Designcafe-Blog | ブログ

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

2017 頌春

敬頌新禧 

皆様、謹んで新春のご祝詞を申し上げます。昨年は、レギュラーで取り組まさせて頂いているプロジェクトを実直に取り組みながら、新しいプロジェクトにチャレンジする事ができ、また旧来の得意先からの案件などで非常に充実した一年でした。またスタジオを日本橋蠣殻町から日本橋浜町へ移転し、よりデザインワークに集中出来る環境が整いました。例年通り、今年もチャレンジすることを恐れず、高い水準でデザインワークやプロジェクトに取り組める様、メンバー全員で取り組む所存です。今年も引き続きご芳情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

今年は、自分たちのデザインワークを鑑みつつ、新しい事や守るべき事を取捨選択していく場面が増えていく様な気がしています。色々なチャレンジをしていく事は、時として自分たちが本来やりたかった事なのか?見誤る可能性も秘めているからです。多様性と一貫性のようなアンビバレント(Ambivalent)=相反する要素は、これから先の未来を見つめた時、頻発するでしょうし、取捨選択して正しいと思う道に進んでいく事こそ幸せになれると思うからです。得意先と私たちにとって難しい仕事も増えていくかもしれませんが、条件や与件に怯まず、しなやかにに立ち廻っていきたいと思います。

2017年は1月5日から始動いたします。本年も一年よろしくお願い申し上げます。

2017年 元旦 平澤 太

 

街の資産としてのホテル

先日出張で大阪と京都を回ってきました。ここ数年のインバウンド対策とも言えるショートトリップ向けのホテル、ホステル&アパートメントの出店は目をみはるものがあります。ショートトリップ向けではカプセルホテルを洗練させ女性でも海外からの来訪者でも手軽に利用できるナインアワーズ、ホステルでは風情のある旅館をリノベーションした錦のピースホステルなど話題の施設も多く、注目を集めています。一般的に海外からの来訪者の中でもバックパッカーのような長期滞在者向けに宿泊費を安価に抑えた業態がユースホステルになりますが、ユースホステルも多様化し、二段ベッドが並ぶドミトリータイプから狭小個室を備えたものなど、宿泊者のニーズに応える施設が増えた事も特筆すると思います。

ホテル業の場合、日本では旅館業法が営業許可と設備基準を明文化しており、大まかには10室以上がホテル、5室以上が旅館、この二つに該当しない簡易宿所と下宿業の計4つが規定されています。また、モーテルやラブホテルとの線引きとして風営法があり、建築物としては建築基準法と消防法が絡み、ホテル業ではマストとなるダイニングエリアをレストランとして営業するために食品衛生法が関与してきます。

最近では、長期滞在用のホステルとショートトリップ用の客室を兼ね備えた「ホテル&アパートメント」が隆盛しており、今回ご紹介するホテルアンテルームもこの類に入ります。以下アンテルームの公式サイトからの引用です。

アンテルームについて:築23年の学生寮をコンバージョンし、2011年4月にオープンしたホテルアンテルーム京都。UDS株式会社が事業企画・設計・運営を手掛けるホテルと長期滞在型ホテル(アパートメント)、ギャラリーからなる複合施設です。2016年7月には、ホテルコンセプトである「アート&カルチャー」に「和」の要素を加え、新たに67室を増床し、総床面積6066平米に拡張しました。彫刻家・名和晃平が率いるクリエイター集団「SANDWICH」をはじめ、京都や関西エリアを中心に活動するアーティストやクリエイターをパートナーに迎え、アートを切り口に、様々な発信を行っています。

アンテルームでは、アートを切り口にパブリックエリアにギャラリーやコレクションが並ぶだけでなく、アーティストが設えた部屋などがあり、現在進行形+関西+アートというコンセプトを明確に打ち出すことで、差異性を生み出しています。また京都という文化の街に惹きつけられてくる感度の高い人々、インバウンドで訪れる外国客も包括し、伝統文化や史跡だけではない「今の京都」をフィルタリングしています。インバウンドに目の向きがちな京都の中であっても、このコンセプトはかなり異色です。

 話題性もありますが、このホテルが秀逸なのはこのホテルの中で飲食住が賄えてしまうこと。このクラスのホテル(安価なバジェットラインクラス)ではダイニングレストランかカフェが併設して終わりということが多いのですが、ダイニングカフェとは別にラウンジバーがあり、深夜まで利用できます。人との接点を結びつける手段としてバーは有効ですし、場所柄周りにあまりお店が無いことも理由なのかもしれませんが、利用者のことをよく考えていると思います。

 

 

 

Da nang/Hoi An 2016 Vol.05|ダナンの街とホイアンの食事

ダナンの街

Pheva Chocolateの店内。この反対側にチョコレートの並んだショーケースがあります

Danang Souvenirs & Cafeのカフェエリアではスムージーを。

Danang Souvenirs & Cafeのカフェエリアの店内

Danang Souvenirs & Cafeの外観

Danang Souvenirs & Cafeの店内

Danang Souvenirs & Cafeの店内

ダナンのマーケットの様子

ダナンのマーケット。ものすごい臭気ですが、アジア特有の活気を感じます。

ダナンの中心街。夕方から買い物客でごったかえします。

ダナンの街

Lalunaのライスペーパーの揚げ春巻

Lalunaのチキンヌードル

ビールと一緒に出てきた先付け。

Citronella Cafeでいただいた、サイゴンビール。

Citronella Cafeの揚げワンタン。安定の美味しさ

Citronella Cafeの

こちらはバナナとバニラのパフェ。これも美味しかった。

食事が済み、一度店を出ようと思いましたが、周りのお客さんが食べていたので我慢できず再入店していただいたマンゴーパフェ。絶品。

Laluna Bar & Restaurantのインテリア

なんでしたっけ

空心菜のシーフードスープ。出汁が効いていてこれも美味しかった。

4U Restaurantのシュリンプ

4Uビーチレストランの蟹

Ancient Faifoの煮込み料理

Ancient Faifoの先出し的なプレート料理

4Uビーチレストランの生簀。ここから選んで注文することもできます。

Ancient Faifoの店内

中身はこんな感じで抜群の美味しさ

Ancient Faifoのチキンの香草焼き

Ancient Faifoの店内

Ancient Faifoの先出し的なポーション料理

ダナンの街とベトナム中部の食事

ダナンの街並み

ダナンの街

ベトナム中部の中心都市、ダナン。ベトナム第三の街として、また中部の中心的な港湾都市として栄えている街ですが、最近ではアジア注目のリゾートとして周辺域はリゾートホテルが林立し盛り上がっています。1965年3月、ベトナム戦争の際には、朝鮮戦争以来のアメリカ海兵隊が上陸して大規模な米軍基地を建設し、1968年の旧正月に南ベトナム解放民族戦線がダナン駐留米軍に大攻勢をかけたテト攻勢はベトナム戦争の激戦の一つとして負の側面を持ちます。 

ダナンの街


ダナンの中心街。夕方から買い物客でごったかえします。


ダナンのマーケット。ものすごい臭気ですが、アジア特有の活気を感じます。


ダナンのマーケットの様子

 

 4U Restaurant @ Da nang

4U Restaurantのシュリンプ

 ミーケビーチ近くにあるレストランの一つが4Uビーチレストラン。ダナン近郊で取れた海産物を生簀に入れ、注文ごとに生簀から取り出して料理してくれるシーフードレストランです。ダナンはベトナムの中でも料理が美味しいとされる中部の中でも海鮮料理が有名です。 

4Uビーチレストランのシュリンプ。大振りでしたが美味しかったです


空心菜のシーフードスープ。出汁が効いていてこれも美味しかった。


ボイルしたイカ。これも抜群に美味しかった。


4Uビーチレストランの生簀。ここから選んで注文することもできます。

 周りは中国からの観光客が多かったので、とても賑やかでしたが、料理はどれも美味しく、ボリュームもあります。ここは料理のポーションが大きいので、今回(5人)くらいの人数でくるのがちょうどいいかもしれません。二人とかだと色々なものが頼めにくそうです。メニューは写真から選ぶことができるので迷うことはありませんでしたが、スタッフの方達になかなか英語が通じず少し苦労しました。写真を撮り損ねましたが、一番美味しかったのはハマグリのレモングラス蒸しとシュリンプでした。

For You Bien Restaurant

シーフードアジア料理ベトナム料理
Lot 9-10 Vo Nguyen Giap Street, Da Nang 550000, Vietnam
+84 236 3916351
お酒もいただいて5人で4500000ドン(21000円位)

 

Ancient Faifo @ Hoi an

Ancient Faifoの店内


Ancient Faifoの店内

 Ancient Faifoは、中華料理のエッセンスをベトナム料理に取り入れたフュージョンレストランです。ベトナム料理の可能性を探求していて、その探究心は折衷様式のインテリアにも見て取れます。 

Ancient Faifoの先出し的なプレート料理


Ancient Faifoのチキンの葉包


中身はこんな感じで抜群の美味しさ


Ancient Faifoの牛肉の煮込み料理


Ancient Faifoのシュリンプと木耳の料理

 中華のエッセンスを取り入れていると書きましたが、実際ベトナム料理ほど、香辛料が効いていなかったので、日本人向けの味付けです。全体的にはあっさりしておりつけダレで食べることで味の深みが出るような料理。盛り付けも丁寧で、お店の設えや料理のクオリティーの割にはリーズナブルでした。ホイアンのディナーではオススメのレストランです。

Ancient Faifo
中国料理和食欧州料理
66 Nguyen Thai Hoc Street, Hoi An 560000, Vietnam
+(84)235 3917444
食事中心で5人で2150000ドン(11000円程度)

 

Citronella Cafe @ Hoi an

Citronella Cafeの

日本橋からも近く、雰囲気がよく通り側からボン川側へ通り抜けできる細長い造りのカフェレストラン。 通り側は「フーンフンの家」に面しているわかりやすい立地です。 こちらでホイアンの名物3点が入ったランチメニューをいただきました。 カオラウ ・揚げワンタン ・ホワイトローズが名物なホイアンですが、全員好きなものおもむくままに頼みました。笑

Citronella Cafeの揚げワンタン。安定の美味しさ


Citronella Cafeでいただいた、サイゴンビールとラルビール。


ビールと一緒に出てきた先付け。


食事が済み、一度店を出ようと思いましたが、周りのお客さんが食べていたので我慢できず再入店していただいたマンゴーパフェ。絶品。


こちらはバナナとバニラのパフェ。これも美味しかった。

Citronella Cafe
アジア料理ベトナム料理ベジタリアン料理あり
5 Nguyen Thi Minh Khai, Hoi An, Vietnam
0510241491
885000ドン(4500円程度)

 

Laluna

Lalunaのチキンヌードル


Laluna Bar & Restaurantのインテリア。ほぼ屋外。笑

五行山の麓にあるカフェ。メニューはフライドヌードルかフライドライスかヌードルスープ、生春巻きを揚げたものが中心でナマンリトリートからダナンへ向かう途中のランチで利用しました。

Lalunaのライスペーパーの揚げ春巻

みんな同じものを頼んでしまったので、写真はこれしかありませんが、スナックみたいな感覚で食事できたので良かったです。最終日で暑くてバテていましたし。この場所は、タクシーで行かないと行けない場所で、ダナンまでタクシーを捕まえる必要がありましたが、お店の人に伝えると5分くらいでタクシーが来ました。ここに限りませんが、ベトナムの人は本当に親切です。

Laluna Bar & Restaurant
187 Huyen Tran Cong Chua, Da Nang 550000, Vietnam
+84 90 578 73 37

 

Pheva Chocolate

Pheva Chocolateの店内。この反対側にチョコレートの並んだショーケースがあります

ダナン生まれの高級チョコレート専門店。ダナンに来たらここに寄るべし的な有名店で、日本人で賑わっていました 笑。好きな色のパッケージを選んで、お好みのチョコレートを自分で詰めていきます。チョコレートは18種類あり、ベトナム産カカオで作られてて、3cm角ほどのサイズで洒落ていて美味しいです。12個入りの箱にどれでも好きな物をチョイスして8万ドン、24個入りが16万ドン。灼熱のダナンですが、クーラーバッグ(これもなかなかオシャレ)が別売であり、バッグに詰めてそのままプレゼントとして渡せるようになっています。

Pheva Chocolate
ギフト & 専門店ショッピング
239 Tran Phu street, Da Nang, Vietnam
+84 511 3566 030

 

Danang Souvenirs & Cafe

Danang Souvenirs & Cafeの店内

洒落た雑貨も扱っているDanang Souvenirs & Cafe。ここにはお茶休憩で入りました。雑貨は、地元のアーティストが作った作品のようなものから、物産品のようなものまで、オーナーの目利きで集められたようなセンスの良い物で溢れています。

Danang Souvenirs & Cafeの店内


Danang Souvenirs & Cafeの外観 


Danang Souvenirs & Cafeのカフェエリアの店内


Danang Souvenirs & Cafeのカフェエリアではスムージーを。

個人的には穀物運搬用のずた袋を加工したバッグ(見つけたのは佐久間)が気に入り、土産用として購入。値段も高くないし、センスも良くて個人用でも使っています。

Danang Souvenirs & Cafe
カフェ・喫茶店
34 Bach Dang Street, Da Nang, Vietnam
+84 511 3827 999

研修レポート終えて

今回のダナン、ホイアンはどちらかというと「ナマンリトリート」あり気で決めたような部分が大きいのですが、街を見て回る部分よりもナマンでアジアリゾートを体験すること、リゾートと地元のあり方みたいなものを考える良いきっかけになりました。アジアのリゾートの最大の課題は「ゴミ」問題で、開発の新しいダナンエリアは、顕在化した様子は見受けませんでした。ただ、街はゴミと臭気とバイクで圧倒される部分があり、この辺を旅行者がどう捉えるかで人気が左右されるような気がします。

たまには今回のような趣旨の研修も良いなと。リゾートはすぐ飽きてしまうけど(笑)個人的にはとても楽しめました。来年は、過去と同じように街と建築と空間と食事を廻る研修旅行に戻ると思いますが、また行けるように頑張りたいです。

Da nang / Hoi An 2016 Reported by Futoshi Hirasawa