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Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

Karrimor SF “Predator30″バックパック

Karrimor-SF-Predator30-カリマーSF プレデター30

バックパックを新調しました。生まれてこのかたバックパックを所有した事が無く(笑)初めて購入した訳ですが、友人でプランナーの鈴木晋二くんとあるレセプションパーティーに参加したときに、雑談の中で彼から「karrimor SF」を勧められたのがきっかけです。写真を見ての通り、かなり無骨なデザインでマニアックですが、調べてみて納得。下記引用ですが・・

karrimor SF(カリマー)は1946年に誕生したイギリスのアウトドアブランド。その中でも「karrimor SF」はミリタリー、セキュリティ向けに開発されたモデルです。コンパクトながら30リットルの収納力とポーチやカラビナを自由に組み合わせて装着できるMOLL(モール)システムを搭載しています。アウトドアブランドらしい無骨なデザインはスタイリングのアクセントとしても存在感を発揮します。

バックパックが欲しくなったのは、普段の仕事で現場廻りをする時や旅行(特に海外)で手ぶらで済むバッグが欲しかった事です。そうなると斜めがけできるショルダーバッグかウェストバッグかバックパックの三つの選択肢に絞られてしまう訳ですけど、出張だとファイルやMacBook、海外旅行で観光する時では予備のカメラレンズやマップ(もしくはiPad)を入れているので、軽量で丈夫な事も大切な条件でした。そんな条件下で一番しっくりきたのが、この「karrimor SF」のプレデターの容量30リッターモデルです。

カリマーSFには幾つかのシリーズがあって、このプレデターと名付けられている最上位モデルの特徴は、MOLLE System(モールシステム。米軍規格)と呼ばれる増設機能があって、ベルトループに後付けでユーティリティーポーチやポケットを増設出来ること。この規格に準拠していれば、他メーカーのモノでも増設出来ます。軍用規格ですから結構物騒なアイテムも少なくないのですが(笑)、例えばメディックパック(衛生用品用ポーチ)は、僕が愛用しているFUJIFILMのXシリーズの交換レンズがちょうど良く納まったり、マップケースはコピーした地図をそのまま入れられたりと、便利な拡張アイテムが多いのです。必要ない時は外せるのが何より良いですね。色もブラックが準備されているのでミリタリーが苦手な人でも抵抗が少なくて済みますし。

ちなみに購入したのは中野ブロードウェイの三階にあるユーロサープラスさん。ミリタリーアイテムを扱うお店ですが「karrimor SF」の正規代理店なので取り扱い数がダントツでお薦め。使う用途に対して親切に教えてもらえます。ちなみにセレクトショップだとビームスやエディフィスでも取り扱っていますよ。

karrimor SF
ユーロサープラス

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粉体塗装のプロダクツ – 家具デザイン展02にて –

先週の金曜日(3/6)は、ギャラリー ル・ベインで開催されている「家具デザイン展02 ものから関係へ − 動き」のレセプションパーティーに行ってきました。内田繁さんの所で学ばれた10人のデザイナーによる家具デザインの競演です。テーマについて、ギャラリーサイトからの引用です。

この展覧会は前回に続いて『関係』をテーマにしています。
近年『もの』は、取り巻く利便性、用途性、経済性などを中心に選択されているようですが、実際にものを取り巻く『関係』は、状況、状態、記憶、物語、時間、歴史などが大きく作用しています。そうした意味において『もの』の関係を考えるのがこの展覧会の意味です。今回は『動き』をテーマに考えました。 内田繁

この展示会で出展されている田中行さんの「CROSS ORVER」と名付けられたプロダクトは、昨年から取り組んでいるプロジェクトの一つで、福山のパウダーコーティング・ファクトリーであるSIRIUS(シリウス)さんとの恊働で生まれたプロダクトです。元々は、シリウスさんから「粉体塗装を活用したプロダクトを創りたい」という話に、僕(平澤)と行さんで乗ったのがスタートで、今年からプロトタイプを幾つか製作し、流通に載せる為の展示会にも発表して行く・・そんな流れでした。 その中で行さんが上記の展覧会(のテーマに即して)出展する作品を、このプロトタイプとは別に創ったのが上記の「CROSS ORVER」です。

粉体塗装は、スチールやアルミなどを帯電させてから粉体状の塗料を吹き付け、オーブンで焼き付ける事で仕上がります。均一性が保たれやすい事、塗幕が着きやすく定着がよい事、耐摩耗性や耐衝撃性が高い事など通常の焼き付け塗装よりも優れている面があります。行さんの「CROSS ORVER」は、この均一性とは真逆の「グラデーション」「一過性」といった液状塗装では不可能な、粉体塗装でないと出来ない「裏の面」にフォーカスを当てており、シンプルな正方体の筐体に恣意的なグラデーションを施すといった、職方サイドからするとかなり難易度の高い粉体塗装にチャレンジしています。時間のない中で色構成、サンプル&アジャスト、製作でしたので大変だったと思いますが、デザイナーの行さんも製作されたシリウスさんも非常に得たものは大きかったと思います。見に来られる方も一筋縄では行かないような、目の肥えた方が多いですから余計に(笑)。以下、行さんのメッセージからの引用ですが・・

先週末のレセプションパーティーに製作してくださったシリウスさんが会社総出で広島から上京、見てくださった方の反応をダイレクトに感じてもらえて良かったです。デザインという行為は技術と技術者なくしては成立しません。デザイナーはきちんと裏打ちされた技術と携わる職人さんを紹介する役目を担ってるはずです。職人魂を伝える努力も重ねていきたいと思います。 田中行

シリウスさんとのプロジェクトでは、プロダクトの開発と同時に「粉体塗装ならではの表現」にもチャレンジしていきます。アイデアは固まっており、あとはトライアル&リファインを繰り返し。納得出来るものを創るのみです。こちらも非常に楽しみ。また、今回の展覧会、他のデザイナーの作品も精魂込めて創られた感があってとても素晴らしいので、皆さん是非脚を運んでご覧になってください。

 

「家具デザイン展02 ものから関係へ − 動き」
開催期間 2015年03月03日(火)~2015年03月15日(日)
休館日 月曜日
時間 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
入場料 無料
会場 ギャラリー ル・ベイン   東京都港区西麻布3-16-28
会場電話番号 03-3479-3842
参加デザイナー 藤原敬介、米谷ひろし、田中行、山本達雄、橋本潤、君塚賢、水谷雅文、茨城千香子、工藤篤司、岡部泉

ギャラリー ル・ベイン
家具デザイン展02 ものから関係へ − 動き – JDN –
パウダーコーティング・ファクトリー SIRIUS(有限会社シリウス)
建築+デザイン事務所イッスン

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