Designcafe-Blog | ブログ

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

NETGEAR ReadyNAS 104で、ファイルサーバーを構築。

大人の工作じゃありませんが(笑)、連休初日を利用して事務所用のファイル・サーバーを組み立て&セッティングすることにしました。根っからのMacユーザーで、昔はハンダ付けまでやりながら拡張とか自分でやっていたのですが、最近はオンボードチップやらが主流になり自分で増設したりする楽しみが減ってしまいました。Winなら自前で作れますが、異なるOSに移る気もなく(笑)その鬱憤をサーバーで晴らそうかと。笑

サーバーは、NETGEAR ReadyNAS 104 RN10400-100AJS という米NETGEAR社の4ベイタイプを、中に入れるHDDはWestern DigitalのNAS用HDDであるWD 内蔵HDD Red 4TB 3.5inch SATA6.0 64MB IntelliPower WD40EFRXを2台チョイス。元々NAS用に開発されたHDDなので、安定性はお墨付き。HDDは値段がこなれた(4TBで14000円くらいからありますね)とは言え、値幅があるので結構迷いますが、ネットワーク上で複数のユーザーがアップ&ダウロードを繰り返す事を考えると多少高くてもNAS用のHDDを選ぶべきです。注意点としては、NETGEARが推奨しているHDDから選ぶ事くらいでしょうか。ReadyNAS 104は、4ベイなので2台分の空きスペースが出来ますが、ここは将来の増設用にあけておきます。1ベイあたり4TBがメーカー推奨としているので、RAID 0で16TB、RAID 1で8TBが最大容量となるわけです。

組み立てと言っても、至って簡単で箱から取り出したReadyNAS 104のベイ1から順にHDDをセットして蓋を締めれば組み立て終了です。笑 ちなみにこのベイ、スライドレールの留め具が異常に固く取扱説明書にも書かれていないので面食らいます。構造的にポッチで止まっているだけなんだろうなと、力づくで外したら外れました。流石、アメリカ製品。

ちなみにこの取説、あまりに当たり前の事しか書かれていなくて、その雑さ加減に笑ってしまったのですが、サーバーの場合組み立てた後のセッティングに時間が掛かるので、基本的な項目は端折らないで欲しいです。

組み立てするよりも、サーバーの置き場を確保する方に時間が掛かってしまったのはご愛嬌として(笑)無事セッティング完了。電源ボタンを押し、HDDが認識(ベイのナンバーが点灯します)しているかを確認したらファーム上の設定に移ります。ちなみにこのReadyNAS 104は、液晶やインジケーターがブルーのLEDなのでなかなかカッコいいです。

 ファームのアップデート、クラウドの設定(うちの場合は必要ないのでOFF)セキュア設定を指定のローカルページからブラウザ上で設定します。この辺りはNASとかと一緒ですね。取説は雑ですが、ブラウズページはアイコンが多くて直感的で使いやすいです。 ReadyNAS 104はシリーズ全体の共通設定としてX-RAID2というNETGEARオリジナルのRAID設定で初期設定化されています。複数台のHDDを使う事で1台のHDDのデーターを他のHDDに分散コピーし、冗長化させデーターの損失を防ぐことがRAIDのメリットな訳ですけど、X-RAID2はHDDの台数追加や容量拡張に応じて、自動的にRAIDボリュームを構築・拡張してくれる機能。HDDを取り付け、電源を入れるだけで自動的にRAIDボリュームが構築されます。既述の通り、今回は4TBのHDDを2台入れているので、将来的に増設する場合は同量以上のHDDで増設しないといけない(うちの場合は4TBしか入れられない)など制約がありますが、この辺はマニュアルなどに記載されておらず、注意が必要です。

そんなこんなでセッティングも完了。組み立て〜セッティングまで30分もあれば終わってしまいます。良い時代になったものです。笑 ReadyNAS 104WD 内蔵HDD Red 4TB 3.5inch SATA6.0 64MB IntelliPower WD40EFRXの2台セットで6万円ちょっと。実容量が8TBで使用領域的には4TB。同等のネットワークサーバーを購入すると15万前後しますから、自分に最適なHDDを選んでセットするだけでこの価格はかなりお手頃かと。NASも良いのですが、やはりデザイン事務所が業務用で使うとなると4ベイくらいのサーバーがちょうど良く、後で拡張出来る方が経済的ですね。。

NETGEAR ReadyNAS 104 RN10400-100AJS
WD 内蔵HDD Red 4TB 3.5inch SATA6.0 64MB IntelliPower WD40EFRX

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ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo

セカンドフロアー面から見た、正面左側の店舗とコリドー。

正面右側の店舗棟とのコリドー。

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

客室内(WBルーム)

ルームアテンションサイン。

ルームアテンションサイン。

EV前の設え。

EV前の設え。

逆を見る。

エントランスからのメインコリドー。

エントランスからのメインコリドー。

エントランスサイン。

エントランスサイン。

メインラウンジ・Bar

メインラウンジ・Bar

ラウンジ&Barの既存天井。

ラウンジ&Barの既存天井。

ファサード。

店舗棟。

店舗棟パブリックエリアの内観。

店舗棟のパブリックエリアの外観。

店舗棟パブリックエリアの内観。

先週末は、学会の仕事で福岡へ出張に行っていたのですが、久しぶりの福岡・・ということもあり、福岡の老舗ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzoに泊ってきました。1980年代後半に建設された、デザイナーズホテル(この呼び方、個人的には抵抗があるんですが・・)の先駆けであり、メインのデザインプロデューサーが内田繁(内田さんはパブリックデザインも担当)、客室デザインが三橋いく代、建築の基本デザインはアルド・ロッシ、メインタワーを取り囲む4つの店舗棟のインテリアデザインは、アルド・ロッシ、倉俣史朗ガエターノ・ペッシェエットレ・ソットサスが共演すると言う、建築・空間デザインの教科書に登場する大御所の競演とも言える贅沢なホテルです。 残念ながら2009年に所有者が代わり、建築は丁寧に保存されているものの、インテリアに関しては別なデザイナーの手によって改装しており、一部の竣工当初の設えを残している個所のみ当時面影を見る事ができます。

以下 Wikipediaからの引用ですが・・

1989年に開業した日本におけるデザイナーズ・ホテルの先駆けで、バブル期に数多く企画された著名外国人建築家の設計による建築としても初期のものである。博多地区天神地区の中間にあり、春吉に位置する。客室数は62室。「イル・パラッツォ」(Il Palazzo)はイタリア語で「宮殿」の意味である。全体の基本設計をイタリア人建築家のアルド・ロッシが行っている。外装にはイラン産の赤みのあるトラバーチンが用いられており、垂直に走る円柱状のトラバーチンと、水平に走る緑色銅板のファサードに端正な表情を与えている。

ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (36)

ファサード面。1Fから。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (34)

正面右側の店舗とコリドー。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (12)

ファサード。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (6)

店舗棟のパブリックエリアの外観。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (9)

店舗棟。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (5)

店舗棟パブリックエリアの内観。

 

ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (15)

エントランスサイン。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (16)

エントランスからのメインコリドー。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (17)

逆を見る。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (14)

メインラウンジ・Bar


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (19)

ルームアテンションサイン。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (18)

EV前の設え。


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (13)

ラウンジ&Barの既存天井。

 

ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (21)

客室内(WBルーム)


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (22)

客室内(WBルーム)


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (23)

客室内(WBルーム)


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (25)

客室内(WBルーム)


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (26)

客室内(WBルーム)


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (27)

客室内(WBルーム)


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (28)

客室内(WBルーム)


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (30)

客室内(WBルーム)


ホテル・イル・パラッツォ – Hotel Il Palazzo (31)

客室内(WBルーム)

 建築に関しては、丁寧に手入れされており、赤いトラバーチンも経年変化によっていい状態になっています。スモールラグジュアリーというよりも、希代のクリエイター達が心血注いで創った感がにじみ出ていて、年数を経てもやはりいいなあと。個人的にイルパラッツオは二度目で、泊ったのは今回が最初でしたが、前回来た時もインテリアに関しては人が触れる部分だけに傷みが進行していた記憶があります。

2009年に改修した後の現状のインテリアは、部分的に竣工当初の仕上を残していたり、色を塗り替えていたりと新旧折衷なのですが、ビジネス側の要請からか無難にまとめられており、セグメント的にもビジネスよりも少しリッチな客層を狙っている感があります。元々春吉エリアはラブホテル街だったのですが、近年はビジネスホテルに業態転換しているホテルが多く、福岡の街が抱える課題(観光やビジネスショー・学会のニーズが高いのにビジネスライクなホテルが足りない)に直結しています。またホテルのセグメントも比較的VIPが泊まれるホテルが少ない事も、イルパラッツオがこのような改修を行った理由と繋がっている感じがしました。少し残念なのは、インテリアに関しても建築同様コンテクストの継承のようなデザインがなされていれば後世に残る遺産としてもっと愛されるんじゃないか?と。今のデザインが良い悪いではなく、文化として残して欲しかったです。内田繁さんはご健在ですからね。。

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単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?

21_21 DESIGN SIGHTで開催中の企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」をようやく見に行ってきました。「はかる」ということにフォーカスを当てた展覧会で、色々な視点で見る事で知覚を呼び覚ますようなとても楽しい展示会です。「はかる」という漢字一つとっても「計る」「測る」「量る」「図る」と言った具合に表現が異なります。デザインにおいてはサイズを図ったり、計測したりする事は日常的に発生するごく普通の行為ですが、自分の生業から遠い「単位」だとなかなか関心を持てず、希薄になりますね。以下、公式サイトのイントロダクションから引用です。

空気、水、モノ、光、音、自然環境――そのままでは捉えにくい世界に一定の基準を設けることによって比較や共有を可能にした知恵と思考の道具。それが「単位」です。長さを測るメートル、重さを量るグラム、時間を計る秒など、私たちの身の回りには様々な単位があり、生活するうえで欠かせないものとなっています。身近にあるデザインも数々の単位の掛け合わせによって生まれています。 世界の共通言語のように誰でも使える単位がある一方で、それぞれの社会や風土に根ざした独自のものもあります。たとえば日本なら畳のサイズや坪数など、今でも暮らしに深く根づいている尺貫法。イギリスではごく最近まで距離をヤードによって定めていました。通貨の単位も国によって様々です。近年ではピクセルやバイトなど、新しい単位も生まれています。 また、建築、プロダクト、印刷やパッケージなどの製品を開発するためには設計、製作、流通、販売にいたるまで、ありとあらゆるものづくりの過程において様々な単位が用いられます。この単位を通して、私たちは思い描いたイメージを共有し、形づくっていくことができます。 単位をテーマとした本展は、多種多様なモノやコトの中にどのような単位があるのかを知り、実感することによって、モノがつくられたプロセスやデザインに対する考え方、さらには単位が生み出された文化や社会背景を見つめるきっかけとなるでしょう。 単位で遊ぶと世界は楽しくなる。単位を知るとデザインはもっと面白くなる。 単位というフィルターを通して、私たちが普段何気なく過ごしている日常の見方を変え、新たな気づきと創造性をもたらす展覧会です。

中でも特に印象に残った展示をご紹介・・

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」単位の体験コーナー

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」単位の体験コーナー

「単位の体験」
世界で使われている様々な「長さ」「重さ」を可視化し体験出来るコーナー。重さの方も体感出来るようにぶら下がっています。この展示会のベースになる展示ですね。

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」お金の比較コーナー

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」お金の比較コーナー

「お金の比較」
普段の生活に欠かせない「お金」を面積と重さで比較した展示。紙のお札がなぜ高額になるのか、サイズと重さで比較するとわかり易いです。

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」ことばのおもみコーナー

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」ことばのおもみコーナー


「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」ことばのおもみコーナー

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」ことばのおもみコーナー


「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」ことばのおもみコーナー

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」ことばのおもみコーナー

「ことばのおもみ」
普段意識しない、ことば(この展示ではひらがな)を「重さ」というスケールに置き換えた展示ですが、アクリル切文字で製作した濁点(、)を1gとした時を基準に各文字の重さを量って、その文字が「ことば」となった時の重さを比較する展示。「しごと」と「かてい」では、やはり家庭の方が重いんだ、とか(笑)ユーモアがあって面白いです。

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」地球の自転と月の公転を可視化したコーナー

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」地球の自転と月の公転を可視化したコーナー

「地球の自転と月の公転を可視化した展示」
台の中に仕込まれたセンサーがあり、台の上に乗っている間に「地球の自転」と「月の公転」がどの位の距離で変化したかが解るようになっています。

酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー

酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー


酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー

酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー


酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー

酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー


酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー

酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー


酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー

酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー


酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー

酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー


酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー

酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示コーナー

「酒樽から徳利までを同じ内容量で比較した展示」

内容量は同じなのに、容器となる樽・一升瓶・一号徳利・升・喰い呑みと細分化される程面積が巨大化していく様子が体感出来る展示。

こんな感じで比較展示が中心なので非常にわかり易く、意外な視点ももつことができるのでとても楽しめます。5/31までミッドタウンの21-21デザインサイトで開催中なので、まだの方はぜひ。親子でも楽しめますよ。。


単位展 – あれくらい それくらい どれくらい?

【開催期間】2015年2月20日(金)~5月31日(月)
【時間】11:00~20:00 ※入場は、19:30まで。
※2015年4月25日(土)は六本木アートナイト開催に合わせ、24:00まで開館延長。
【休館日】火曜日 ※5月5日(火)は開館。
【会場】21_21 DESIGN SIGHT
【住所】東京都港区赤坂9-7-6
【TEL】03-3475-2121
【入場料】一般 1,000円、大学生 800円、中高生 500円、小学生以下 無料

 

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