KYOENに行きました。
ここは京阪電車がディベロッパーで開発した回廊型複合商業施設で建築と枯山水をモチーフにした庭園のデザインをCafe.coの森井良幸さんが手がけました。
比較的小規模ではあるのですが、趣向を凝らしたいかにも京都らしい商業施設で、低層で切妻屋根の形状が京都町並みにとけ込んでいます。テナントは、IDEE、Shuhari(Cafe)、山頭火(ラーメン)、周荘(点心)などが入っていて、京都になかった新しい気鋭のショップで構成されています。ここの施設を見て、初めに思ったことは何しろローコストで作られている事。庭園もそうですが、素材、仕口(収まり)が低価格のものを単純な収まりで納めていて、「らしく見える」ように巧みに色を使っている事です。夕方近くまでしかいなかったので実際見ていませんが、照明は逆にかなり凝っていて、メリハリを分けて作っている感じがします。
コマーシャルアーキテクツは、結局「費用対効果」の側面と「施設デザイン」に対する集客力、テナントのポテンシャルで殆どの場合、事業の成否の結果が決まってしまうので、デザイナーを起用し、施設の魅力を持つことは重要な要素になっていきます。小規模ですけれどケーススタディーになりうる新しい感覚の施設ですね。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。