2014年の定例研修先は、マカオ&香港。例年に引き続き、海外の都市に赴き”感じ取ってくる”事と共有知を高める為におこなっている、Designcafeの研修旅行。それは写真やインターネットの情報で解ったつもりでも、スケール感やボリューム感、空気感、香りなど、五感を働かせて体感しないと理解出来ない事が事が多いからです。 今回の香港は、個人的には通算8回目、今年2度目の訪問だったのですが、それなりに海外旅行しているはずのうちのメンバーが、僕以外、香港&マカオに行った事が無い事が発覚して(笑)今年の研修旅行先と相成りました。
香港とマカオ、この二つの都市は租借地としての歴史を持っていますが、建築家の競演のような状態になっているスカイスクレイパーとハイエンドで高密度な商業施設&文化施設が林立し洗練された世界都市を目指している香港。そして世界遺産とカジノといった一見合いまみれない都市資産をリゾートと観光で繋げようとしているマカオ。この旧宗主国が異なる二つの都市には、人と環境の繋がりの視点で観ると高密度故にユニークで、昨年行ったシンガポールとはまた違った人の営みと環境感が見てとれます。
一応研修旅行なので(笑)、事前にプログラムを組むのですが、香港サイドでは市井の暮らしぶりや様子(尖沙咀〜油麻地、旺角)を感じながら、高密度環境下での新旧建築&空間見学(ダニエル・リベスキンド設計の香港城市大学メディアセンター、ザハ・ハディット設計の香港イノベーションタワーのデコンストラクティビズム二連発、ポール・ルドルフ設計のリッポセンター、ジョン・ジャーニー設計のランガムプレイス、ノーマン・フォスター設計の香港上海銀行本店ビル、孫文の通った中央書院をリノベーションした複合施設PMQや欧中が入り混ざったSOHOエリアの散策、マカオサイドでは世界遺産巡り(セントポール天主堂のファサードからナーチャ廟、メナド広場)など観たい場所が目白押しで、これらの見学や体感から得た情報を”引き出し”として、今後の仕事に役立てられればと。
今回のベースとなるホテルは、九龍(Kowloon)にある定番老舗ホテル “カオルーン・シャングリラ(九龍香格里拉酒店)”にしました。このホテルは尖沙咀の東側にあり、駅から地下道でアクセス出来るだけでなく、今回訪問するエリアの中心にあるので、タクシーで廻っても近距離で行けるロケーションにあります。地元資本のホテルですが、2010年に改装しており素晴らしい設え。王道系のホテルで、豪華絢爛でジム&プールも自由に使えます(←個人的にこれ結構重要)。空間としては見所満載と言う感じではないのですが、この価格感を感じ取る事とバジェットラインのホテルではないので、そのホスピタリティに接してみる事も大切な要素でした。細かい配慮が至る所に見られ、意識しないと気がつかない事も多いのです。あと、このホテルの素晴らしい所はコンシェルジュ。今回はデモが真っ盛りだったということもあり、行き先のアドバイスやルートを確認してもらったりとかなり安心して相談できました。
単純に部屋がきれいで清潔だけであれば他を探す事も出来ますが、やはり価格なりのサービスを経験するとなるとこのクラスのホテルを選ばざるを得ないし、なぜ日本のアクティブシニアに圧倒的な支持を受けているのか?理由が解ったような気がします。あと朝食(香港のホテルの食事は全てオプション)のクオリティーも素晴らしかったのですが、これは後ほどレポートします。お楽しみに。。
Photo: Futoshi HIrasawa / Rie Sakuma
Macau & HongKong 2014 Reported by Futoshi Hirasawa
Hong Kong 2014 Vol.1|九龍香格里拉酒店(Shangri-La Hotel Kowloon)
Hong Kong 2014 Vol.2|尖沙咀 (Tsim Sha Tsui)〜油麻地 (Yau Ma Tei)〜Peninsula HK
Hong Kong 2014 Vol.3|Innovation Tower/The Run Run Shaw Creative Media Centre
Hong Kong 2014 Vol.4|朗豪坊(Langham Place)〜力寶中心(Rippo Center)
Hong Kong 2014 Vol.5|PMQ元創方 Complex〜文武廟〜中環至半山自動扶梯
Macau 2014 Vol.6|Macau World Heritage.1
Macau 2014 Vol.7|Macau World Heritage.2
Macau 2014 Vol.8|Macau World Heritage.3
Macau / Hong Kong 2014 Vol.9|好吃的吃飯(A delicious meal)