントを見返り、依頼されていた寄稿文の作成とやる事が山積み。何とか消化しつつ、Designcafeは本日から始動します。このエントリーでは、正月考えていた事をつらつらと。
二つの転機
昨年2015年は、とても大きな転機でした。会社的には課題が克服出来て、僕自身がデザインワークの現場に戻れた事。今までは経営の部分で割かないといけない時間が少なくなかったのですが、昨年から新たにお願いしている税理士事務所のサポートのお陰でルーティンな業務から解放された事です。結果、デザインワークに時間を割く事ができ、マネージメント&ディレクションと自分自身のデザインワークのバランスがほぼ50:50にできました。会社のマネージメントは当然必須ですから避けようが無いとして、自分がデザイナーとして関わる時間を取り戻せた事はとても大きかったです。自分自身のベースですし、今でこそ他のメンバーも各々のクライアントを持ちデザインをしていますが、僕の気持ち的には、まだまだデザインの現場に比重を置いていたい気持ちが強いです。そもそもその為に会社を起こした訳ですし。
もう一つの転機としては、やはりグローバルなプロジェクトに複数、お呼ばれされるようになった事。昨年は結果としてはカタチに繋がらなかったのですが、特にテンポラリーなデザインは、グローバルブランドを手がけないとなかなか認めてもらえないので、これからチャンスがあれば、どんどん参加してみて感覚を研ぎすましていく。こういうきっかけが今年持てた事はとても大きかった気がします。僕たちがこのジャンルに置いてどういう評価を受けているのか顕在化しましたし、次はカタチになるように研鑽していきたいです。
新たな取り組みとチャレンジ
今年は、新しい取り組みとしてテンポラリー専門(仮設建築や展示会など)のスペシャルチームをDesigncafeを含む賛同数社と恊働で立ち上げ、専業化します。Designcafeに依頼されるテンポラリーでパッケージでの仕事(デザインから制作まで一貫する)の場合、プランナー、運営、デザイン、制作(配下の職工会社含め)ほぼ固定のメンバーで既にチーム化されているのですが、このチームをDesigncafeの名義でやるのではなく、固有の名称で新たに踏み出します。具体的にはプランニングディレクター、デザイナー、オペレーター、プロダクトディレクターが結集し、案件毎のチームを作ります。リソースをクリエイティブワークに集中出来ることが我々に取っての最大のメリットで、依頼されるクライアントにとってもデザインのみならず、企画段階から他の媒体も含めてタッチポイントを検討・構築出来るのはかなり大きなメリットがあるはずです。全員テンポラリーやイベントのスペシャリストですし、以前から要望が多く、構想から二年を経て満を持してのスタート。専用のウェブサイトを立ち上げ、稼働できるように準備を進めていますのでご期待ください。
個人的なこと
個人的に大きく変わった事は無いのですが時間的な制約が減ったので、来年はユニオンの活動や自分自身の習い事の時間と旅行を今よりも増やそうと思っています。 ユニオンの方は、今まで所属していたJIPAT(インテリアプランナー協会)から脱退し、新たに二つの業界団体に入ります。自分たちのやっているコトと親和性の高い所に所属した方が力も入りますし、入っていれば良いものでもないので、それなりに意味を見いだせる所にお世話になろうと思っています。こちらの活動も楽しみです。習い事の方は、主に語学(英語)ですがこれを納得出来るレベルまでマスターする事。 あと、旅行。元々、旅行が好きで、学生時代から含めると110カ国くらい色々な国や街に行きましたが、年一度の研修旅行と個人(家族)で1回では物足りないので、せめて家族との旅行をもう1回増やして、年3回は出かけたいです。
今後の展望
この時期は、自分を振り返る時間があるので、整理した過去のノートを振り返りながら、色々考え事をしていますが、ここ数年でDesigncafeとして順調に力がついた実感があります。それは業績的にも受賞歴的にも顕著に出ていますし、依頼されるオファーの質・量共に順調でした。また、一緒に恊働している協力会社やブレーンのデザイナー・プランナーとも非常に良い関係性が保てていて、チームとしての連携感や「あ・うん」の呼吸みたいなものが醸成されてきました。
今年は、今迄の環境を維持しながら、もう一歩先を見つめる事。これに注力していくつもりです。Designcafeのチーム(内外問わず)も30歳中盤を迎えるメンバーが多くまだまだ若いですが、これから先の円熟期をどう過ごすかでその先の経験値が大きく変わりますし、新しい新人を育てていきながら、今のスキームでデザインワークを立ち廻るのは簡単な事ではないと承知しているからです。それ故に先をちゃんと見つめて、一つ一つを大切にしていく。まだまだ出来ると思っていますし、満足していません。結局、この地道な努力しか無いのかなと思っています。
そんな感じで、相変わらず欲張りですが(笑)今年一年よろしくお願いいたします。