Designcafe-Blog | ブログ

Designcafe™ の主宰者、平澤太のブログです。デザイン考、ライフワーク、インサイト、旅行などを不定期に綴っています。

SINGAPORE 2013 番外編 -1st Day-

 7/3〜6に海外研修旅行でシンガポールに行ってきました。

行きのフライトが1時間遅れるというスタートでしたが、予定していた場所はひととおり訪れることができ、とても充実した旅行になりました。
自分の足で行って、自分の目で見て、その場の空気を感じることは本当に刺激になります。

今回の旅行で訪れた場所を振り返りながら、大まかなスケジュールと写真をご紹介します。
少しでもシンガポールの空気をお届けできれば、と。

 

-7/3のスケジュール-

羽田空港

シンガポール/チャンギ空港


宿泊先のマリーナ・ベイ・サンズ にチェックイン。
さっそく屋上のインフィニティプールへ。


ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを散策。
だんだん日が暮れてきて、スーパーツリーたちがライトアップを始める。
小腹が空き、ガーデン内で軽食。


ヘリックス・ブリッジを渡り、ボート・キーへ。
夕食@ジャンボ・シーフード & 食後の一杯@ハリーズ・バー を楽しむ。


ホテルへ

チャンギ空港にお昼過ぎに到着する便だったので、初日からしっかりシンガポールを満喫できました。空港の建物から外に出た瞬間、もわーっとした熱帯の空気に包み込まれ、シンガポールに来たことを実感。

今回の研修旅行の目的の1つだったマリーナ・ベイ・サンズでの宿泊は、好きな時にプールへ行けたり、ショッピングモールへ直結していて買い物がしやすかったり、とても快適でした。ガーデン側の部屋だったので、部屋からシンガポールの街の夜景を眺めることはできなかったものの、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのライトアップを楽しむこともできました。 ただ、エレベーターではルームキーを認証させてから階数を押す仕組みだったのですが、私たちの各部屋2枚ずつ合計4枚のキーはなぜかなかなか認証されず、何度もほかの宿泊者の方に助けてもらいました。ほかの方々は何の苦労もなく使っていたので、不思議です…

小さな不運は気にせず、2日目は本格的にシンガポールを歩き回ります。
-2nd Day- へ。

 

DSA 空間デザイン賞 2013

一般社団法人日本空間デザイン協会が主催している空間デザインのアワード「DSA 空間デザイン賞2013」に弊社にてデザインを担当させて頂いた「ITEM in JRC 2013 国際医用画像総合展 “富士フイルム ブース”」「クラウドデイズトーキョー2012 fall “デスクネッツブース”」「第2回スマートフォン&モバイルEXPO[春] “シンメトリック ブース”」がDSA賞を受賞しました。

DSA 空間デザイン賞は、この1年間の空間環境系の優秀な作品を評価、公表し、新しいクリエイターの発掘とデザイン活動の向上、領域拡大を目指し、顕彰するものです。これに伴い、年末に発刊される「年鑑日本の空間デザイン2013」に入賞作が掲載されます。改めてクライアントの皆様、プロダクション関係者の皆様、ありがとうございました。

建売住宅というクラシフィケーション vol.1

約9ヶ月関わっていた、企画住宅のプロジェクト「ウィルローズテラス石神井公園」が間もなく完成します。ただいま絶賛外構工事中(笑)。同じクライアントとともに開発した前作「ウィルローズヒルズ赤塚公園」は、14棟の集合する分譲住宅で、周辺環境からの街のあり方、この家を購入する居住者間のコミュニティの醸成をあり方を柱に計画。いわば「集」のデザイン。それに対し今回の「ウィルローズテラス石神井公園」は典型的な都市部に計画された9棟の分譲住宅の計画で、5つのコンセプト&プランニングで各々の棟を計画しています。元々、ハウスビルダーの商品化を前提としている事情もあり、明確な意志を持つプランニングで実施した訳ですが、「個」のデザインでありながら周辺環境との調和、そもそも住まいに対しての基本的な要請とは何か?根源的な事を考え、カタチにする、大変面白いプロジェクトでした。

 商品化住宅(企画分譲住宅)の難しいところは、計画の段階で「住み手」の顔が見えない事です。建築家が創る注文住宅はいわば「オートクチュール」で建築家が提案しながら、オーナーの主観とどう整合させられるか?もしくは建築家の個性を気に入ってオファーするかのいずれかで、時間を掛けて詰めて行くことができます。当然、住み手の個性や暮らし方に寄り添った、素晴らしい住まいが出来上がります。

それに対して建売住宅も含めた商品化住宅は「プレタポルテ」。洋服のサイズのように「どんな住み手でもそれなりにフィット」し、間取り優先志向で、それなりに価格帯で勝負して「ハウスビルダーが競合する環境の中でアピール」することを義務づけられています。その結果「何となくこれでいいか」みたい妥協の産物になってしまっています。売り手の都合で市場価値が決まっている世界です。でも、これではちょっと寂しい。

僕らが取り組んでいるウィルローズの分譲建売住宅は、クライアントの掲げるステートメント「「自分たちも住みたいと思えるか。」に共感して開発しているプロジェクトです。

建売住宅は「住み手の価値観」以上に「置かれている環境」に左右されます。

最近多い、高齢者の住み替えがいい例で「子供も独立したし、こんな部屋数の多い住まいではなくて、便利な立地で管理の楽な小さな家に住みたい」みたいな、家族の成長や置かれている状況に左右される事がほとんどです。そんな中で僕たちが考えた事は「住まいに求める基本的な価値観の整理」する事。ここからスタートして「日本人の住まいの歴史を考証」しながら「住み手の個性にそれなりに対応できる数種類のプランから選べる」状況を創る事。建築家の家や注文住宅には手が届かないけど、多様なライフスタイルにもついていける建売住宅。そんなイメージでした。

続きはvol.2へ