Designcafe-Blog | ブログ

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

愛用の筆記具と画材のこと

表参道スパイラルで販売されている+Sノート・パッド

2016年、二つ目のエントリーは文具の事。ここの所、目標を考えたり新たに立ち上げるテンポラリーチームの事で考え事をしていたのですが、ふと自分が使っている筆記具が昔より増えているのに気づき(笑)文具好きらしく、これを書いてみようとなりましました。一部画材道具もありますが、普段のデザインワークやプランニングで愛用しているものをご紹介します。ちなみに以前取材を受けた文具上手(東京書籍:土橋正 著) に紹介された頃と比べても若干の変化がありますが、長く使っているものも多く、僕個人的には感慨深いです。

上から、ペリカン・ツイスト(子供用万年筆)、ぺんてる・プラマントラディオ(海外モデル)、パイロット・FRIXION(伊東屋別注モデル)、LAMY スクリブル(廃売品)

主にデザインで使用している4本。ペリカン・ツイスト は、子供用の万年筆で目的は「ペンの握り方を正しく覚える」為に開発された万年筆。ぺんてる・トラディオプラマンはデザイナーでも愛用者が多いですが、カートリッジ式のプラスティック万年筆で線の強弱がつけやすく描きやすい。パイロット・FRIXIONは説明不要ですが、書いて消せるので修正が発生しそうな打合せ先でのスケッチで使用。LAMY scribble はかれこれ15年近く使っているスケッチ専用の筆記具で、僕は0,7mmのシャープペンシルを愛用しています。写真のフルブラックのモデルは現在販売されていません。主に下書きや着彩前のスケッチで愛用。ツイストは気分によりですが(笑)残りの3本は目的に応じて使い分けています。

主に携帯用のペンケースと使用しているエルメス・トゴンのペンケース

家族からプレゼントで貰って以来、愛用しているエルメスのペンケース。元々携帯電話のケースですが(笑)お財布、アジェンダノート(後述)、小銭入れ、名刺入れ、カードケースが全て同じ革材のトゴンで色も統一しているので、とても気に入っています。無くしたら困る(替わりが無い)モノの一つです。 

上からアルミ三角スケール(Designcafeオリジナル)、ぺんてる・プラマン黒、トンボ製図用ペン(海外品)、コピック・マルチライナー

主に手書きのポンチ絵で使用している筆記具。アルミの三角スケールはDesigncafeのオリジナルデザインの三角スケールで尺度がサイコロの目、目盛りが漢数字になっています。今年発売予定です。残りの3本は、主に現場の指示用に描くマンガやポンチ絵用に使用しています。インクの出方が一定で太さも一定なので正確に描けます。

FABER CASTELL (ファーバーカステル)のピットアーティストペン。

主にスケッチ時に着彩する為に使用している。Faber-Castell ピットアーティストペン 。筆ペンのようなペン先です。モノトーンで水墨画のように濃淡を使い分け、イエロー2色で光(照明など)を入れます。スケッチはそれなりに良く描くのですが、僕以外のメンバーはカステル ポリクロモス色鉛筆 60色 Too コピック スケッチ を良く使っています。この辺は好みですね。

表参道スパイラルで販売されている+Sノート・パッド

 スケッチを描いているのは主に表参道のスパイラルの中にある「スパイラル・マーケット」オリジナルのノートパッドのA4です。薄いクリーム色の無地の用錢で、紙厚があり油性マジック以外なら裏写りしなません。これをネットでまとめ買いして愛用しています。

表参道スパイラルで販売されている+Sノート・パッドの用錢部分

スケッチで検討しながら、CGやCADで検討するので滑らかに描ける事がポイントになるのですが、+Sノート・パッドは、その点パーフェクト。描くのが楽しいノートパッドです。

上からパイロット・フリクションボールノック0.7mmオレンジとパープル、フリクション・カラーのグレートパープル

身の廻りの方でも使っている方が多いフリクションボールノック も使っています。書いて消せるのはデザインの現場でも重宝します。使っているのは0.7mmのペン先で(絵と文字が混在する場合、ペン先が太い方が都合が良いのです)個人的には校正用のオレンジと万年筆と同じ色感のパープルを愛用しています。あえて難点を言うとFRIXION COLORS/フリクションカラーズ の寿命の短さ。ペン先が太く「ぺんてるのサインペン」のような使い勝手が魅力なのですが、インクの持ちが悪くすぐ無くなってしまいます。頻度の問題かもしれませんが、ぺんてるのサインペンに戻すかもしれません。

主にプランニングやスケッチの修正指示、図面の修正指示用に使うトレーシングペーパー

スケッチでも使いますが、プランニングの検討や修正・図面の修正指示用にはオーストリッチ イエロートレースを。これもデザイナーでは愛用している人が多いと思います。トレペなので紙厚は薄いですが、腰があり水分が多いペン(フリクションのCOLORSなど)でも耐えるので重宝しています。

大学時代から愛用しているRhodia No16。A5サイズでDesigncafeでは事務所の常備品としてストックしてだれでも使えるようにしています。

主にアジェンダ(議事録)や打合せ先のメモ、アイデアを書き溜める為に使っているロディア No.16 方眼罫 。A5サイズで携帯しやすく、紙厚もあるので滲まなくて使いやすいです。Rhodiaは、レギュラーのオレンジRhodia、Rhodiaドットパッドを半分づつストックして、Designcafeでは各々好きなのを使っています。

HERMES(エルメス)トゴンのアジェンダノート。これも10年以上愛用しています。革が柔らかくて独特な感じ。

 主に自分の事や気に入った言葉、格言、あらゆる事を書き留めているアジェンダノート。リフィル(ノートの紙部分)が差し替え出来るので、使い終わってもリフィルを外して新たなものに差し替え、使い続ける事ができます。ちなみに上のRhodia No16は、これに挟んで持ち歩きしています。

左 LAMY サファリ(2006年限定色)、ペリカン・トラディッショナル144

 最後は、よく使っている万年筆。サファリは、子供用の万年筆。カジュアルに使える万年筆の傑作です。ペリカンのトラディッショナルはペリカンのミドルレンジの万年筆で、オールマイティーに使えます。万年筆は、他にもモンブラン・マイスターシュテック、ペリカン・スーベレーンなどを持っていますが、実用本意でよく使うのは結局写真の2本なので、これ以外はお蔵入りしています。笑

そんな感じで愛用の筆記具と画材でしたが、長年使っているものからフリクションまで何でもござれで、その特性に合わせて使い分けています。普通ここまで分けないでしょうが(笑)僕の場合、新しいモノが出るととりあえず買って使ってみて、善し悪しを決めるので結果増えていきます。仕方ないです。笑

筆記具に関しては、新しいものでいいのですがノートパッドのような紙質と綴じ方で使い勝手が変わってしまうものは、特に変えておらず、Rhodiaや+Sノートパッド、イエロートレペは鉄板です。モレスキンも使っていますが、これも主に記録用で普段のデザインの現場では使っていません。この辺も長年使って来てしみついてしまった好みの部分。結局、試しながらでないと善し悪しが分かりませんね。。

 

文具上手(東京書籍:土橋正 著)
ペリカン・ツイスト
ぺんてる・トラディオプラマン
LAMY scribble
Faber-Castell ピットアーティストペン
スパイラル・マーケット オリジナルのノートパッドのA4
ロディア No.16 方眼罫
フリクションボールノック
FRIXION COLORS/フリクションカラーズ

 

 

 

 

2016 元旦。今年の抱負。

Designcafeから新年のご挨拶を掲載しました通り、皆様本年もよろしくお願いいたします。年末年始は、実家に戻り家族や友人と過ごしながら、来年の目標の確認とセルフアセスメントを見返り、依頼されていた寄稿文の作成とやる事が山積み。何とか消化しつつ、Designcafeは本日から始動します。このエントリーでは、正月考えていた事をつらつらと。

二つの転機

昨年2015年は、とても大きな転機でした。会社的には課題が克服出来て、僕自身がデザインワークの現場に戻れた事。今までは経営の部分で割かないといけない時間が少なくなかったのですが、昨年から新たにお願いしている税理士事務所のサポートのお陰でルーティンな業務から解放された事です。結果、デザインワークに時間を割く事ができ、マネージメント&ディレクションと自分自身のデザインワークのバランスがほぼ50:50にできました。会社のマネージメントは当然必須ですから避けようが無いとして、自分がデザイナーとして関わる時間を取り戻せた事はとても大きかったです。自分自身のベースですし、今でこそ他のメンバーも各々のクライアントを持ちデザインをしていますが、僕の気持ち的には、まだまだデザインの現場に比重を置いていたい気持ちが強いです。そもそもその為に会社を起こした訳ですし。

もう一つの転機としては、やはりグローバルなプロジェクトに複数、お呼ばれされるようになった事。昨年は結果としてはカタチに繋がらなかったのですが、特にテンポラリーなデザインは、グローバルブランドを手がけないとなかなか認めてもらえないので、これからチャンスがあれば、どんどん参加してみて感覚を研ぎすましていく。こういうきっかけが今年持てた事はとても大きかった気がします。僕たちがこのジャンルに置いてどういう評価を受けているのか顕在化しましたし、次はカタチになるように研鑽していきたいです。

新たな取り組みとチャレンジ

今年は、新しい取り組みとしてテンポラリー専門(仮設建築や展示会など)のスペシャルチームをDesigncafeを含む賛同数社と恊働で立ち上げ、専業化します。Designcafeに依頼されるテンポラリーでパッケージでの仕事(デザインから制作まで一貫する)の場合、プランナー、運営、デザイン、制作(配下の職工会社含め)ほぼ固定のメンバーで既にチーム化されているのですが、このチームをDesigncafeの名義でやるのではなく、固有の名称で新たに踏み出します。具体的にはプランニングディレクター、デザイナー、オペレーター、プロダクトディレクターが結集し、案件毎のチームを作ります。リソースをクリエイティブワークに集中出来ることが我々に取っての最大のメリットで、依頼されるクライアントにとってもデザインのみならず、企画段階から他の媒体も含めてタッチポイントを検討・構築出来るのはかなり大きなメリットがあるはずです。全員テンポラリーやイベントのスペシャリストですし、以前から要望が多く、構想から二年を経て満を持してのスタート。専用のウェブサイトを立ち上げ、稼働できるように準備を進めていますのでご期待ください。

個人的なこと

個人的に大きく変わった事は無いのですが時間的な制約が減ったので、来年はユニオンの活動や自分自身の習い事の時間と旅行を今よりも増やそうと思っています。 ユニオンの方は、今まで所属していたJIPAT(インテリアプランナー協会)から脱退し、新たに二つの業界団体に入ります。自分たちのやっているコトと親和性の高い所に所属した方が力も入りますし、入っていれば良いものでもないので、それなりに意味を見いだせる所にお世話になろうと思っています。こちらの活動も楽しみです。習い事の方は、主に語学(英語)ですがこれを納得出来るレベルまでマスターする事。 あと、旅行。元々、旅行が好きで、学生時代から含めると110カ国くらい色々な国や街に行きましたが、年一度の研修旅行と個人(家族)で1回では物足りないので、せめて家族との旅行をもう1回増やして、年3回は出かけたいです。

今後の展望

この時期は、自分を振り返る時間があるので、整理した過去のノートを振り返りながら、色々考え事をしていますが、ここ数年でDesigncafeとして順調に力がついた実感があります。それは業績的にも受賞歴的にも顕著に出ていますし、依頼されるオファーの質・量共に順調でした。また、一緒に恊働している協力会社やブレーンのデザイナー・プランナーとも非常に良い関係性が保てていて、チームとしての連携感や「あ・うん」の呼吸みたいなものが醸成されてきました。

今年は、今迄の環境を維持しながら、もう一歩先を見つめる事。これに注力していくつもりです。Designcafeのチーム(内外問わず)も30歳中盤を迎えるメンバーが多くまだまだ若いですが、これから先の円熟期をどう過ごすかでその先の経験値が大きく変わりますし、新しい新人を育てていきながら、今のスキームでデザインワークを立ち廻るのは簡単な事ではないと承知しているからです。それ故に先をちゃんと見つめて、一つ一つを大切にしていく。まだまだ出来ると思っていますし、満足していません。結局、この地道な努力しか無いのかなと思っています。 

そんな感じで、相変わらず欲張りですが(笑)今年一年よろしくお願いいたします。

 

Designcafe 鍋の会 (忘年会 2015)

衛(小畠)とMMTの友田さん。

昨日は、Designcafeの鍋の会(忘年会)でした。

場所は有楽町の四万十(しまんと)。高知地産のはちきん地鶏や藁焼のカツオのタタキで持て成してくれる土佐料理のお店で開催。Designcafeの忘年会は2014年まで毎年20~30人、多い時で50人くらい(同業のデザイナーや施工会社、メーカー営業担当など)集まってやっていたのですが、創業して10年経ち、一つの区切りがついたと思い昨年は開催しませんでした。

右側から(手しか見えてない。ごめんなさい!)須藤慶一さん(有限会社STILLSOlID)、田中行さん(ISSUN)、鈴木晋二くん(株式会社コンセントワークス)、りえちゃん(佐久間)

年末で決算(Designcafeの決算は12月)が重なる上、来期の仕事のオファーが立て込む事もあり、僕個人に余裕が無くなってしまった事が一番大きい理由でした。そんな中、今年はどうしようかとうちのメンバーと一緒に色々考えたのですが、大勢呼んで盛大にやるのはちょっと大変だけど、せめて今年のプロジェクトで弊社から発注した取引先やデザイナーとは、お世話になった感謝の意味もこめて「締め」をやった方が良いのではないか?となり「鍋の会」と銘打って(笑)忘年会をやる事になりました。今年のうちのデザインと売り上げを一緒に作ってくれた大切な仲間でもある訳ですし。。

喉黒 唐墨焼き 丸十。とても美味。

急遽やる事を決めたので(参加出来ない方も居て)10人くらいの小さな会でしたが、ゆっくり食事も楽しめるし、何より参加頂いた皆さんとゆっくり話せるのがとても良かったです。今までの忘年会だと、人数的に多かった事もありホストとしてそれなりに気配りしないといけない訳ですが、気配りしなくて良いとは言わないまでも(笑)やはり皆とリラックスして食事を楽しみながら一年を振り返るのは楽しいですし、皆忙しい故にゆっくり話が出来た事が何よりありがたく、僕らも楽しめました。

左、山中亮介くん(株式会社スリーライト)、右、小川周一郎くん(株式会社トリムオンアンドオフ)


手前右、友田星児さん(MMT)、手前左、衛(小畠)


名物!!かつをの藁焼き塩たたき

この日は、年末最後の忘年会ラッシュで、お店も非常に混んでいた(何より予約が取れなくて苦労しました)のですが、行さんお薦めの土佐料理で食事も〆の鍋も美味しく(写真撮り忘れました)、大満足でした。 時間も遅かったので、この後は一旦解散して、高架下で呑み直し。呑み過ぎでヘトヘトになりましたが、仕方ないですよね。翌日休みですし(笑)。

また来年、同じように笑って忘年会が出来れば良いなと思っています。。